インナーズームでエクステンダー対応に!開放絞り値F2.8の明るい望遠ズーム、キヤノン「RF70-200mm F2.8 L IS USM Z」の実力
2024.11.17ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所
キヤノンは11月下旬に開放絞り値F2.8固定の望遠ズーム「RF70-200mm F2.8 L IS USM Z」を発売する。オープン価格で予想実勢価格約49万5000円。従来のホワイトに加えて、今回はブラックも登場する。型番のZはパワーズームアダプター対応を意味する。
70-200mmにブラックが加わった!
キヤノンと言えば白レンズだったのだが、屋内での動画撮影時に目立たないようにブラックが加わったという。ズーミング時も全長が変わらないインナーズーム方式を採用したのも、重心移動が少ないため動画撮影で使いやすいという理由もある。かなり動画を意識したズームレンズと言える。静止画撮影時にもメリットがあるのが、ズーム角度が70度と狭くなったことで、素早くズーミングできるようなった。手ブレ補正はレンズ単体で5.5段、カメラボディとの協調制御で最大7.5段となる。レンズ重量は三脚座別で、ホワイト約1115g、ブラック約1110gと「RF70-200mm F2.8 L IS USM」と比較して約25%軽量になった。
精悍なイメージのブラックボディ、重量はホワイトよりわずかに軽い
大型フードを付けるとF2.8固定ズームの貫禄ある姿を見せてくれる
手ぶれ補正は全方向、流し撮り、不規則な動きに対応の3つのモードがある
エクステンダーで140-400mm F5.6に変身
明るいレンズのメリットを活かしてエクステンダーに対応。焦点距離が1.4倍または2倍になるが、開放絞り値もその分、暗くなるため、明るいレンズに装着した方が使いやすい。「EXTENDER RF2×」を付けると焦点距離は2倍になり、140-400mm F5.6として使える。短焦点で400mmとなると重くて高価なF2.8しかなかったので、手持ちで使える望遠ズーム、しかも400mmでF5.6は従来の望遠系ズームレンズより明るい開放絞り値となり、使い勝手も良さそうだ。
1.4倍と2倍のエクステンダーに対応。これで手持ちで400mmが使える超望遠ズームに変身できる
レンズ構成は15郡18枚構成で全長が変わらないインナーズームを採用
左側は同じ寸法と価格の「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」である。今回のズームと2本揃えれば24mmから200mmをカバーできる動画撮影最強のペアとなる
写真・文/ゴン川野