家族の存在は誰にとってもかけがえのないものだ。では、「家族愛」を数値化してその多寡を計測した場合、もっとも家族愛の平均値の高い都道府県は、いったいどこになるのだろうか?
ジブラルタ生命保険はこのほど、20歳~69歳の既婚(事実婚含む)男女4,700名(男性2,350名 女性2,350名)を対象に、「家族愛に関する調査2024」をインターネットリサーチで実施し、集計結果を発表した。ここでは「家族愛」に関する調査結果を抜粋して紹介する。
自身の家族愛を100点満点で評価すると? 全体平均は76.1点
家族愛について質問した。
全回答者(4,700名)に、自身の家族愛の点数を100点満点(0点:最低~100点:最高)で評価すると何点か聞いたところ、「80点台」(23.6%)や「100点」(26.3%)に多くの回答が集まり、平均は76.1点だった。男女別に平均をみると、男性74.9点、女性77.4点となった。
回答が多く集まったものについて理由をみると、「80点台」では「至らぬところもあるが、概ね上手くいっているから(60代男性)」や「愛しているけれどたまに怒ってしまうから(20代女性)」、「仕事で会えないときがあるのでその分足りていないから(30代男性)」、「家族のために尽くしているけど、たまに自分を優先するから(40代女性)」、「100点」では「他に比較しようがないほど愛しているから(20代男性)」や「最高に仲良しだから(60代女性)」、「一緒にいて幸せだと感じるから(20代女性)」、「何をするにも家族を第一に考えて行動しているから(40代男性)」といった回答があった。
過去の調査結果と比較すると、平均は全体では2022年79.8点→2023年76.7点→2024年76.1点、男性では2022年79.3点→2023年75.7点→2024年74.9点、女性では2022年80.3点→2023年77.6点→2024年77.4点と、いずれも下降傾向がみられた。
都道府県別にみると、平均は1位が大分県(81.5点)、2位が愛知県(80.7点)、3位が沖縄県(80.0点)、4位が鹿児島県(79.8点)、5位が山梨県(79.6点)となった。
男女・都道府県別にみると、平均は男性では1位が大分県(82.3点)、2位が山梨県(81.4点)、3位が埼玉県(80.7点)、女性では1位が沖縄県(82.8点)、2位が徳島県(82.5点)、3位が愛知県(82.1点)となった。
自身が感じる“家族から自身への愛”を100点満点で評価すると? 全体平均は73.3点
他方、自身が感じる“家族から自身への愛”の点数を100点満点(0点:最低~100点:最高)で評価すると何点か聞いたところ、「80点台」(20.6%)や「100点」(25.1%)に多くの回答が集まり、平均は73.3点だった。男女別に平均をみると、男性72.6点、女性73.9点となった。
回答が多く集まったものについて理由をみると、「80点台」では「感謝の気持ちを伝えてくれるから(50代女性)」や「信頼されていると感じるから(50代男性)」、「大切に思われているから(60代女性)」、「仲良しだから(50代女性)」、「100点」では「何から何まで本当に支えてもらっているから(60代男性)」や「みんなが『大好き』と言ってくれるから(30代男性)」、「思いやりをもって接してくれていると感じているから(20代女性)」、「毎日幸せな時間をもらっているから(50代女性)」といった回答があった。
ここで、自身の家族愛の点数と比較すると、自身が感じる“家族から自身への愛”の点数(平均73.3点)と比べて自身の家族愛の点数(平均76.1点)のほうが2.8点高くなった。
男女・都道府県別にみると、平均は男性では1位が大分県(81.9点)、2位が山梨県(81.4点)、3位が長崎県(81.0点)、女性では1位が鹿児島県(80.9点)、2位が神奈川県(79.2点)、3位が東京都(79.1点)となった。
家族愛を深めるために欠かせないと思うこと 1位「普段から会話する」2位「家族で団らん・食事する」
家族愛を深めるための行動について質問した。
全回答者(4,700名)に、家族愛を深めるために欠かせないと思うことを聞いたところ、「普段から会話する」(56.4%)が最も高くなり、「家族で団らん・食事する」(48.6%)、「家族間で思いやりを持つ」(48.0%)、「感謝の言葉を伝える」(47.3%)、「丁度よい距離感を保つ」(37.1%)が続いた。
家族愛を深めるために実践できていることを聞いたところ、「普段から会話する」(48.0%)が最も高くなり、「家族で団らん・食事する」(44.3%)、「誕生日・記念日にお祝いする」(37.5%)、「感謝の言葉を伝える」(36.9%)、「家族間で思いやりを持つ」(35.1%)が続いた。
“欠かせないと思うこと”と“実践できていること”を比較すると、「家族間で思いやりを持つ」(欠かせないと思うこと48.0%、実践できていること35.1%)と「感謝の言葉を伝える」(欠かせないと思うこと47.3%、実践できていること36.9%)では、“実践できていること”とした割合のほうが“欠かせないと思うこと”とした割合よりも10ポイント以上低くなった。家族愛を深めるうえで大切だとわかってはいても、家族に対し思いやりを持ったり感謝の言葉を伝えたりすることを十分にできていない人が少なくないようだ。
<調査概要>
調査タイトル :家族愛に関する調査2024
調査対象 :ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする
20歳~69歳の既婚(事実婚含む)男女
調査期間 :2024年10月3日~10月15日
調査方法 :インターネット調査
調査地域 :全国
有効回答数 :4,700名(有効回答から、各都道府県で男女・年代が均等になるように抽出)
調査協力会社 :ネットエイジア株式会社
出典:ジブラルタ生命調べ
構成/こじへい