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子どもをそろばん教室に通わせてよかったこと、3位「資格が取得できた」、2位「集中力がアップした」、1位は?

2024.11.27

今やスマホの計算機機能を使えば、簡単に足し算、引き算、掛け算、割り算ができる時代だ。そのため、電卓さえ持っていない人も多いかもしれないが、そんな中で、アナログな計算用具である「そろばん」を我が子に習わせている親は、どんな意図で子どもを教室に通わせているのだろうか?

全国珠算教育連盟はこのほど、東京23区のそろばん教室に通う小学生以下の子どもを持つ親を対象に「そろばん」に関するアンケート調査を実施し、348人から回答を得た。

4人に3人が「小学1年までにそろばん学習を開始」

そろばんを習い始めた時期は小学1年が最も多く、そろばんを習う子の43.7%を占める。小学校入学前から始める子も多く、全体の31.6%に上った。それらを合計すると、小学1年までに習い始めるのは、4人に3人(75.3%)という高い結果となった。

中学受験を予定する約9割が「小学1年までにそろばんを開始」

本調査では、子どもの「中学受験の予定」についても聞いており、「はい、その予定です」と回答した親(77人)に絞り、開始時期を集計したところ、88.3%が小学1年までに習い始めていることがわかった。

「受験させるかどうかを検討しており、おそらく受けさせる方向で進んでいる」と回答した親(52人)を含めても、同じく87.6%が小学1年までにそろばんを始めさせている。中学受験への意識の高い親ほど、子どもが小さいうちからそろばん習わせていることがわかった。

83%が「計算能力がつく」、約4割が「集中力がアップした」と回答

そろばんを習わせる理由は「計算能力の向上」が85.6%と最も高く、実際に習わせた結果、「計算能力がついてきた」と回答した親も8割を超える良い結果(82.8%)となった。

習わせる理由と習ったメリットで2番目に多いのは、ともに「集中力アップ」だった。また、「中学受験に有利」という理由で、そろばんを習わせる親も12.1%と一定数いた。

算数が得意でない子ども、そろばんで成績アップ、日常生活にも好影響

そろばんを始めて「計算能力がついてきた(288人)」と回答した親で、「もともと算数の成績が良かった(66人)」子どもと無回答(11人)を除いた場合の、算数の成績などについても分析した。

その結果、「算数がもともと得意でない子(211人)」の6割弱(56.9%)が「算数の成績が向上」してきており、さらにその8割強(80.6%)が「日常の買い物や会話、学校生活など、日々の生活で好影響を及ぼすようになった」と回答した。

そろばんを習わせる親の56%が子どもの中学受験意向あり

実際に「中学受験をする予定」があるか聞いたところ、明確に「その予定」と回答したのは22.1%で、「おそらく受けさせる方向」を加えると37.1%が、その方針であることがわかった。また「どうしようか検討しており、どちらにしようか迷っている」という層まで含めると、55.7%が受験意向を示している。

理系を希望する親が文系を希望する親の約6倍、興味を抱いてほしい分野2位にAI・人工知能

子どもの将来、「理系」か「文系」かに関する進学意向について、「どちらにも当てはまらない」も含めて聞いた。

「理系」と答えた親は全体の48.0%で、「文系」と答えた親の7.8%より40.2ポイント高い結果となった。人数ベースでは理系167人に対して文系が27人と、6.2倍の差が開いている。

「文系」以外を選択した人を対象に、「将来、興味を抱いてほしいと期待する分野」を聞いたところ、「医薬系」が42.5%とずば抜けて高く、今話題のAI・人工知能をはるかにしのいだ。

<調査概要>
調査期間:2024年4月9日(火)~6月21日(金)
回答者数:348人
※調査は全国珠算教育連盟の東京都支部に所属するそろばん教室の協力を得て実施している。

出典:公益社団法人全国珠算教育連盟

構成/こじへい

スタンフォードでAIを学ぶ医師が開発!1か月で図形問題が得意になる小学生向け算数ドリルが登場

 いよいよ年末が近づき、年を越えるとすぐに受験シーズンがやってくる。年が明けてまもなく始まるのが中学受験だ。ところで、小学校の勉強科目で、好き嫌いや得意・不得意が一番はっきりしているのが算数。特に図形問題については、苦手としている子どもが非常に多い。中でも立体図形問題は苦手意識をもっている小学生が多いといわれている。ところが、平面図形を正確にイメージする力が身につき、図形の性質を正確に理解する作図力が上達するようになるという小学生向けの図形計算ドリル「AI脳が身につく最強の図形ドリル」(小学館)が登場。

さらに、平行・対称・回転の3つの平面感覚を養うことができるほか、立体図形を俯瞰・展開する力を高めることができるという。この画期的な小学生向けの算数ドリルを開発したのは、現在、スタンフォード大学大学院のAI専攻コースでAIを学び続けている岩波邦明医師だ。岩波氏によると、このドリルをマスターすることで「AI脳」が身につくという。早速、岩波氏に話を聞いてみた。

岩波邦明さん
医師。AI研究者。現在、スタンフォード大学大学院コースでAIを専攻。1987年生まれ。東京大学医学部卒。MENSA会員。在学中に暗算法「岩波メソッド ゴースト暗算」を開発。著書は66万部を超えるベストセラーに。AI資格「Stanford AI Graduate & Professional Certificate」を取得。

 突然ですが、みなさんは算数の図形問題が得意でしょうか?
「小学生時代は苦手だった」「図形問題のせいで算数が嫌いになった」 という方も少なくないはずです。 みなさんが小学生だった頃と同じように、 図形問題を苦手とする子どもたちは今でもたくさんいます。そして、当時と同じように、図形問題は中学入試を目指す子どもたちが乗り越えるべき算数の最重要分野であるといわれています。大人たちがどれだけ理路整然と理論を並べ立てたところで納得できなければ、子どもたちは頭を縦に振りません。

 また、図形問題をたくさん解くことは、
解き方の引き出しを増やす(ひらめきを得る)ために必要ですが、図形問題が得意になる前に“苦手意識”が芽生えてしまっては本末転倒です。ではどうして図形問題につまずいてしまうのでしょうか。それは図形センスの習得を疎かにしているからだと私は考えます。

 本書は、中学入試の算数の図形問題を解くために必要となる(平面図形のイメージ力、立体図形の把握力、 作図力など)のトレーニングを目的にしています。算数の知識のいらないパズル問題を数多く収録しているので未就学の子どもたちでも、楽しく図形センスを磨くことができます。また、本書はもうひとつ重要な力が身につくことを目的にしています。みなさんは「生成AI」という言葉を見聞きした覚えはないでしょうか。新聞などで盛んに報道されている通り、現在、AIは進化の渦中にあります。その飛躍はすさまじく、ゆくゆくは人間社会の在り方を大きく変えるだろうと予測されています。

 AIが人間の仕事を奪うのではないかといった危惧を目にすることもありますがどのような形であれ、来るべきAI時代に向けて備えておくべき能力があります。それが「AI脳」=AIを使いこなす力です。私がスタンフォード大学でAIについて学ぶ中で、気づきを得たことが2つあります。ひとつはAIの開発・研究において、数学の習熟が不可欠であること。もうひとつがAIを使いこなす上で基本的な仕組みをイメージとして認識・理解できる力が必要であることです。それこそが「図形センス」なのです。図形センスとは、複雑な物事を頭の中でシンプルな図へと変換できる力であるとも言い換えることができます。例えば、図のようなAI の仕組みをホワイトボードに書いてわかりやすく伝えられる人は、図形イメージ力が高く、
AIを使いこなしている人といえるでしょう。本書が、子どもたちが図形問題を好きになるきっかけとなり、AI時代を賢く生き抜く一助となることを願っています。

 この図形ドリルには、図形計算が得意になる8つのテクニックが網羅されている。著者の岩波邦明医師は、2011年に独自の暗算方をまとめた小学生向けドリル「岩波メソッド ゴースト暗算」を刊行し、シリーズ累計66万部の大ヒットを記録。2023年にはこのメソッドをバージョンアップさせた「小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル」を出版。こちらもたちまち重版になっている。現在は、米スタンフォード大学大学院コースでAIを専攻し、最高評価の成績を収めたというまさに数学のプロ。その岩波氏が、今回、中学入試までの1か月で図形問題が得意になるというドリルを監修した。岩波氏が「問題集でも参考書でもない、画期的なワークブックです」というように、内容もとてもユニークなものとなっている。算数、とくに図形問題が苦手だというお子さんにプレゼントしてみてはいかがだろう。

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2024年12月4日発売

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