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インターネットを利用して勉強している子どもは情報を活用する能力が高い

2024.11.26

NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所から、インターネットを用いた学習の効果に関する調査レポートが発表された。

これは2023年11月に実施した親と子に関する調査の中から、インターネットを利用した学習効果についてまとめたもので、本稿では同社リリースを元に、その概要をお伝えする。

中学生の3人に1人は1日1時間以上インターネットを利用して学習をしている

図1. 【小中学生】インターネットを利用して学習する時間
インターネットを利用して学習している子は、利用していない子と比較して、情報を活用する能力にどのような差が生じているのか。

まず、インターネットを利用した学習時間(学校・家庭問わず)は、図1のとおりとなった。小学生低学年の3人に2人は、30分より少なかったが、学年が上がると、利用時間も増加。中学生になると、3人に1人が1時間以上となっている。

■インターネットを利用して学習をしている子は情報を活用する能力が高い

図2. 【小中学生】インターネットを利用して学習する時間と情報を活用する力(n=572)
次に、インターネットを利用して学習をしている時間を3つのグループに分け(利用なし・1時間未満・1時間以上)、情報を活用する6つの能力に差があるか、比較した。

結果は図2のとおり、「収集力」「表現力」「処理力」には差が見られた。この傾向は、学年別(小学生低学年・高学年、中学生)に分けても、同様に確認できた。

なお、それぞれの能力について、どのような質問で聞いたかは、以下の表1で示した。それぞれ2問ずつ、4件法で聞き、あてはまるは4点、ややあてはまるは3点、あまりあてはまらないは2点、あてはまらないは1点に点数化。それぞれの能力の得点は、2つの設問の合計点になるため、最高が8点、最低が2点となる。

表1. 情報を活用する力に関する質問

調査概要
調査名/2023年親と子の調査
調査対象/関東1都6県・小学生、および中学生とその親
回答数/600
サンプリング/QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期/2023年11月

関連情報
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/wp24.html

構成/清水眞希

スタンフォドでAIを学ぶ医師が開発!1か月で図形問題が得意になる小学生向け算数ドリル

 いよいよ年末が近づき、年を越えるとすぐに受験シーズンがやってくる。年が明けてまもなく始まるのが中学受験だ。ところで、小学校の勉強科目で、好き嫌いや得意・不得意が一番はっきりしているのが算数。特に図形問題については、苦手としている子どもが非常に多い。中でも立体図形問題は苦手意識をもっている小学生が多いといわれている。ところが、平面図形を正確にイメージする力が身につき、図形の性質を正確に理解する作図力が上達するようになるという小学生向けの図形計算ドリル「AI脳が身につく最強の図形ドリル」(小学館)が登場。

さらに、平行・対称・回転の3つの平面感覚を養うことができるほか、立体図形を俯瞰・展開する力を高めることができるという。この画期的な小学生向けの算数ドリルを開発したのは、現在、スタンフォード大学大学院のAI専攻コースでAIを学び続けている岩波邦明医師だ。岩波氏によると、このドリルをマスターすることで「AI脳」が身につくという。早速、岩波氏に話を聞いてみた。

岩波邦明さん
医師。AI研究者。現在、スタンフォード大学大学院コースでAIを専攻。1987年生まれ。東京大学医学部卒。MENSA会員。在学中に暗算法「岩波メソッド ゴースト暗算」を開発。著書は66万部を超えるベストセラーに。AI資格「Stanford AI Graduate & Professional Certificate」を取得。

 突然ですが、みなさんは算数の図形問題が得意でしょうか?
「小学生時代は苦手だった」「図形問題のせいで算数が嫌いになった」 という方も少なくないはずです。 みなさんが小学生だった頃と同じように、 図形問題を苦手とする子どもたちは今でもたくさんいます。そして、当時と同じように、図形問題は中学入試を目指す子どもたちが乗り越えるべき算数の最重要分野であるといわれています。大人たちがどれだけ理路整然と理論を並べ立てたところで納得できなければ、子どもたちは頭を縦に振りません。

また、図形問題をたくさん解くことは、
解き方の引き出しを増やす(ひらめきを得る)ために必要ですが、図形問題が得意になる前に“苦手意識”が芽生えてしまっては本末転倒です。ではどうして図形問題につまずいてしまうのでしょうか。それは図形センスの習得を疎かにしているからだと私は考えます。

 本書は、中学入試の算数の図形問題を解くために必要となる(平面図形のイメージ力、立体図形の把握力、 作図力など)のトレーニングを目的にしています。算数の知識のいらないパズル問題を数多く収録しているので未就学の子どもたちでも、楽しく図形センスを磨くことができます。また、本書はもうひとつ重要な力が身につくことを目的にしています。みなさんは「生成AI」という言葉を見聞きした覚えはないでしょうか。新聞などで盛んに報道されている通り、現在、AIは進化の渦中にあります。その飛躍はすさまじく、ゆくゆくは人間社会の在り方を大きく変えるだろうと予測されています。

 AIが人間の仕事を奪うのではないかといった危惧を目にすることもありますがどのような形であれ、来るべきAI時代に向けて備えておくべき能力があります。それが「AI脳」=AIを使いこなす力です。私がスタンフォード大学でAIについて学ぶ中で、気づきを得たことが2つあります。ひとつはAIの開発・研究において、数学の習熟が不可欠であること。もうひとつがAIを使いこなす上で基本的な仕組みをイメージとして認識・理解できる力が必要であることです。それこそが「図形センス」なのです。

図形センスとは、複雑な物事を頭の中でシンプルな図へと変換できる力であるとも言い換えることができます。例えば、図のようなAI の仕組みをホワイトボードに書いてわかりやすく伝えられる人は、図形イメージ力が高く、
AIを使いこなしている人といえるでしょう。本書が、子どもたちが図形問題を好きになるきっかけとなり、AI時代を賢く生き抜く一助となることを願っています。

 この図形ドリルには、図形計算が得意になる8つのテクニックが網羅されている。著者の岩波邦明医師は、2011年に独自の暗算方をまとめた小学生向けドリル「岩波メソッド ゴースト暗算」を刊行し、シリーズ累計66万部の大ヒットを記録。2023年にはこのメソッドをバージョンアップさせた「小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル」を出版。こちらもたちまち重版になっている。

現在は、米スタンフォード大学大学院コースでAIを専攻し、最高評価の成績を収めたというまさに数学のプロ。その岩波氏が、今回、中学入試までの1か月で図形問題が得意になるというドリルを監修した。岩波氏が「問題集でも参考書でもない、画期的なワークブックです」というように、内容もとてもユニークなものとなっている。算数、とくに図形問題が苦手だというお子さんにプレゼントしてみてはいかがだろう。

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2024年12月4日発売

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