レゾンデートルが運営する既婚者向けマッチングサイト「ヒールメイト」では、約1万5000人の既婚男女への予備調査から選び出した、肉体関係のない「本物のセカンドパートナー」が現在いる人、または過去にいた人377名を対象に、その実態調査を行なっている。
先日、「セカンドパートナーとの交際期間」と「別れた理由」をテーマとした結果第4報が公開されたので、同社リリースを元にその概要をお伝えする。
「本物のセカンドパートナー」を対象とした国内初の実態調査
■はじめに:セカンドパートナーと不倫との違いについて
セカンドパートナーとは、既婚者の男女が妻や夫(ファーストパートナー)と別に持つ、プラトニックな関係の第二のパートナーのこと。2018年に日本で生まれた造語で、その後、既婚者の間で徐々に浸透。現在は不倫にならない既婚者の新たな男女関係として注目され、通称「セカパ」も使われている。
不倫と異なり肉体関係を持たない点が重要で、セカンドパートナーの関係性は「友達以上、恋人未満」とも言われている。セカンドパートナーにどこまで許すかという基準は人により異なっており、「手をつなぐ」「ハグ」までは許すケースが多く、中には「キス」までOKにするカップルもいるという。
セカンドパートナーとの最大交際期間は?
まず、本物のセカンドパートナーがいる人、いた人377名に、最大の交際期間を聞いた。「最大」としたのは、これまで複数のセカンドパートナーと付き合った人も含まれているからだ。
セカンドパートナーは肉体関係のない特殊な男女関係なため、交際期間は短くなると考えられていたが、予想に反して3か月未満は男性10.5%、女性12.4%と少なく、1年以上3年未満が男性32.5%、女性30.5%と最多になっている。
昔馴染みの「親友」も含まれている可能性はあるが、それならば「3年以上10年未満」「10年以上」がもっと多くなるはず。
次に示す「真のセカンドパートナー実態調査2024 第1報」(ヒールメイト調べ)でも、「昔からの知人・友人」は3分の1程度であるため、多くは新たに出会ってセカンドパートナーになり、比較的長い間付き合いを続けていることになる。
■交際期間に年代による違いはあるのか?
20~50代全体では、「1年以上3年未満が男性32.5%、女性30.5%と最多」という結果になったが、年齢別の違いはあるだろうか。
新たに出会った相手がセカンドパートナーになり、交際が比較的長く続く傾向にあるなら、年齢が上がるほど最大交際期間は長くなると思われるが、結果は以下のグラフのとおりとなった。
概ね年齢層が高いほどセカンドパートナーとの交際期間は長くなっており、ある程度、安定した交際を進めている様子が推察できる。
「肉体関係という一線を越えない関係は無意味で不安定」「一時的な興味でセカンドパートナーと付き合ってもすぐに別れてしまうはず」などと一般では言われているが、これまでの結果をみると、実態は少々違うようだ。恋人か友達か分からない関係を楽しんでいるのかもしれない。
■セカンドパートナーが別れる理由
これまで交際期間について考察してきたが、その終了、つまり「別れ」の理由は何なか。問うてみると、以下のグラフの結果になった。
調査前は「関係に無意味さを感じた」「体の関係を求められた/求めたから」の割合がもっと高いと想像されたが、一般の恋愛や友人関係でもよくみられる「関係の変化」「自然消滅」「物理的な理由」が多く、セカンドパートナーならではの特異性は乏しい結果となった。
また、「現在進行中で別れた経験はない」という割合が、男性24.5%、女性22.6%もいることも注目だ。大勢の既婚者のなかから、セカンドパートナーがいる人、いた人を選び出した結果、ほぼ4人に1人が現在も交際中ということですから、セカンドパートナーという関係の持続性の高さを知ることができるだろう。
なお、年齢別でみても大きな違いはなく、20代男女で「体の関係を求められた/求めたから」との回答がそれぞれ20%(10人)と少し多いのが目立つ程度となっている。
調査概要
調査タイトル/[ヒールメイト]真のセカンドパートナー実態調査 第4報
調査期間/2024年5月31日~6月5日、9月24日~10月4日
調査対象者/20~59歳の既婚者1万4481人(男性6981人、女性7500人)から377人を抽出
調査方法/インターネット(セルフ型アンケートツールFreeasyを利用)
エリア/全国
調査機関/レゾンデートル株式会社
※今回の調査は、肉体関係のない本物のセカンドパートナー経験者に限定しており、そのため「真の」という名称が付いている。
関連情報
https://raisondetre-inc.co.jp/
構成/清水眞希