メッセージ削除や復元の方法をiPhoneやAndroid、LINEなどの主要デバイスやアプリ別に解説。削除が相手に与える影響や、削除できない場合の対処法も紹介する。
目次
ビジネスやプライベートを問わず、日々多くのメッセージをやり取りする。誤って送信したメッセージや、もう見られたくない内容を削除したいと思うこともあるだろう。また、削除したメッセージを復元したい場合もある。
しかし、デバイスやアプリによって操作方法や相手への影響が異なるため、正しい知識を持つことが重要だ。本記事では、主要なデバイスとアプリでのメッセージ削除と復元方法を説明する。
iPhoneでのメッセージ削除と復元方法
iPhoneは直感的な操作が特徴のデバイスだが、メッセージの削除や復元については知らないと困る場面もある。日常的に使う機能だからこそ、具体的な手順や注意点を理解しておきたい。今回は、iPhoneの「メッセージ」アプリでメッセージを削除・復元する方法を紹介する。
■メッセージの削除方法
iPhoneのメッセージを一括削除するときは、以下の手順で行う。
- アプリを開き、削除したいスレッドを左にスワイプする
- 「ゴミ箱」ボタンが表示されるため、ボタンをタップする
一方、スレッド内の特定のメッセージだけを削除したい場合は、以下の手順で行う。
- 削除対象のメッセージを長押しする
- 「その他」を選択して削除したいメッセージを指定する
- 左下に表示される「ゴミ箱」アイコンをタップする
削除したメッセージや添付ファイルは「最近削除した項目」フォルダに残る。ただし、削除後30日を過ぎると永久に復元することはできないため、削除前の入念な確認が重要だ。特にビジネスでのやり取りでは、必要な情報が含まれていないか慎重に見直してから操作を行うのが良いだろう。
■削除したメッセージは相手側でも消える?
iPhoneの標準メッセージアプリで削除しても、削除されるのは自分のデバイス上のみで、相手側のメッセージには影響を与えない。つまり、自分が削除しても相手のデバイスにはメッセージが残る。この仕様を理解しておかないと、プライバシーのつもりで削除したメッセージが相手に見られ続ける可能性がある。
一方で、iOS 16以降のiMessageを使用している場合は、最近の送信を取り消すことができる。ただし、これは送信後2分以内のメッセージに限られることに注意しよう。重要な内容で誤送信をしてしまい、かつ時間が経った場合は、削除ではなく、改めて正しいメッセージを送信することで誤解を解消するのが良い。
■メッセージの復元方法
iPhoneでは、「メッセージ」アプリで削除したメッセージを一定条件下で復元できる機能がある。この機能は、削除したメッセージを再び必要とする場面で役立つ。ただし、復元が可能なのは削除してから30日以内のメッセージに限られる。
メッセージを復元する際は、「メッセージ」アプリを開き、以下の手順を実行する。
- チャットリスト画面で左上の「編集」をタップ
- 「最近削除した項目を表示」を選択するか、「フィルタ」をタップして「最近削除した項目」を開く
- 復元したい会話を選び、「復元」をタップした後、「メッセージを復元」を選択する
これにより、選択した会話内の削除されたメッセージが復元される。
iCloudで「メッセージ」の同期機能をオンにしている場合、この操作により同じApple IDでログインしている全デバイスでメッセージが復元される。例えば、iPhoneで復元を行えば、MacやiPadでも同様にメッセージが復元される。この便利な同期機能により、デバイス間での一貫性を保つことが可能だ。
Androidでのメッセージ削除と復元手順
Androidデバイスは、メーカーやモデルによって操作感が異なるが、基本的なメッセージ削除の手順は共通していることが多い。また、削除後の復元には専用のアプリが必要になる場合もある。ここでは、具体的な方法と注意点を解説する。
■メッセージの削除方法
Androidでメッセージを削除するときは、以下の手順を行う。
- メッセージアプリを開き、削除したいスレッドや個別メッセージを長押しする
- 削除メニューが表示されるので、画面上部に表示される「ゴミ箱」アイコンをタップする
一部の機種では、メニューアイコンから「削除」を選択する方法もある。
削除を実行する際は、誤って必要なメッセージを消さないよう注意しよう。特にビジネスでの重要な情報は、スクリーンショットや別の場所に保存しておくと安心だ。
■メッセージの復元方法
Androidデバイスでは、バックアップが取られていない場合、削除したメッセージを復元するのは難しい。そのため、専用のデータ復元ソフトを使用するのも良いだろう。
例えば、「Dr.Fone」や「PhoneRescue」などのアプリを利用することで、削除されたメッセージを復元できる可能性がある。ただし、復元の成功率は削除からの経過時間や上書きされたデータ量などに左右されるため、完全な復元は保証されない。
LINEでのメッセージ削除と復元方法
LINEは仕事やプライベートで広く使われているが、メッセージ削除の機能は他のアプリとは少し異なる。送信取消機能があるため、メッセージが相手の画面からも消えるが、一部注意点がある。
■メッセージの削除方法
LINEでメッセージを削除するには、削除したいメッセージを長押しし、「削除」または「送信取消」を選択する。「削除」を選ぶと自分の画面上だけでメッセージが消えるが、「送信取消」を選ぶと相手の画面からもメッセージが削除される。ただし、送信取消は送信後24時間以内にしか利用できない。
■メッセージの復元方法
削除したメッセージを復元するには、事前にトーク履歴のバックアップを取っておく必要がある。iPhoneでメッセージを復元するには、一度LINEアプリをアンインストールしよう。再インストールしてログインすると、メッセージが復元されている。
Android端末では、設定画面の「トークのバックアップ・復元」に進み「復元する」をタップすることで、簡単にメッセージを復元できる。
メッセージ削除は相手にどう影響するのか
メッセージを削除すると相手にどう影響を与えるのか、これは多くの人が気にするポイントだ。アプリやデバイスごとに仕様が異なるため、それぞれの仕組みを理解しておく必要がある。
■相手に通知される場合とされない場合
LINEやInstagramのようなアプリでは、メッセージを削除すると「送信を取り消しました」といった通知が相手に送られたり、メッセージを送った際のプッシュ通知が残ったりする場合がある。
一方、SMSや標準のメールアプリでは、削除しても相手には何も通知されない。この違いは、アプリの設計やプラットフォームの仕様によるものだ。
■頻繁なメッセージ削除は不信感に繋がることも
特にビジネスでのやり取りでは、送信取り消しを行った場合に相手がどのように感じるかを考慮することが重要だ。取り消しが頻繁に行われると、不信感を与える可能性があるため、送信前に内容をしっかり確認する習慣をつけることが望ましい。
メッセージが削除できない場合の対処法
アプリやデバイスの不具合によって、削除したいメッセージが削除できない場合もある。このようなトラブルが発生した際の一般的な対処法を紹介する。
■不具合の原因と解決策
まず、アプリやデバイスが最新バージョンでない場合、不具合が起こる可能性が高い。アプリのアップデートや、OSの更新によって解決する場合がある。また、一時的な不具合であれば、デバイスを再起動することで正常に動作する可能性がある。
■キャッシュクリアや再インストールも効果的
もし、先述の方法をとっても削除できない場合は、アプリのキャッシュをクリアするか、アプリ自体を再インストールするのが有効だ。これにより、削除機能が復活する可能性が高い。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部