1泊10万円台まででラグジュアリーな気分を楽しめる、2021年以降開業の都心ホテルを厳選。アクセス良好な東京、大阪、京都など大都市の最新宿泊スポットの楽しみ方を、ホテル評論家・瀧澤信秋さんが解説する。
ホテル評論家 瀧澤信秋さん
ホテル評論家、旅行作家。年間300泊以上のホテル泊を実践し、ホテル批評を行なう。『辛口評論家、星野リゾートに泊まってみた』(光文社新書)など著書多数。
NAGOYA | TIAD, AUTOGRAPH COLLECTION
2023年7月open
全室50平方メートル以上の贅沢空間で非日常を楽しむ都心のオアシス
〝ウェルネス〟をテーマにしたホテルで、プールやフィットネスなど健康に配慮した設備が充実。
滞在そのものが楽しい、名古屋・栄の新ホテル
マリオット・インターナショナルと提携し、東海エリア初のオートグラフ コレクションホテルとして開業。「際立つホテルが少ない」と言われてきた名古屋の中心地、栄エリアに誕生した。
「意外性にあふれ、刺激的なホテルです。〝自然との共生〟がコンセプトで、最近では珍しい出られるタイプのバルコニーから眺める久屋大通公園の緑が美しい。一方、ロビーには常に人々が集まり、活気と熱量を感じました。また、プールのほか、客室にはスピーカーやエスプレッソマシーンなどの設備も充実。〝ホテルでの滞在〟を超え、ホテルでの時間そのものを楽しみたくなる場所です」(瀧澤さん)
快適で洗練された、ゆとりある空間
61平方メートルで広々とした部屋でゆっくりできる「ユーフォリア プレミアキング パークビュー バルコニー付」(朝食付き・8万円~)。
自然に囲まれたダイニング
名古屋の中心とは思えない自然に囲まれたオールデイダイニングでフレンチグリルを堪能。テラス席もあり、心地よいひとときを過ごせる。
[Souvenir]フランス産カカオを使用したオーガニックショコラ
1階の『la boutique de TIAD』では生産者と地球環境に配慮したホテルオリジナルのチョコレートを販売。大切な人へのギフトにもおすすめ。
所在地/愛知県名古屋市中区栄5-15-19 電話番号/052・252・2288 アクセス/地下鉄名城線矢場町駅から徒歩1分 客室数/150 料金/1泊1部屋 5万5000円(2名利用)~ プール/△ フィットネスジム/△ エステ/△ サウナ/△(※)
※上記ウェルネスゾーンの利用は16歳以上から。
FUKUOKA | ザ・リッツ・カールトン福岡
2023年6月open
福岡の魅力と贅沢が交差する、超一流ラグジュアリーホテル
全室50平方メートル以上のゆとりある空間が広がる。写真は「デラックスキング」(10万2200円~)。
福岡の伝統と地元の味を心ゆくまで堪能
外資系ホテルが数多く進出する福岡に、満を持して登場したのが世界的ラグジュアリーホテルのザ・リッツ・カールトンだ。
「福岡という街の躍動感と、最高級ホテルが生むラグジュアリーな静寂の対比が印象的です。また、地元の工芸品を取り入れたインテリアなど、土地の魅力が見事に施設に融合しています」(瀧澤さん)
そして、瀧澤さんがイチ推しするのがクラブラウンジだ。
「同ホテルの総料理長が〝ここを日本一のクラブラウンジにする〟と明言していましたが、言葉にたがわぬ素晴らしいラウンジでした。予約時に、クラブラウンジアクセス付を選択すれば利用できます」
雄大な景色の中でオリジナルカクテルを
博多湾の景色を眺めながらドリンクを味わえる『ザ・ロビーラウンジ&バー』。九州のお茶や明太子を使ったカクテルなどユニークな飲み物も並ぶ。
地元産の食材が独創的な西洋料理に
壱岐島の黒毛和牛、玄界灘で獲れた魚介類など、九州各地の厳選された食材が堪能できる。
4つのレストランと2つのバーでは、地元の食材や味覚を活かしたメニューを楽しめる。また、有田焼をはじめ九州の器が使われる。
[Souvenir]季節ごとに味が変わるオリジナル最中
ウエルカムスイーツであり、フレーバーが随時変わる「オリジナル最中」(4個入り・2000円)は、お土産としても販売。
所在地/福岡県福岡市中央区大名2-6-50 福岡大名ガーデンシティ 電話番号/092・401・8888 アクセス/福岡市地下鉄天神駅から徒歩2分 客室数/167 料金/1泊1部屋10万2200円~ プール/〇 フィットネスジム/○ エステ/〇 サウナ/○
取材・文/藤村はるな ※料金は税・サービス料込み。
※本記事内に掲載のサービスや料金は、2024年9月未時点のもので変更になる場合があります。
DIME1月号は、新たな思考やアイデアを生む最新ホテルの大特集
ホテルといえばビジネスや日常の疲れをとる場で、心身の癒しを求める人も少なくないだろう。だが今、新たな思考やアイデアが生まれる場所としてホテルが注目されている。環境を変えれば必然的に意識は変わるもの。ホテルで受ける非日常の刺激をきっかけに、新たな思考やアイデアが生まれることもある。今回の特集ではそんな感性を磨き、五感に刺激を与えてくれるホテルを厳選して紹介します。外資系ホテルの進出が相次ぎ、選択肢が豊富になった今、個性豊かなビジネスホテルから心躍るラグジュアリーホテルまで、どれもホテルそのものを思い切り楽しめる施設ばかり。週末のプチ贅沢やご褒美ステイにおすすめのホテルにぜひご注目ください!