マムート・スポーツグループジャパンは、アバランチビーコンの新製品として、「Barryvox S2」と「Barryvox 2」を発売した。
22%薄く、14%軽くなった新デバイスを採用し、ボイスガイダンスも追加!
マムートは、160年以上の歴史を持つスイスのアウトドアブランド。そんなマムートから、7年ぶりにフルモデルチェンジとなるアバランチビーコン「Barryvox S2」と「Barryvox 2」が登場した。
「Barryvox」シリーズは、世界的に高い評価を得ており、業界トップの最大70mの捜索範囲、グローブを使用している状態でも操作がしやすいように考え抜かれたハードウェア、初めての人が使ってもわかりやすいユーザーインターフェースなど数々の点において、多くのユーザーを魅了し、冬山での安全をサポートしてきた。そして、今回のフルモデルチェンジでは、より「薄く」「軽く」「探しやすく」を実現。以前よりもさらに使いやすくなった。
なお、「Barryvox S2」と「Barryvox 2」は、基本的な性能は同様。「Barryvox S2」は、ビギナーからプロフェッショナルまでにオススメできる万能タイプのビーコンで、初めて使う人にとっては、基礎知識が少なくても何をすればよいのか一目でわかる「Barryvox S2」のみで表示が可能なアニメーションとボイスガイダンスにより、視覚的にも聴覚的にも分かりやすく、簡単に捜索することが可能。また、プロフェッショナルの人にとっては、複雑な捜索などの際に、状況に合わせて様々な機能を自分でカスタマイズすることが可能になっている。
一方、「Barryvox 2」は、基礎知識がある人で、基本的にツアーなどを利用し、スキーガイドがいる状況でバックカントリーを楽しむユーザーにオススメのモデルとなっている。
■フルモデルチェンジのポイント
・より直感的な捜索を可能にしたボイスガイダンスの追加
今までの「Barryvox」は、画面上に表示される「距離」と方向を指し示す「矢印」、距離が近くなるにつれて間隔が短くなる「音」で雪の下に埋まった人を捜索していた。そこに、「音声ガイダンス」を追加することで、いま何をすべきかを教えてくれるようになった。
これにより、「音」で距離のみを把握するだけでなく、実際に何をすべきかを「Barryvox」が指示をしてくれるようになり、目の前で雪崩が起きているタフなシチュエーションにおいても、多くの人がより直感的に行動ができるようになっている。
実際の音声としては、「早く動いてください」「ゆっくり動いてください」などの動きの速さの指示のほか、「膝の高さにデバイスを合わせてください」などの初めての捜索の人でもより具体的なアクションも指示してくれる。なお、音声ガイダンスはアプリケーションからの設定が必要となる。
・22%薄く、14%軽くなった新しいデバイス
デバイス自体のサイズを変更し、より「薄く」「軽く」なった。「薄く」なったことで、着用時に起こるウェアとの干渉が少なくなり、装着しながら行動する際のストレスを低減。また、「軽く」なったことで、持ち運び時の負担やトレーニング時、実際のシーンでの使用の負荷も軽減する。
特に、薄さの部分に関しては、手の大きさに関わらず操作がしやすくなり、干渉が少なくなったことで、使用するウェアや着用時に負荷が少なくなり、捜索時やハイクアップ、ライディング中のストレスを低減することに成功している。
・バリーボックス専用のアプリケーション
今回初めての専用アプリケーションを導入。これにより、初級者から上級者向けのビーコン・トレーニングの方法、ソフトウェアのアップデート、デバイスの設定などがこのアプリひとつで行なえるようになった。
特に、アップデートに関しては、以前は店舗に持ち込む必要があったが、このアプリを導入したことにより、自身でアップデートが可能になり、フィールドに行く前にすぐにアップデートすることが可能となった。
そのほかにも、「Barryvox S2」では、晴天時やサングラスをかけている時にも見やすく寒冷地でも使用できるMIP液晶ディスプレイを搭載するなど、雪山での環境下においても使いやすくなっている。
■製品概要
製品名:Barryvox S2
価格:71,500円
サイズ:115×68×21mm
重量:180g
電池:アルカリ、または、リチウム電池 単4サイズ/2本
製品名:Barryvox 2
価格:57,200円
サイズ:115×68×21mm
重量:180g
電池:アルカリ電池 単4サイズ/2本
構成/立原尚子