
フッ軽(ふっかる)という言葉に馴染みがなく、意味がよくわからないという方も多いのではないでしょうか?「フットワークが軽い」という意味の略語で、行動が早い人を表す言葉です。本記事ではフッ軽の意味や特徴・メリット、フッ軽になる方法についてご紹介します。
目次
フッ軽とは?
「フッ軽」は「ふっかる」と読み、「フットワークが軽い」という表現を縮めた言葉です。
ここでは、フッ軽の意味や使い方、対義語をご紹介します。
■フッ軽の意味
「フッ軽」の略である「フットワークが軽い」とは、軽やかに動けるという意味です。「フッ軽」は、主に人に対して使われる言葉で行動力があり、人付き合いにおいてすぐに反応や行動ができる人を指して使われます。
たとえば、遊びや会合の誘いを断らない、LINEやメールにすぐ返事をするといった人に使われることが多いでしょう。
フットワークが軽いことは仕事の上でも重要であり、働く上ではメリットです。機敏で行動力がある人材は、会社にとって有望な存在になるでしょう。そのため、フッ軽はほめ言葉としても使われる言葉です。
■良い意味で使われる?
フッ軽は基本的に良い意味で使われますが、話の流れによっては皮肉や嫌味に受け取られる場合もあります。
「誘いを断らない人」という意味合いがあり、悪く解釈して「いつでも誘いにも応じる暇な人」という否定的なニュアンスで使う場合もあるためです。
フッ軽を使うときは、文脈や言い方に気をつけるようにするとよいでしょう。
(良い意味の例文)
・〇〇さんはフッ軽で、飲み会の誘いは断られたことがない
・彼のようなフッ軽な人は、どの仕事についても成功しそうだ
・フッ軽な人は仕事でも自分から積極的に動くため、成果を出していることが多い
・彼女はフッ軽で指示を出す前に行動するので、上司からも一目置かれている
(否定的な意味合いの例文)
・彼はいつ誘っても断らないフッ軽だから、よほど暇なんだろう
・あの人は誰にでも良い顔をして、すぐ誘いについていくフッ軽だよ
・そのようにいつもフッ軽では、トラブルに巻き込まれることになるよ
・〇〇さんはただフッ軽なだけで、喜んで参加しているようにはみえない
■対義語は「フッ重」
フッ軽の対義語は、「フッ重(ふっおも)」です。「フットワークが重い」を略しています。すぐ行動に出ない人や、あまり誘いに応じない人を指して使われます。
「あの人はいつ誘っても来ないフッ重だよね」、「フッ重だから休日は家でゴロゴロしている」といった使い方をします。
ポジティブに使われることの多いフッ軽に比べると、行動しようとしないことに対して批判的に使われることが多いでしょう。
(フッ重の例文)
・あの人はフッ重だから、誘っても無駄だよ
・私はフッ重だから、休日はいつも家で過ごしている
・彼は仕事ではフッ重なのに、プライベートになるとフッ軽になるようだ
・彼女はフッ重で、LINEを送ってもなかなか返事をくれない
フッ軽な人の特徴
フッ軽は行動力がある人を指しますが、そのほかにもいくつかの特徴があります。どのような人がフッ軽といわれるのか、特徴をみていきましょう。
■コミュニケーション能力が高い
フッ軽な人は、コミュニケーション能力が高いことが特徴です。さまざまな人との交流を楽しめるため、誘いがあれば気軽に応じます。相手に合わせて話すことも、自分から話題をふることも上手であり、人脈を作るのも得意です。
人付き合いが多いため、必然的に誘われることも多く、気軽に応じることからフッ軽といわれることも多いでしょう。
■好奇心が旺盛
フッ軽といわれる人は、好奇心が旺盛です。さまざまなことに興味を持ち、楽しいことには積極的に参加しようとします。人にも興味を持ち、多くの人と出会い、交流したいと考えるでしょう。
楽しそうな集まりやイベントは逃したくないと考え、常にアンテナを張り巡らせています。そのため、情報をキャッチするのも早く、すぐに行動に出ることが多いでしょう。
■プライベートが充実している
フッ軽な人は、プライベートが充実しています。行動力があるため、暇を惜しんで好きな場所に出かけ、充実した日々を送っているのが特徴です。
「悩んでいるよりも、とにかく行動してみよう」というポジティブな考えを持っているため、何かあっても落ち込んでいる時間がありません。
普段から人付き合いが良いため、誘われることも多いでしょう。仕事で疲れていても面白いと感じることに迷いなく参加し、疲れを忘れて楽しむことができます。
疲れて大変だと思うのではなく、「今日も充実していた」「次はどのような楽しいことがあるだろう」と考えるため、心も満たされているのがフッ軽の特徴です。
興味があることは考えるだけでなく行動に移すため、1人の時間も充実しています。スケジュール帳も、予定で埋まっていることがほとんどです。
■人の誘いを断れない
フッ軽な人は、人の誘いを断れないという特徴もあります。やさしい性格で、誘いを断るのは申し訳ないと考えてしまうのです。そのため、無理をしても時間を作って誘いに応じることもあります。
そのような人は誘いだけでなく、さまざまな依頼も断れない傾向があり、負担を抱えることもあるでしょう。
忙しいときは、断るという選択肢を作ることも大切です。
フッ軽なことのメリット
フッ軽なことはその人にとって長所や強みといえるもので、さまざまなメリットがあります。
ここでは、フッ軽なことのメリットを3つご紹介します。
■経験値が高まる
フッ軽は気軽に行動できるため、経験値が高まる点がメリットです。行動範囲が広いことで、新しいことにチャレンジする機会も多いでしょう。
経験値が高まればそれだけ知識が豊富になり、仕事に活かせることも多くなります。その結果、成果を出しやすくなり、昇格などのチャンスも増えるでしょう。
行動することが多ければ、それだけ楽しいことや刺激的なことに触れる機会も多く、充実した毎日を送れるのもメリットです。
■人脈が広がる
フッ軽は、人脈が広がるのもメリットです。コミュニケーション能力が高く、人付き合いも良いため、必然的に人と交流する機会も増えていきます。その結果、多くの人とつながり、幅広いジャンルの人とのネットワークができるでしょう。
人脈が広がれば、いざというときに頼ることができ、ビジネスにも活かせるケースもあります。
また、多くの人と交流することで、将来の伴侶となる理想の相手と出会う可能性も広がるでしょう。
■人から好感を持たれやすい
コミュニケーション力が高く、いつ誘っても快く応じてくれるフッ軽な人は、人から好感を持たれやすいでしょう。
「急な誘いでも快く応じてくれる」「疲れていても嫌な顔をしないで引き受けてくれる」など、良い印象を持たれる傾向にあります。
多くの人から好かれるようになると、敵となる人も少なくなります。良い人間関係を築くことができ、いざ自分が反対の立場になった場合でも、喜んで対応してもらえることが多くなるでしょう。
フッ軽になる方法
フッ重な人からすると、フッ軽な人は羨ましいと思うかもしれません。しかし、フッ軽は特別な能力ではなく、意識すれば誰でもなることが可能です。
ここでは、フッ軽になる方法を解説します。
■できるだけ誘いに応じる
人からの誘いにはできるだけ応じることで、フッ軽になることができます。これまで、あまり誘いに応じていなかったのは、「付き合いが面倒だから」という方もいるでしょう。人付き合いをネガティブに感じてしまうと、どうしても断りたくなります。
そのようなときは、参加することでどのような楽しいことがあるのかを想像してみましょう。「会話を楽しんで息抜きができる」「気が合う友人ができるかもしれない」と前向きに考えれば、参加したい気分になります。
実際に参加する場合は、「面倒だ」というネガティブな気持ちを持つことは避けましょう。マイナスな思いを抱えていると、そのような結果を招きやすくなります。楽しい気分に切り替えて参加することが、楽しく過ごすためのポイントです。
■あれこれ考えず行動する
あれこれ考えると、ネガティブなことも考えてしまい、行動が鈍ります。迷ったときは、あまり考えすぎずに行動することも大切です。
本当に行きたくない場合は、即座に断ることが多いでしょう。迷いがあるのは、心のどこかで「行ってみたい」という気持ちがあるためです。その気持ちに素直になって行動してみてはどうでしょうか。
フッ軽になると決めたら、「迷ったときは行く」「誘われた日に予定がない場合は行く」といった、マイルールを決めておくのもよいでしょう。
フッ軽になるメリットを考え、行動することが自分のプラスになると考えれば、積極的に動けるようになるはずです。
行動するために、スケジュール表をつける習慣をつけるのもおすすめです。ちょっとした予定も書き込む習慣にすることで、予定が埋まってくると楽しく感じるようになります。「さらに予定を入れたい」という気持ちに、変わるかもしれません。
■楽観主義になる
フッ軽になるためには、楽観主義になることをおすすめします。
フッ重になるのは、行動することにネガティブな思いが湧いてくるためです。過去に行動して失敗した経験があると、そのことが意識にのぼって行動したくないと思うかもしれません。
失敗の経験はなくても、心配性で「失敗したくない」という気持ちになることもあるでしょう。
先のことを考えて用心することは大切ですが、そのために何もできなければ、得られるものもありません。「行動できない人」になり、フッ重と呼ばれてしまいます。
自分の考え方がネガティブに偏っていると思ったら、楽観主義になることを意識してみましょう。