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学校の授業以外で災害や防災について学んだ経験がない人の割合が高い都道府県は?

2024.11.29

「災害大国」と呼ばれる日本に暮らす以上、地震や台風、津波、洪水などの脅威は常に隣り合わせにある。そのため、災害・防災について日々知識を深め、万が一の事態に備えているという人も多いのではないだろうか?

NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所はこのほど、全国の15~79歳の男女を対象に「災害・防災を学んだ経験」に関する意識調査を実施し、8,991の有効回答を得た。

1. 学校の授業以外で、災害・防災について、学んだことがある人は3人に2人

災害や防災については、さまざまな機会で学ぶことができる。学校の授業以外で、災害や防災について学んだ経験がある人は、全体の3人に2人となった。年代による大きな差は見られなかったが、10代の学びの割合はやや高い結果となった。

図1. 学校以外で災害・防災について学んだ経験

2. 10代の4割超はwebサイト・動画で災害・防災を学ぶ

それでは、どのような情報源で災害や防災について学んだのか、調査結果を図2に示す。すべての年代で、テレビが最も高い割合を示している。若年層は、Webサイトや動画からの学びも多く、10代では4割を超えた。一方、シニア層は自治体や地域のイベントからの学びも多く、特に70代では約3割となった。

図2. 学校以外で災害・防災について学んだ情報源

3. 災害・防災を学んだことがある人は防災リテラシーが高い傾向

災害や防災について学んだ経験の有無と、防災リテラシー(以下、7つの質問の回答結果を得点化したもの)を関連付けて分析した。具体的には、以下の7項目を評価した。

(1) 発災時に自分で何かできるか(身の回り・身の回り以外)
(2) 助け合いへの考え
(3) 助け合いへの意欲
(4) 他人からの救助意向 
(5) 他人への注意喚起
(6) 命を守る自信 
(7) 防災教育・震災伝承への取り組み

その結果、災害や防災について学んだ経験がある人は、防災リテラシーが高い傾向が見られた。

図3. 学校以外で災害・防災について学んだ経験と防災リテラシー

4. 学校での防災教育、10代の7割超が内容を覚えている

最後に、学校での防災教育について考察する。図4では、防災教育の実施状況と記憶についてまとめた。若年層ほど、学んだ内容を記憶している傾向があり、特に10代では7割以上の人が内容を覚えている。

授業内容については、図5に示す通り、多くの学校で「避難訓練」が実施されている。しかし、若年層を中心に、避難訓練以外の項目(災害時の行動など)も行われていることがわかる。

図4. 学校での行われた防災教育

図5. 学校での行われた防災教育内容

参考資料 : 図6.学校以外で災害・防災について学んだ経験(都道府県)%

<調査概要―「2023年防災調査」―>
調査方法:Web
調査対象 全国:15~79歳男女
有効回答数:8,991
サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期:2023年11月

出典:NTTドコモ モバイル社会研究所

構成/こじへい

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