「スバル・レイバック」で愛犬とともに訪れた山中湖グランピングの旅〈前編〉
2024年の初冬、まだ寒さが厳しくなる前にわが家が愛犬のジャックラッセルのララとともに目指したのが、かつてユーミンが「日本人の心の中のリゾート」と称した富士五湖のひとつ、山中湖でエクスクルーシブなアウトドア体験ができる豪華な客室温泉露天風呂付きグランピング施設です。
乗っていったのは、2023年秋のスバル・レヴォーグの改良(C→D型)とともに発表された、最新のレヴォーグをベースにクロスオーバー化された、正式名称「レヴォーグ・レイバック」、通称「レイバック」。わが家としては今、ドッグフレンドリーカーとしても最高だと信じる超お気に入りの1台。ぜひとも「レイバック」でロングドライブ、アウトドアライフを楽しみたいと思っていたのでした。
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「スバル・レイバック」は国産ステーションワゴン、スポーツワゴンとして今では希少な存在となった水平対向エンジン搭載のレヴォーグの車高を上げ、スバル独自のAWDシステム、シンメトルカルAWDを採用し、本格SUVに準じる最低地上高200mmを確保しつつ、内外装にクロスオーバーテイストを与えただけのクルマというわけでは決してありません。ターゲットとなるユーザー層、走りのキャラクター、快適性、装備、前席の乗降性など多岐に渡ってレイバックならではの特徴が与えられた、アウトドアファンを含むより幅広いユーザー層に向けた、スバルらしいオールラウンダーな高級クロスオーバーモデルなのです。
しかも、レヴォーグとは違い1・8LDOHC直噴ターボ”DIT”+リニアトロニック+AWDで構成される最上級のLimited EXの1グレードとなり、ステレオカメラに加えて広角単眼カメラを搭載した新世代アイサイト、アイサイトセーフティプラス、そして渋滞時ハンズオフドライブ、アクティブレーンチェンジアシスト、カーブ前速度制御、料金所前速度制御などの高機能を持つアイサイトX、そしてハーマンガードンサウンドシステムなどが標準装備されているハイエンドモデルなのです。
わが家にやって来たのは、都市にもアウトドアにも似合う、カタログの表紙にも登場するアステロイドグレー・パールのボディカラーを纏った「スバル・レイバックLimited EX」。ボディサイズは全長4770×全幅1820×全高1570mmと、日常使いにもピッタリ。レヴォーグより堂々と見えるものの、ミラー・トゥ・ミラー幅はレヴォーグと同一です。また、オプションとなる本革シート(ブラック/アッシュ/カッパーステッチ)やサンルーフ(電動チルト&スライド式)も装備されていました。
そして、ただ、レヴォーグをクロスオーバー化しただけでない最大の理由が、足回りにあります。以前、この@DIMEでも紹介したクロストレックのものを用い、タイヤもクロストレックで大好評を得ている、開発陣からしても想定以上のマッチング!!と言われる、操縦安定性の高さ、乗り心地と静粛性の評価が極めて高いファルケンのオールシーズンタイヤ(専用品でサイズ違い)、225/55R18サイズを装着。結果、個人的にもスバル最上、いや、このクラスで最上の乗り心地や車内の静かさを実現しているのが、この「スバル・レイバック」だと思えてならないのです。それはつまり、車内でどこかにつかまれず、聴覚に優れた犬にとっても最高の移動手段と言っていいでしょう。
インテリアに目を向けると、デザイン、広々とした空間はレヴォーグと共通ですが、最上級のEXグレードということで、ハイエンドオーディオのハーマンガードンサウンドシステムが標準装備されています。実はそれ、クルマのドッグフレンドリーポイントのひとつとなる車内の静かさに大いに貢献しているのですが、その理由、お判りでしょうか?
ハーマンガードンサウンドシステム搭載車は、そのサウンドの良さを最大限引き出すため、車内の静粛性をより高める遮音、吸音にこだわった仕様となっているのです。さらに最新のD型レヴォーグで進化した新機能を追加したデジタルマルチビューモニター、Apple CarPlayとAndroid Auto対応の11・6インチセンターインフォメーションディスプレー、リモートエアコン機能を追加したスバルスターリンク、Apple Carplay、地図アプリ情報の表示機能を追加した12・3インチフル液晶メーターなども採用、装備されています。
もちろん、レヴォーグ譲りのラゲッジルームの使いやすさも「スバル・レイバック」の自慢です。開口部フロア高はレヴォーグの630mmから最低地上高を高めたために690mmになっていますが、開口部とフロアに段差がなく、重い荷物の出し入れや大型犬の乗降にも適していて、その容量はフロア上だけで492L、床下の驚くほど容量たっぷりな収納69Lを含めると、なんと561Lの大容量なのです(VDA方式)。
さらに、後席が4:2:4分割で倒すことができるのも、”意外なるドッグフレンドリーポイント”。つまり、愛犬の特等席が後席だとしても、短距離、大型犬を乗せざるを得ない場合でも、中央の2部分を倒し、後席のアームレストとして使用することで、ラゲッジルームとキャビンの間に幅220mmのスルー空間ができ、エアコンの風が届きやすく(後席エアコン吹き出し口も完備)、また、愛犬と飼い主のアイコンタクトが容易になり、お互い、安心してドライブを楽しむことができるのです。
今回の“わんこと行くクルマ旅”の目的地は、2023年7月にグランドオープンしたカノア 富士山中湖 グランピングリゾート。初めて訪れる場所だけに、ナビの目的地設定は欠かせませんが、愛犬同伴リゾートとして有名な軽井沢もそうですが、山中湖の新施設では住所だけでなかなか設定できないのが悩みどころ。しかし、「スバル・レイバック」のナビにはWhat3Wordsという、世界中を3m四方に区切り、それぞれのマス目に固有の3つの単語を組み合わせて割り当てることでGPS座標と同等の精度で正確な場所を検索、共有、保存できるアプリが利用できるのです。カノア 富士山中湖 グランピングリゾートの3Wordsは「ろまん・つきあたり・にぎわう」。なんだか、グランピング施設にぴったりのイメージを表した3Wordsでした(偶然でしょうが)。
ちなみに、施設で目的地を検索すると、施設の中心に目的地設定されることがほとんどですが、What3Wordsを使えば、例えば特定の位置、駐車場なども設定でき、それを誰かと共有することで待ち合わせなどにも有効なのです。デイスプレーの入力のほか、ステアリングスイッチから音声入力も可能です。
そうそう、「スバル・レイバック」でのドライブ旅行は、出掛ける前から安心感に包まれます。というのは、すでに説明したWhat3Wordsによるピンポイントの目的地設定もそうですが、つながる安心・快適をもちらしてくれるSUBARU STARLINKが用意されているからです。24時間365日、コールセンターとつながるサービス(ヘルプネット=SUBARU SOSコール/重大な事故や煽り運転被害時などに有効)や、スマートフォンアプリと連携した機能などを利用できるのです。例えば、リモートによるエアコン作動、ドアロック&アンロック、マイカー検索、目的地ナビ送信などまで行えるため、目的地設定も自宅にいるうちにスマートフォンで検索し、クルマに送信できるため、わざわざクルマに乗り込んで目的地設定を必要はありません。