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お値段以上の満足度!ケンドーコバヤシさんに聞く〝進化するビジネスホテル〟の歩き方

2024.11.30

特集の最後は、出張から観光、推し活まで万能、コスパ抜群のビジネスホテルをフィーチャー。全国のビジホを知り尽くす達人たちが登場、まずは自らの名を冠した番組で話題のビジホマスター、ケンドーコバヤシさんを直撃!

好きと経験が高じてついに冠番組を獲得!

ケンドーコバヤシさんお笑い芸人  ケンドーコバヤシさん
1972年大阪府生まれ。1992年、NSC大阪校に11期生として入学、1993年にデビュー。趣味はプロレス・格闘技観戦、マンガ。テレビ朝日『アメトーーク!』の「私たちの宿 ドーミーイン芸人」にも出演するなど、ビジホ達人としてもおなじみ。

今回ケンコバさんがお邪魔したホテルはコチラ!

ホテルJALシティ羽田 東京 ウエスト ウイング

羽田空港からクルマで約10分の好立地にあり、旅の拠点に最適。客室にシモンズベッドを設えるなど居心地のいい時間をサポート。日本の美景を写した壁のドリームボードも旅気分を盛り上げる。

所在地/東京都大田区羽田旭町4-16 電話番号/03・5735・2525 チェックイン15:00 チェックアウト11:00 アクセス/京急穴守稲荷駅より徒歩約4分 客室数/103室 料金/1泊1部屋 1万800円~

BS朝日『ケンコバのほろ酔いビジホ泊 全国版』

毎週木曜 22:30〜23:00

BS朝日『ケンコバのほろ酔いビジホ泊 全国版』毎回全国各地のビジホを紹介しながら、周辺をブラつき、その街ならではのグルメも探し出す唯一無二のビジホ情報バラエティ番組。ケンコバ流のホテルチェックやグルメスポット選びも好評だ。10月17・24日は熊本、31日は東京・羽田編を放送予定。

ビジホに泊まるならホテルも地域もしゃぶり尽くせ

[ビジホ泊+街ブラ+グルメ探し]の3連コンボで、ビジホと街の楽しみ方を紹介するBS朝日『ケンコバのほろ酔いビジホ泊 全国版』。ケンコバさんは、普段からビジホのヘビーユーザーであり、そのビジホ遍歴は、芸能界にデビューした31年前にスタートしている。

「僕の仕事は地方でのロケや営業が多いので、今でも年間で相当数ビジホ泊をしています。東京の仕事が増えてきた当初は、住まいが大阪にあったので、今はなき六本木の『ホテルアイビス』を定宿にしていて、1年で300泊ぐらいしていました(笑)」

 ケンコバさんがこんなにまでディープに、ビジホにハマった魅力はどこにあったのだろうか。

ビジホの定義とされているのは、施設内に結婚式場や宴会場がないことなんだそうです。宴会客がいないですから静かで、のんびりリラックスして過ごせることも一つにあると思います。ビジホの究極の目的は寝ることですからね」

 さらにもう一つの大きな魅力が、ホテルを出て、近隣の街ブラを楽しめることだ。

「高級ホテルやリゾートホテルに泊まると、すべてしゃぶり尽くさないともったいないみたいな使命感が出るでしょう。ただ、最近はサービスが充実しているビジホも多く、もはやお値段以上。『この値段でここまでしてくれんの!?』と逆に心配になるので、運営会社の人を集めて〝サービスしすぎじゃないか講演会〟を開きたくなるほどです(笑)。とはいえ、その街の周辺の雰囲気や地元のお店で名物料理を味わうのも欠かせないので、ホテルを出て、近所をブラっと歩き回ることも楽しみ。結果として、周辺地域全体をしゃぶり尽くすことができるわけです。こうして一か所に留まらず、視野を外に向けて大きく広げられるのもビジホならではのおもしろさじゃないですかね。あと一つ加えるならあまり干渉されないこと。温泉旅館のお見送りみたいのはありませんよね(笑)。気楽でいいですね」

ケンドーコバヤシさん

満足度を高めたいなら書を捨てフィーリングで動け

 TV番組『ケンコバのほろ酔いビジホ泊 全国版』の効果か、近頃は用もないのにビジホに泊まり、ケンコバスタイルのビジホライフを楽しむ人が増えていると聞く。

「苦言を呈するわけではありませんが、いくら情報社会とはいえ、ビジホ情報や周辺ガイドを前もって調べすぎるのはどうかと思いますね。『お風呂が大きい』とか『おしゃれな休憩室がある』とかを知ったうえで宿泊して、その答え合わせをするのも楽しいかもしれないけれど、僕はサプライズを期待するほうなので、いつでも下調べは少なめです」

 あえて何も決めずに出かけ、フィーリングで動くのが、驚きや発見があって一番楽しいという。

「予期せず、手足を伸ばしてのんびり入れる大浴場や、全身を揉みほぐす大型のマッサージチェアがあるとテンションは上がりますよね。余談ですが、僕はマッサージチェアが大好きなんですけど、家に置いても上着置き場にしかならへんし、まわりのみんなも買うのを止めるんです。だから〝ビジホに出かけて、座ろう〟が、モットーです(笑)」

ケンドーコバヤシさん

 さらに、ビジホのある地域そのものを知ることも大事にしている。

「朝食は滅多に食べませんけど、その地域ならではの地の物があると、自分で自分を叩き起こしてでも食べに行きますね。お米の産地で『炊きたてを食べていってください』なんて声をかけられると、食べずにはいられません。もし街の雰囲気や客層を知りたければ、休憩室にあるマンガのラインアップを見ること。ちょっとハードボイルドな空気の流れる街のビジホには必ず『闇金ウシジマくん』が置かれていますから(笑)」

 逆に、思ったような設備&サービスがなかったとしても決してめげることはない。どんなホテル、お店であっても受容する、広い心を持ってビジホ泊を楽しむことが大切だという。

「今やチェーンビジホには枕の種類まで選べるサービスがありますよね。でも地方の小さいビジホに行くと、『これ、おばあちゃんの家にあったせんべい布団や!』みたいな重い寝具で眠るエモいところも少なくありません。まあ、おばあちゃんのことを思い出しながら安らかに眠れることもあるんですけど(笑)。僕はこんな昭和カルチャーを楽しめるビジホのことを〝ストロングスタイル〟って呼んでいます。例えばお風呂場に置かれた軽石を見てしまっても、部屋の窓を開けても隣の倉庫の壁しか見えなかったとしても『あー、失敗したー!』と叫ばず、それはそれで受容し、ちょいレトロな昭和イベントとして楽しめれば、一気に満足感は上がるものです。仮に自分好みのビジホに当たる精度を高めるとしたらとにかく経験を重ねることしかなく、ショートカットはできないですね。運にも左右されるから、すべて経験なので、行き当たりばったりでいいんです。出会った人、モノ・コト、店をすべて受け入れて、今宵のビジホ泊を楽しみましょうよ」

ケンドーコバヤシさん

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