アートのためのブロックチェーンインフラを展開するスタートバーンは、プロダクトユーザーを対象に、商品購入時の偽物や詐欺トラブル・被害に関する意識調査をアンケート形式で実施。結果をグラフにまとめて発表した。
商品購入時、どの程度偽物や詐欺等のリスクを気にしているか
■中価格帯(数千 – 数万円)の商品について
■高価格帯(5万円以上)の商品について
価格帯に関わらず、二次流通(中古市場やその他の購入経路)では95%前後の方が「とても気になる」または「気になる」を選択した。一方で、一次流通(作家・ブランドからの直接購入)になるとその値が半減して40-50%となり、作家・ブランドなど作り手から直接購入できるか否かが、ユーザーのリスク感覚に大きく影響していることがわかった。
価格帯による関心度の違いは一次流通においてはほとんど見られなかった。二次流通に関しては、高価格帯において「とても気になる」の割合が82%となり、中価格帯の59%よりも極めて高い結果が得られた。
実際に商品売買の際に偽物や詐欺等のトラブルや被害に遭ったことがありますか
15%の回答者が経験ありと回答した。詳細に関する任意回答の設問の結果を見ると、「ECサイトで偽物のスニーカーを買わされた」「フリマサイトで購入した商品を後日売ろうと思ったらそれが偽物でトラブルになった」など、オンライン取引でのトラブル・被害の回答が多く見られた。
■偽物や詐欺等のトラブルや被害を防止するにはどのような対策・サービスが有効なのか
「作家・ブランド自身が出した証明書」が最も多く45%、続いて「第三者機関による鑑定」 が28%。「サービスやプラットフォームによるユーザーの審査・認証」と「ユーザーに対する他ユーザーからの評価・レビュー」は合わせても24%と低い結果となった。
作家やブランドなどの作り手による証明・認証を求めているユーザーが多いことがわかる。
■ICチップやブロックチェーンなどのテクノロジーは偽物や詐欺等のトラブルや被害の防止に有効だとお考えですか
82%の回答者が「とても有効」または「ある程度有効」と回答しており、ICチップやブロックチェーンなどのテクノロジーへの期待感が高いことが推察できる。
回答理由としては、「プラットフォームに依存しない分散台帳に大事な商品情報は記録するべき」「チップだけだと偽造されるかもしれないが、少なくともブロックチェーン上のデータは改竄されないため」などブロックチェーンの分散性・耐改竄性に期待するコメントが多く見られた。
調査概要
調査期間/2024年11月19日-21日
調査対象/Startrail PORTまたはFUN FAN NFTのユーザー
有効回答数/211サンプル
調査方法/インターネット調査
関連情報
https://startbahn.io/startrail
構成/清水眞希