ECサイトで服を購入するのも当たり前となった今の時代。アパレル店舗のスタッフによるコーディネート投稿を参考にする消費者は、どれくらいいるのだろうか?スタッフに会う目的でアパレル店へ訪れたことがある人の割合は。
バニッシュ・スタンダードはこのほど、10代~60代の男女1200名を対象に「EC上のスタッフによるコーディネート写真についての調査」を行い、その結果を発表した。
ECで服を買う女性は、スタッフのコーディネート投稿を参考にする人が54%で多数派
「ネットショッピング(インターネット通販)を利用して服を購入する頻度」について調べたところ、全体の利用者は女性のほうが多かったものの、最も利用者が多い属性は40代男性となった。また、50%が月に1回以上ネットショッピングで服を購入していることがわかった。
「ショッピングサイトやアプリ上で購入する際に、商品を使ったスタッフのコーディネートを参考にするか」について調べたところ、女性は半数以上がスタッフのコーディネートを参考に服を買うのに対し、男性は3割強にとどまった。
コーディネートを参考にする人は、男女ともに「自分と似た体型の人のコーディネートが見られるから」という回答が最も多く3割を超えることから、自分に似合うかどうかを重視している人がコーディネートを参考にしているとみられる。
また、「同じ服でたくさんのコーディネートが一気に見られるから」を理由にしている人も男女ともに2割以上おり、着回し力があるかどうかを商品選びにおける軸の一つとしている人も多いようだ。
スタッフのコーディネートを参考にする人は、7割以上が店舗に行きたいと思い、6割以上の人が実際に店舗に行ったと回答
スタッフのコーディネートを参考にする人のうち、男女ともに7割以上が店舗に行きたいと思い、6割以上の人が実際に店舗に行ったと回答する結果になった。
実際に店舗に行った人の理由は、女性は「購入を検討していたアイテムを実際に見たい」が52%で最も多く、最後の購入判断のために店舗に行っているのに対し、男性は「他の商品も見たい」が46.2%で最も多く、店舗ならではの商品との偶然の出会いを求めている傾向が高いことが推測できる。一方で、「スタッフに会いたい」「スタッフにコーディネートを組んでもらいたい」という”スタッフ起点”で店舗に訪れる人も男女ともに1割前後いることがわかった。
さらに、店舗に行ってみたいと思ったと回答した人の中で、店舗に行かなかった人の理由も調査した。「店舗が家の近くにない」という立地上の理由が半数以上を占め、「ネットショッピングのほうがお得だから」というお得さの重視は3割前後にとどまった。
これらの結果から、スタッフのコーディネート投稿は、リアル店舗への来店動機になると考えられる。また、コーディネート投稿がきっかけでの来店理由も、今欲しいアイテムの検討材料だけではなく、他の商品への興味や、スタッフに接客を受けたり、新たなコーディネートを組んでもらいたいと思うことから、ブランド自体のファン化によるLTV向上への効果も期待できると考えられる。
<調査概要>
調査期間:2024年10月22日
調査機関:インターネット調査
(クロス・マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)
調査地域: 全国47都道府県
調査対象: 10代~60代男女
有効回答数:1200サンプル
構成/こじへい