リクルートが発行する旅行情報誌「じゃらん」は、「ご当地おでん」に関する調査を実施し、その結果を発表した。
おでんに必ず入れる具材ラインキングでは関東エリア・関西エリアともに大根が1位に!
今回、「じゃらん」では、全国各地の知られざるご当地おでんについてアンケートを実施。「本場で食べたいご当地おでんランキング」の1位には、濃厚な味噌の味わいが魅力の「名古屋風 味噌おでん」が選ばれた。
また、「おでんに必ず入れる具材ランキング」では、関東エリア・関西エリアとも大根が1位に。このほか、番外編として、「おでんにつける意外な調味料ランキング」も公表しているので、この冬は新しい具材や調味料にチャレンジをしたり、各地のおでんを食べ比べたりしてみてはいかがだろう。
■じゃらん 本場で食べたいご当地おでんランキング
・1位 名古屋風 味噌おでん
濃厚な味噌の味わいが魅力の味噌おでんは、愛知県・名古屋で長年愛されている「なごやめし」のひとつ。八丁味噌などの豆味噌の出汁でグツグツと長時間煮込む方法と、醤油ベースのおでんに調理味噌をかける方法の2とおりあり、具材には東海地方のローカルフードでもある角麩や小麦粉ともち粉を混ぜた生麩など、味がしみこみやすい具材が多いのもポイントだ。
・2位 福岡風おでん
福岡風おでんは具材に特徴があり、博多エリアでは魚のすり身で餃子を巻いた“餃子巻”が名物だが、小倉エリアでは、ロールキャベツや餅入り巾着にキャベツを入れたものが主流だ。県内のうどん店におでんコーナーが設置されていたり、福岡の屋台街で味わうことができるのも魅力で、屋台によってはオリジナルの具材を用意していることもあるので、福岡グルメと一緒に楽しめる。
・3位 沖縄風おでん
沖縄の食文化が詰まった沖縄風おでんは、出汁と具材に“テビチ”と呼ばれる豚足を使用する。出汁はカツオ節と長時間グツグツと煮込んだ豚足から溶け出したうま味がベースで、シンプルながらもコクのある味わい。具材は大根やたまご、コンニャクなどの定番に加え、コラーゲンたっぷりの豚足やソーセージなどの肉類、レタスや山東菜(さんとうな)などの葉物野菜や島豆腐の厚揚げなど具だくさんだ。
・4位 金沢風おでん
石川県の金沢風おでんは、昆布や魚介からとった醤油風味の出汁で、ほんのりと甘く優しい味わいをベースに、それぞれの店や家庭によって味わいが異なるのが特徴。具材には地元・金沢の食材を使うというルールがあり、カニの甲羅に身やカニ味噌を詰めたカニ面やバイ貝などの海の幸、車輪のような形をした車麩、赤巻き(かまぼこ)、さらには、源助大根などの加賀野菜が入る。
・5位 静岡風おでん
静岡風おでんは、真っ黒なスープながらあっさりとした味わいが特徴。濃口醤油がベースのスープに、牛すじや鶏肉からとった出汁を継ぎ足しているのでどんどん色が濃くなるとのこと。また、具材には、イワシやサバといった青魚をまるごとすり身にしてゆでた黒はんぺんや牛すじ、なると巻きなどが入り、イワシの削り節やカツオ節などを混ぜただし粉と青のりをかけて食べるのが静岡流だ。
■じゃらん おでんに必ず入れる具材ランキング
・関東エリアの特徴
関東では「白はんぺん」「ちくわぶ」「がんも」などがランクインするなど練り物が好まれる傾向が見える。ちなみに「ちくわぶ」は、主に関東周辺でのみ使用される具材となる。
・関西エリアの特徴
関西では、関東とは違う個性的な具材がランクインしている。一番の特徴は「牛すじ」。じっくり煮込んだ「牛すじ」や「ごぼ天」など練り物は、おでんの味に深みが増し、うま味をより高めてくれる具材としても重宝されている。
■<番外編>「じゃらん」おでんにつける意外な調味料ランキング
おでんを食べる際に使用する調味料で、圧倒的多数を占めたのが「からし」。続いて「味噌だれ」「だし粉」とおなじみの調味料に人気が集まるなか、おでんにつける意外な調味料1位は「マヨネーズ」、2位「コチュジャン」、3位「ラー油」とバリエーション豊かな結果に。これを参考に、新たなマッチングにチャレンジしてみては?
【調査概要】
インターネット調査/調査時期:2024年9月20日(金)~2024年9月24日(火)/調査対象:47都道府県在住 20代~50代/有効回答数:1,048名/複数回答(「じゃらん」掲載情報を中心にピックアップしたご当地おでんのなかから「旅先で食べてみたい」「必ず入れる具材」などの項目について、それぞれ3つまで選択)
関連情報
https://www.recruit.co.jp/
構成/立原尚子