東京駅は、旅行や出張で、誰でも1度は利用したことがある駅と思いますが、そんな時に株主優待券を使えると格好いいと思いませんか?しかし、まずは東京駅で株主優待が使えるお店がどのくらいあるかを知るところから。ラーメン店やハンバーガーショップなど、東京駅で利用できる株主優待をまとめました。※株価は2024年11月20日時点
東京駅で株主優待券で節約しつつ“スマートに”会計
東京駅の1日あたりの利用者数は1日平均、約22万人。新宿駅、池袋駅に次いで3位の乗車人員を誇る東京駅は、都内に住んでいなくても、誰しも1度は利用したことがあるはずです。
そんな東京駅で、株主優待券が使える飲食店があり、「優待族」なら熟知しているかもしれません。もちろん、「このお店は株主優待が使える」と知り、優待券を多く保有しているほど“自分の手札”が多くなるわけで、初心者でもまずはどのお店で利用できるか知ってみましょう。株主優待券を使い、少ない支払い額で飲食できると節約にもつながります。
自分1人の時はもちろん、同行者がいて株主優待をスマートに使いこなしておごってあげるなどすれば、きっと憧れのまなざしで見られるかもしれません。
そんな “東京駅で利用できる株主優待券”を深掘りしてみましょう。
■ホットランド(3196)(株価2,073円、最低投資額20万7,300円)
ホットランドはたこ焼きの「築地銀だこ」を展開する会社ですが、東京駅にはメディアにも多く取材された「おでん屋たけし」があります。
「おでん屋たけし」は、あごだしや鶏だしで煮た”味しみおでん”を味わえるお店で、こちらでもホットランドの株主優待券が使えます。定番の大根やこんにゃくのほか、白濁した鶏だしで提供される骨付き鶏は、他のおでん店では見かけないメニューです。ランチメニューもあり、夜だけでなく昼も利用できます。
ホットランドの株主優待は、100株で1,500円分(年間3,000円分)の株主優待券。権利月は12月、6月です。
■ギフトホールディングス(9279)(株価3,505円、最低投資額35万500円)
東京駅にある「東京ラーメン横丁」で使えるのは、ギフトホールディングスの株主優待です。
ギフトホールディングスの株主優待は、電子チケット。100株では1年未満1枚、1年以上なら2枚。200株なら1年未満なら2枚、1年以上なら3枚がもらえます。
このギフトホールディングスの株主優待が面白い点は、町田商店では「好きなメニューから1品」選べ、ラーメン(850円)でも、MAXラーメン(1,100円)でも、から揚げセット(1,150円)でも注文できるところにあります。
「東京ラーメン横丁」には横浜家系ラーメンの「町田商店」だけでなく、味噌らーめんの「いと井」や、つけ麺の「風雲児」もあり、問い合わせたところすべての店舗で使えることがわかりました。値段が高いと敬遠してしまいがちな“ちょっとお高めな1杯”も株主優待券で注文できます。ラーメン好きには楽しい株主優待と言えるでしょう。
■グルメ杵屋(9850)(株価1,057円、最低投資額10万5,700円)
グルメ杵屋は「そじ坊」や「杵屋」といったそば店、うどん店を全国展開しています。東京駅には、八重洲地下街に、そばが味わえる「おらが蕎麦 ヤエチカ店」があります。
蕎麦の中盛、大盛もでき、しっかり食べたい時にも活躍する店舗で、生ビールなどのアルコールメニューも。
株主優待は100株1,000円(年間2,000円)、1,000株1万円(年間2万円)など。近くに利用店舗がない場合は、うどんやそば、おせちなどとも交換できます。権利は3月9月です。
■クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)(株価1,151円、最低投資額11万5,100円)
「磯丸水産」など多くの店舗で使えるクリエイト・レストランツ・ホールディングスの株主優待券は、2024年11月1日より東京駅の「えびそば一幻」でも使えるようになりました。
「えびそば一幻」というと、チルド生ラーメンやカップラーメンも発売されるほど注目が集まっていますが、やはり店舗で本物はどういった味かを確かめたい人も多いはずです。
東京駅に近いのは、八重洲地下街店。写真は「えびしお(950円)」です。甘エビの風味を凝縮したスープに、紅生姜にえびの風味を練り込んだ天かす、スープの上には茶色のエビ粉を振りかけ、エビの風味を感じる1杯を味わえます。
クリエイト・レストランツ・ホールディングスの株主優待は、500円ごとに使える食事券で、100株2,000円分(年間4,000円分)、200株4,000円分(年間8,000円分)と最大9,000株まで増えていきます。
このクリエイト・レストランツ・ホールディングスの株主優待券は、東京駅にあるうどん店「玉丁本店 八重洲地下街」、沖縄の食材を使った”島料理”が味わえる「海人酒房 八重洲地下」でも使えます。
■ユナイテッド&コレクティブ(3557)(株価1,023円、最低投資額10万2,300円)
自家製バンズに100%ビーフパティのハンバーガー「the 3rd Burger」でも株主優待が使えます。
お店では、ハンバーガーやお店の名前を取ったthe 3rd Burgerのほか、「サード飯」と呼ばれる1プレートディッシュ、バンズを使ったサンドイッチもオーダーできます。
使える株主優待は、ユナイテッド&コレクティブです。優待電子チケットがもらえ、100株で5,000円(年間1万円)、300株で1万5,000円(年間4万5,000円)。権利月は2月、8月です。
おまけ:J.フロントリテイリング(3086)(株価1710.5円、最低投資額17万1,050円)
外食ではないですが、新幹線内で食べるお弁当、おみやげのスイーツなどを調達するなら、大丸東京店があります。J.フロントリテイリングの株主優待を使えば、これらのお弁当やスイーツを10%割引で買えます。
株主優待は、大丸、松坂屋で使える10%割引の優待カード。100株、2月に保有すると、3年未満なら上限50万円までが10%割引、3年以上なら上限150万円までが10%割引になります。
一部、除外店舗がありますが、おみやげを買ったり、お弁当やお惣菜を買ったりしても、金額から10%割引になります。
もちろんリスクも!株を買う時に気をつけたい点
株主優待は初心者向けの投資方法と言われますが、それでも注意すべき点があります。それは、初心者こそ「営業利益が順調に拡大」している銘柄を「安いタイミング」に買いたいからです。
営業利益は、「企業名+営業利益(+はスペースに変える)」といったように「AND検索」をするとわかります。売上金額だけでなく営業利益や経常利益を確認しておけるとよいでしょう。コロナ禍の2020年、2021年にはマイナスだったとしても、最近の営業利益が順調に推移していると、安心して中長期保有できます。
紹介したうち、実は営業利益が21年~23年までマイナス、年初来安値をつけている銘柄もあることをお伝えしておきます。企業のファンなら「安く買えるから今のうちに買っておこう」と思えるのですが、店舗閉店もあるなら、少し気になります。
また、株価は変動するものなので「安いタイミング」に買いたいところです。自分なりに「この銘柄がいくらになったら安値圏(過去の株価を見て最安値に近い価格帯、安値に近い株価)だから買いたい」といったように、ウォッチリストに入れておき、買った後も「買い値よりもっと下がるなら追加買い」といったように株価が下がった時にどうするかなど戦略も練っておけるとよいでしょう。
文/谷口久美子