AZWAYが運営する不動産メディア「幸せおうち計画」は、10代から60代以上までの521人を対象に「使ったことがある生成AI」についてアンケートを実施し、その調査結果を公表した。
生成AI利用経験者は全体の約45%で、高所得者ほど高い傾向に
SNSでも話題になっている「ChatGPT」をはじめ、現在多くの生成AIツールが開発されている。文章だけでなく画像作成やデータ分析までしてくれるため、「皆はどんなツールを使っているのだろう」「他の人の活用方法が知りたい」と思っている人も多いだろう。
そこで、今回、「幸せおうち計画」では、「使ったことがある生成AI」についてアンケート調査を実施。使ったことのある生成AIツールの1位には「ChatGPT」が選ばれた。
【調査結果】
・生成AI利用経験者は約45%、高所得者ほど高い傾向
10代から60代以上までの回答者521人に「ChatGPTなどの生成AIツールを使ったことがあるか」について聞いたところ、「はい」が239人で45.9%、「いいえ」が282人で54.1%という結果となり、4割以上の人が生成AIを使用した経験を持っていることがわかった。
また、年収別に「生成AIの使用経験」を分析したところ、300万円以下の人では「使用経験がない」人が63.2%だったのに対し、1,000万円以上の人では「使用経験がない」人は25%と年収300万円以下の人の半分以下という結果に。年収が高い人ほど、生成AIツールを使用した経験があり、新しいものに関心があることがわかった。
・生成AIツールを全く活用していない人は約6割、プライベートは使用頻度がより下がる傾向
続いて、「仕事で生成AIツールを活用している頻度」について聞いたところ、「全く活用していない」が63.3%、「あまり活用していない」が12.1%、「週に何度か活用している」が10.9%という結果になった。6割以上の人が「全く活用していない」を選んでいるが、約25%の人が活用していることもわかっており、今後活用の割合が増えていくことが予想される。
また、「プライベートで生成AIツールを活用している頻度」について聞いたところ、「全く活用していない」が1位で58.3%、「あまり活用していない」が2位で19.8%、「月に何度か活用している」が3位で8.3%という結果に。「月に何度か活用している」「週に何度か活用している」「毎日のように活用している」を選んだ人の合計の割合は、仕事のときより若干少ない傾向にあり、生成AIツールは仕事で使われることの方が多いことがわかる。
・使ったことのある生成AIツールランキングの1位は「ChatGPT」
最後に、「使ったことがある生成AIツール」について聞いたところ、1位が「ChatGPT」で226人、2位が「Microsoft Copilot」で32人、3位が「Gemini」で28人という結果になった。4位以降は一桁の得票となっており、上位3ツール以外はほとんど使われていないという現状がうかがえる。
なお、1位に選ばれた「ChatGPT」は、文章のたたき台を作るのに使っているという声が多く見られた。インターネット上の情報の寄せ集めであるため内容の正誤性に問題があり、そのまま利用することができるレベルではないものの、たたき台として時間短縮に一役買っているようだ。
2位に選ばれた「Microsoft Copilot」は、Excelでのグラフやチャートの作成やPowerPointでのスライドの作成、Teams上での議事録の作成など手間のかかる作業を自動化できるので、働き方を効率化するために使っているという声が見られた。
そして、3位に選ばれた「Gemini」は、テキストやコード、画像に音声などさまざまな種類のデータを組み合わせて処理できるツールのため、アイデア出しやクリエイティブなコンテンツを作成するときに活用しているという声が上がっている。
【調査概要】
・調査対象:10代から60代以上までの人
・調査期間:2024年8月4日~9月21日
・調査機関:自社調査
・調査方法:インターネットによる任意回答
・有効回答数:521人(女性 314人/男性 207人)
・回答者の年齢:10代3.8%、20代19.8%、30代34%、40代26.5%、50代14.8%、60代以上5%
関連情報
https://azway.co.jp/news/4146/
構成/立原尚子