年末っすね。もうすぐクリスマスもあるみたいですね。
となると急にワインとか呑みたくもなるでしょうよ。個人的にワインといえばズ~ッと重くて太いボルドー系が好みでしたが、最近は昼呑み用には軽いのも好きになってきた。ついこの前には、昼呑み用にランブルスコを箱買いしちゃったし。ご存じない方に説明すると、ランブルスコってのはイタリアの微発泡の、主に赤のワインね。
そんな昨今ですよ。このページで取り上げる酒探しの為にスーパーの缶のアルコール売り場を見てたら、ランブルスコではないけれど、ランブルスコっぽい軽めの発泡缶ワインを発見。
それがサントリーの『酸化防止剤無添加のおいしいワイン。スパークリング 〈赤〉』だ! ってずいぶん長いね正式商品名。
↑『酸化防止剤無添加のおいしいワイン。スパークリング 〈赤〉』350ml。近所のスーパーで199円。
今回はこんなワインにも合う、そして! ここを強調したいんですが、クリスマスにもふさわしい、映えるツマミをご紹介。当然、いつも通り作り方は超簡単。そんなツマミこそが『フレンちくわぶ』だ!
ワインと一緒に史上最簡単映え料理『フレンちくわぶ』
まず材料ね。
↑ちくわぶ:1本。普通売ってるのは長さ25cmくらいなんで、それを一本。10cm強のヤツが2本パックになってるヤツもあるんで、それは2本1パック丸ごとね。
固形のビーフシチューのルー。どんなヤツでもイイからスーパーで安いのを買ってきてください。あと、写真には一箱写ってますが、実際に使うのは一箱の8分の一だけ。ここらはのちのち説明します。
今回、江戸っ子最愛のおでんダネ『ちくわぶ』。これ、おでんダネの中でも特に味が染み込みやすいんですよね。これをコッテリしたドミグラ系(デミグラス)の味にしてみる。
ってことで作り方。もう簡単過ぎて笑うんでよろしく。
↑切ったちくわぶを鍋に入れ、水をヒタヒタ+1センチくらい入れて中火にかける。
↑鍋の水が沸騰する間に、ビーフシチューのルーの箱を開ける。で、使うルーの量は、写真の赤い線で囲んだ8分の1の量。ルーの入ったパックを開ける前に、パックを軽く折り曲げて、中のルーを割っておくといい。
↑実際に使うルーだけ取り出しました。残りのルーのパックを開けちゃった方は、ラップで包んで冷蔵に入れておけ。オレなんかは1カ月くらいそのまんま保管して使ったりもしますが、1週間以内には使った方がイイ……と、こういう場では書いておきます。
↑スプーンでもヘラでもいいから、軽くかき混ぜて、ある程度ルーを溶かしてから、弱火にかけて、目安の時間として20分煮る。
↑10分煮た途中経過の図。煮てる間は鍋の底が焦げつかないように時ド解きかき混ぜてください。特に10分過ぎたあたりから焦げつきやすいんで。
↑20分くらい煮て、このくらいドロドロに煮詰まって、粘度がでてきたら出来上がり。とはいえ、コンロの火力やルーの種類、ある程度テキトーな水の量の違いもあるんで、20分経っても粘度が出でこない時もあるでしょう。そんな時はもうちょっと煮る。20分経ってないのに煮詰まってるなんて時は、もうその場で火を消して完成。そこらの按配はオノレにまかす! どっちにしても市販のルーがいい感じで粘度がでてれば、もうその状態で味はちょっといい具合になってますんで。
一人でこれをツマミに呑むなんて時は、メンドーなんでこのまま鍋から喰っちまえばいいんですが、最初に『映え』って書いたように、これを皿に盛ると、本当に映えるんですよ。
ってことで皿に盛り、『酸化防止剤無添加のおいしいワイン。スパークリング 〈赤〉』に添えてみました!!
↑なんかちょっと古典的なフランスの煮込み料理みたいでしょ。こういうドミグラ系の煮込み料理って、本来なら重いワインが合うんですけど、なにしろ中身が肉じゃなくてちくわぶなんで、軽いワインにも合うんですよね。
そして! ちょっとしたプラスアルファで、本当にスーパー映える料理になる。そこに必要なのが、コーヒー用のクリーム。フレッシュとかいう少量がパックになってるヤツあるでしょ? ファストフードでコーヒー頼むともらえるアレ。アレがひとつあればいい。
あのコーヒー用クリームを茶色いソースにチョンチョンと垂らして、箸でサ~と糸火引けば。
↑今となっては古い感じのソースの引き方ですが、一気に増す高級感。お客さんに出してもなんの問題もなし。
さらに、もっと簡単なのに、グッと芸術的に映えさせるのが、クリームを少量ずつスプーンに取ってから、そのクリームをピッピッと皿に叩きつけるようにおとしていくやり方。
↑カッコいいでしょ。中はちくわぶとシチューのルー8分の1だけなのに。ってことでメリークリスマス。
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。