SDGs(持続可能な開発目標)の目標5.4にもあるように、家庭内の子育てや家事など、無報酬の家事労働の認識や評価が世界的にも重要なテーマになっている。では、家庭における家事分担の実態はどうなってしまったのだろうか。
medibaが運営する、共働き夫婦を始めとする多くのペアのための家事共有アプリ『ペアワーク』は、11月22日の「いい夫婦の日」に向けて、同アプリを利用する全国の20代~40代の家事に関する調査を行った。
ペア合意の「家事の時給」平均は1,442円。家事にかける時間、30代40代では女性の方が長いが、20代では男性が上回る
ペア234組が合意した「家事の時給」は平均1,442円であった。最低額は1円、最高額は1万円という結果に。
月間※1の家事取り組み時間は、全体平均14.4時間で、性別・年代別で見ると、20代は男性が月間平均(以下同)7.7時間、女性7.3時間、30代は男性が12.0時間、女性が23.3時間、40代は男性が12.4時間、女性が21.5時間で、20代のみ、女性より男性の家事平均時間が長いことがわかった。
性別・年代問わず、家事時間は月間10時間未満がボリュームゾーンとなっているが、40代女性の20%が月間70時間以上80時間未満の家事を、30代女性の10%が90時間以上の家事を行っていることが判明。
男女共同参画局の「家事等と仕事のバランスに関する調査」※2によると、「夫婦+子ども(末子が小学生)世帯」で仕事をしている人の「仕事のある日」の家事時間は、女性が男性の3.58倍という結果が出ている。このことからも、家事分担において女性側への偏りが存在していることがわかる。
※1 2024年9月1日~2024年9月30日のデータ
※2 男女共同参画局「家事等と仕事のバランスに関する調査」
家事の取り組み回数、トップは洗濯。男性の取り組み回数が多いのは「お風呂関連」と「ゴミ出し」
家事カテゴリーごとの月間総取り組み回数は、多い順に、洗濯(1,991回)、食事作り・準備(1,931回)、育児(1,703回)、食器洗い・整頓(1,567回)、掃除(1,111回)、ペットの世話(770回)であった。
男女比率で見ると、多くの家事カテゴリーで女性が男性より取り組み回数を上回っているが、「お風呂関連」(130回/237回中)と「ゴミ出し」(263回/475回中)は、男性が女性より上回る結果となった。
調査概要
調査方法:『ペアワーク』データ調査
調査対象:『ペアワーク』利用者20代~40代
データ期間:2024年9月1日~2024年9月30日
備考:本調査は、アプリの利用履歴に基づいたデータです
※会社名、商品またはサービスなどの名称は、各社の登録商標です。
構成/Ara