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ビジネスパーソンの6割以上が歩きスマホの常習者、年代別では30代が最多

2024.11.28

転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリアが運営する調査機関『Job総研』は、606人の社会人男女を対象に「2024年 スマホ使用の実態調査」を実施。結果をグラフにまとめて発表した。

調査実施の背景

2024年11月の道路交通法改正により、自転車走行中にスマートフォンを注視及び操作する、いわゆる”ながらスマホ”の罰則が強化された。

過去のJob総研調査では、9割が歩きスマホをして、その7割が危険を感じる体験をしたことがわかっており、”ながらスマホ”は自他共にリスクが大きいことが明らかになっている。

このような状況で、実際にはたらく社会人のスマホ使用の実態は変化しているのか。

そこで今回、Job総研では606人の社会人男女を対象に、“ながらスマホ”の有無とその年代別割合や、”ながらスマホ”のタイミングと使用内容、また、歩きスマホ及び自転車走行中のスマホ使用の有無とその危険性、さらに歩きスマホへの無意識度合い、そして”ながらスマホ”をやめる意識などにアプローチした「2024年 スマホ使用の実態調査」を行なった。

”ながらスマホ”の有無

回答者全体の606人に”ながらスマホ”を日常的にするかを聞くと「する派」が78.7%、「しない派」は21.3%だった。年代別では40代の「する派」が81.0%で最多となり、次いで20代が80.0%、30代が79.2%、50代が70.4%となっている。

■”ながらスマホ”のタイミングと内容

 “ながらスマホ”をすると回答した477人にそのタイミングを聞くと「食事中」が70.0%で最多となり、次いで「歩行中」が65.0%、「寝る前」が57.2%だった。

また、“ながらスマホ”中にすることを聞くと「SNS(Instagram・Xなど)」が54.9%で最多となり、次いで「メッセージアプリの確認・返信」が44.7%、「動画視聴」が44.0%となっている。

■歩きスマホの有無

回答者全体の606人に歩きスマホを日常的にするかを聞くと「する派」が61.5%で過半数を占め、内訳は「よくする」7.9%、「する」15.3%、「どちらかといえばする」38.3%だった。

年代別では30代の「する派」が68.0%で最多となり、次いで40代が66.1%、20代が60.4%、50代が34.5%で続いている。

歩きスマホの危険性

歩きスマホをすると回答した373人に歩きスマホは無意識的に行なっているかを聞くと「無意識的派」が64.6%で過半数を占め、内訳は「とても無意識的」12.1%、「無意識的」21.7%、「どちらかといえば無意識的」30.8%となった。

回答者全体の606人に歩きスマホをしている人に危険を感じた経験を聞くと「感じたことがある派」が85.3%で大多数を占め、内訳は「とても感じたことがある」20.3%、「感じたことがある」35.0%、「どちらかといえば感じたことがある」30.0%だった。

■自転車走行中のスマホ使用

回答者全体の606人に自転車走行中スマホを使用するかを聞くと「しない派」が86.3%で大多数を占め、内訳は「全くしない」57.8%、「しない」21.1%、「どちらかといえばしない」7.4%だった。

また、自転車走行中にスマホを使用する人に危険を感じた経験を聞くと「感じたことがある派」が89.1%で大多数を占め、内訳は「とても感じたことがある」35.1%、「感じたことがある」34.0%、「どちらかといえば感じたことがある」20.0%という結果になった。

■”ながらスマホ”をやめる意識

“ながらスマホ”をすると回答した477人に”ながらスマホ”をやめる意識を聞くと「やめようと思わない派」が28.9%となり、内訳は「全くやめようと思わない」7.3%、「やめようと思わない」13.6%、「どちらかといえばやめようと思わない」8.0%となっている。

また、スマホがない環境には「不安を感じる派」が92.3%で大多数を占め、内訳は「とても不安を感じる」22.9%、「不安を感じる」33.3%、「どちらかといえば不安を感じる」36.1%だった。

調査概要
調査対象者/現在職を持つJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件/全国の20~50代男女
調査期間/2024年11月6日〜11月11日
有効回答人数/606人
調査方法/インターネット調査

調査まとめ

今回実施した「2024年 スマホ使用の実態調査」では、全体の8割が”ながらスマホ”を日常的にすると回答。特に「食事中」や「歩行中」に、SNSや動画などの視聴や連絡を返している傾向にありました。

上位に挙がった歩行中のスマホ使用について、全体の8割が「危険を感じたことはある」にもかかわらず、全体の6割が「日常的にする」と回答し、内6割が「無識的に」操作していると回答しています。

一方で、自転車走行中のスマホ利用率は2割と少ないものの、危険を感じた経験は9割に及び、歩きスマホよりも危険性が高いことがわかります。

このように危険性があるものの、“ながらスマホ”を「やめようと思わない派」は全体の3割存在し、その背景にはスマホがない環境への不安が関係していると考えられる結果となりました。

スマホは今や我々の生活において必需品となっていますが、2つ以上のことを同時に行う”ながらスマホ”は、意識が分散してしまう傾向があります。

無意識の”ながらスマホ”は自他共に危険性が高いことから、食事中や歩行中は緊急性がない限り使用を控えたり、使用する際は周囲の状況に配慮したりと、個々人が今一度スマホの使用方法を見直す必要性が見えた調査結果と言えるでしょう。

関連情報
https://job-q.me/articles/15694

構成/清水眞希

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