日本人の2人に1人が罹患すると言われるがん。胃がん、肺がん、乳がんなど様々ながんがある中で、40代以上の人からもっとも「怖い」と思われているものはいったい何か?
尿がん検査「マイシグナル」を提供するCraifはこのほど、40-74歳の消費者を対象に「がんに対する意識調査」を実施し、1,000名から回答を得た。
怖いと思うがんの種類、1位「すい臓がん」、2位「肺がん」、3位「大腸がん」
特に怖いと思うがん種を尋ねたところ、「すい臓がん」が64.3%と最も多く、「肺がん」が34.3%、「大腸がん」が33.1%と続き、多くの人が「すい臓がん」を特に怖いと感じていることがわかった。(n=1,000)
すい臓がんが特に怖いと思ったきっかけの第2位は「死亡率の高いがんだと知っていたから」
すい臓がんが怖いと思ったきっかけについて尋ねたところ、「死亡率の高いがんだと知っていたから」が38.9%と、第2位の理由として死亡率の高さが挙げられた。約4割が死亡率が高いことについて認知していることがわかった。(n=643/怖いと思うがん種ですい臓がんを選択した人)
約6割が、すい臓がんは「生存率が最も低いがん種であること」を認知
「すい臓がんは生存率が最も低いがん種であること」について尋ねたところ、「知っていた」「なんとなく知っていた」と回答した人が合わせて58.7%で、約6割の人がすい臓がんは生存率が低いことを認知しているとわかった。(n=1,000)
一方で、約6割がすい臓がんのステージ4の5年生存率が極めて低いという具体的な現状を知らなかった
「ステージ4の5年生存率は1%台であること」について尋ねたところ、「知らなかった」「あまり知らなかった」合わせて58.5%で、すい臓がんが遅れて見つかってしまう人が多い一方で、発見が遅れてしまうと治療が極めて困難である現状を約6割が知らない現状がうかがえた。
約5割が、「ステージ4で見つかる人が半数を占める」ことを知っていたが、一方で「ステージ1でみつかることが6%程度であること」は約7割が知らなかった
「最も進行したステージ4で見つかる方が約半数を占めること」について尋ねたところ、約5割が知っていたと回答した。一方で、「ステージ1で見つかるのは、たった6%程度であること」については「知らなかった」「あまり知らなかった」合わせて72.3%。すい臓がんはがんの進行が早く、ステージ4など進行がんで見つかる方が多いことは、約半数が知っていた一方で、すい臓がんをステージ1の早期で発見することが難しい現状については、約7割が知らないという現状がうかがえた。
「すい臓がんがきわめて小さい段階で早期発見ができれば生存率が高いこと」について、約8割が知らなかった
「すい臓がんが1cm以下の大きさの段階で早期発見できれば、5年生存率は80%程度と大幅に改善されること」について尋ねたところ、「知らなかった」「あまり知らなかった」合わせて86.4%となった。
さらに高い生存率を支える「根治手術の適応は早期ステージに限られ、その恩恵を受けられる患者は20%未満であること」について尋ねたところ、「知らなかった」「あまり知らなかった」合わせて75.2%となった。
すい臓がんは一般的に生存率が低い一方で、早くみつけることの恩恵が非常に大きい疾患であることや、生存率を高めるための治療の主要な選択肢である手術の恩恵を受けられている患者さんが非常に少ないことについては、約8割が認知していないことがわかった。
約7割が、がんに関わる検診を定期的に受けていない
がん検診(市区町村の住民検診、職場での職域検診)の受診頻度を尋ねたところ、「受診したことがない」が36.8%いることがわかった。
また、「数年に一度程度」「数回程度」「一度だけ」と、がん検診が定期的な習慣となっていない層も含めると約7割が定期的にがん検診を受けていなかったことがわかった。さらに、がんのオプション検査(人間ドックのオプション検査等)を「定期的に受診している」が全体の14.4%と、がんの早期発見に主体的に取り組んでいる人はごくわずかであることがわかった。(n=1,000)