アサヒビールは「スーパードライ」などを2025年4月より値上げすると発表し、ビール好きの間では激震が走っています。でも、値上げしたからといって、働いた後の“命の水”ともいえる「スーパードライ」を飲まない選択肢はないと主張する人も多いに違いありません。そんな時に使えるお得ワザを覚えておきましょう。※文中株価は2024年11月12日終値を参考
方法1:ふるさと納税で、返礼品として「スーパードライ」をもらう
まず、ふるさと納税で、アサヒビールの「スーパードライ」がもらえる自治体に寄附をして返礼品としてもらう方法があります。
楽天ふるさと納税を調べると、いくつかの自治体がアサヒビール「スーパードライ」を返礼品としていることがわかりました。
例:
【茨城県守谷市】アサヒ「スーパードライ」350ml×24本、寄附金額1万4,500円
【愛知県名古屋市】アサヒ「スーパードライ ドライクリスタル」350ml×24本、寄附金額1万4,900円
【北海道札幌市】アサヒ「スーパードライ」350ml×24本・定期便・6ヵ月、寄附金額8万7,000円
北海道札幌市の定期便では3ヵ月、6ヵ月、12ヵ月、隔月年6回かが選べるばかりでなく、届く本数も1ケース24本か2ケース48本かを選べます。1ケース6ヵ月を選ぶと8万7,000円。定期便の寄附金額は高いものの、1度頼むと決まった頻度で送ってくれるので、ふだんから飲む人には助かるはずです。
2024年のふるさと納税の控除上限額が決まるのは、ボーナスが決まってからの人も多いはずで、飲む量の増える年末に向けてビール返礼品を選んでみると、上手に節約できそうです。ふるさと納税での確定申告が面倒だという人は、「ワンストップ特例制度」を選ぶこともできます。
方法2:株主優待でアサヒビール「スーパードライ」を買う
次に考えたいのは、株を買い、株主優待でビールをもらう方法ですが、アサヒグループホールディングス(2502)は残念ながら、「株主様限定プレミアムビール」の株主優待を廃止。しかし他の銘柄を買って「スーパードライ」をもらう方法もあります。
たとえば、やまや(9994)の株主優待は、100株以上で500円×6枚、3,000円分の株主優待券がもらえ、権利月は3月と9月なので、年間では6,000円。
また、イオンモール(8905)では、100株で3,000円分のイオンギフトカードがもらえ、このイオンギフトカードを使えば、食品レジでは1円単位で買い物ができるので、「スーパードライ」を1缶単位でこまめに買っていくこともできます。
値上げした分を抑えたいならキャッシュバックや割引を狙う方法もあり、イオン(8267)100株で3%のキャッシュバック、ツルハホールディングス(3391)の株主優待カードで5%割引にするワザもできます。これだと金銭的な支出は必要ですが、値上げした分のうち数%は取り戻せます。
値上げ率を計算すると、「スーパードライ」350ml缶は225円から240円と約7%値上げしています。イオンで7%分を取り戻すなら3,000株(およそ1,160万円)必要になり現実味があまりないですが、ツルハホールディングスの株主優待カード(5%割引)を使うワザなら割と現実的です。ツルハホールディングスの株主優待カードで5%割引、そしてツルハドラッグの「お客様感謝デー」の1日10日20日(5%割引)を使えば10%割引。ツルハホールディングスの株価は単元の100株を買うと約85万円しますが、紹介した“10%割引ワザ”で、値上げ前よりも安い額で買えるという方法です。
欠点は、多くビールを飲む人にとっては株主優待でもらえる量が少ないかもしれないことです。やまやの例では年間で350ml缶1ケース程度が買える程度の6,000円分の優待券がもらえるほどで、やはり、複数の株主優待を組み合わせて節約していくべきとも言えるでしょう。
方法3:ローソンの「お試し引換券」でアルコールと引換
ポイントを貯める「ポイ活」をしている人は、ポイントでアルコールと交換することもできます。注目は、ローソンの「お試し引換券」で、dポイント、Pontaポイントと商品交換ができます。
11月のローソン「お試し引換券」を見ると、「スーパードライ」に限らず、冬季限定のビールもポイント交換できることがわかりました。
商品一例:
11月6日……アサヒ「スーパードライ ドライクリスタル」350ml 120ポイント、500ml 150ポイント
11月8日……サッポロ「冬物語」 350ml 120ポイント、500ml 150ポイント
11月22日……サントリー「ザ・プレミアム・モルツ 香りのご褒美」350ml 140ポイント、500ml 180ポイント
11月6日の「スーパードライ ドライクリスタル」を例に出すと、350mlを買うと税込224円するのですが、クーポンが取得できれば120ポイントで交換できました。クーポンを発行していないタイミングでもdポイントやPontaポイント224ポイントとも商品を買えますが、そのおよそ1/2額のポイントで交換できるのが、「お試し引換券」では魅力と感じます。
「スーパードライ」が毎月対象商品になるとは断言できないものの、11月の対象商品ではビールやチューハイ、日本酒なども対象になっているので、ポイントでアルコールと交換して、少しでも物価高分を取り返すように変えていくこともできます。
文/谷口久美子