3モデルを乗り比べ!それぞれの違いはどこに?
FFのPLaYは355万6300円。4WDのHaNTより約33万円高い。しかし、アクセル・オンの時やスポーツモードでのエンジン音の唸り音は大きめ。エコモードでの回生時のヒューンという音も大きめだった。音に関しての価格差は感じられない。動力性能は、FFのPLayと4WDのHuNTでは50kgしか違いがないので、加速レベルはほぼ同じ。ハンドリングはコーナーでの切りこみ時の抵抗感や、ハンドルの戻しの強さがFF車を感じさせる。スポーツモードではこの傾向はさらに強くなる。タイヤはBSの「アレンツァ」225/50R18サイズを履いていた。HuNTより2サイズ大径だが、ノーマルモードでの乗り心地の違いはタイヤサイズの違いほど大きくなかった。燃費はHuNTが12~18l,/L、PLaYもほぼ同レベルだった。
性格も走りも違うのが1.5LG。4WDで価格は264万8800円。シリーズの中で最も低価格。ドライブモードは装備されてなく、ヒルディセントだけ装備されている。操舵力は常に重め。乗り心地も硬め、ハンドルも重い。動力性能も0→100km/hは11秒台、燃費も7~9km/L台だった。4WDで260万円は他の4WDグレードより50万円ほどの差があるので、購入価格重視のユーザー向けだろう。もう少し燃費が向上すれば、日常の足として使えそうだ。
居住性や装備に関しては、今回試乗した3台に大きな差はない。ホンダコネクトで、スマホからの操作もできるが、室内は液晶画面よりも、実際のスイッチやダイヤル操作なので、わかりやすい。後席は、足元のトンネルも低く、足元は狭くない。大人が横に3人掛けできる。ただし、天井はやや低めなので、快適身長は160cmまでか。後席の背もたれは6対4で前倒し、フラットな荷室になる。サブトランクは深さ約25cmで、三角板などが収納できる。
3台乗り比べて、スタイリングではHuNTのルーフレール付きがアクティブな雰囲気を演出しており、試乗していて楽しかった。e:HEVに関しては、もう少しモーター走行を増やしてくればファミリーカーとしての魅力も増すはずだ。
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文/石川真禧照 撮影/萩原文博