新幹線の車窓の写真を収めた著書を出す栗原景さんが沿線の気になる風景をピックアップ! あなたはいくつ知ってる?
#湘南日向岡住宅
相模川の鉄橋を渡って1〜2分
新幹線から見た時「あれが我が街だ」とわかる住宅地に、というコンセプトで造られたと言われている、今で言うところの「映え」を意識した住宅。東京発の新幹線の場合、相模川の鉄橋を渡った約2分後に右側に見えます(栗原さん)。
#野立て看板
日向岡住宅を過ぎたあとA席側を見ると
車窓を眺めていると目につく「727」の看板。これは美容室などに化粧品を販売するセブンツーセブンという会社のもの。こうした新幹線の乗客にアピールする「野立て看板」は最近、屋外広告規制などにより減っています(栗原さん)。
#左富士
A席から約28秒だけ見える奇跡の光景
大きなカーブのある静岡〜掛川間には、海側のA席から富士山がチラリと見えるポイントがあります。これからの季節、空気が澄んでくるとハッキリ見えるのでA席に座ったら見える場所を探してみてください(栗原さん)。
#金生山
たまに乗るならこの山の形をチェック
岐阜羽島と米原の間、E席側から見えるこの山はコンクリートの材料となる石灰岩でできていて日々削られています。年単位で比較すると形が大きく変わっているので、時々意識して、その変化を感じてください(栗原さん)。
#阪急千里線
ヘビーユーザーはここの変化を楽しもう
新大阪駅到着直前、阪急千里線の線路と交差します。線路は新幹線の下を通りますが、現在、新幹線の上をまたぐ工事が進んでいます。そのため風景が刻々と変化する、金生山とは対照的な光景です(栗原さん)。
取材・文/渡辺雅史 写真/栗原 景