1泊10万円台まででラグジュアリーな気分を楽しめる、2021年以降開業の都心ホテルを厳選。アクセス良好な東京、大阪、京都など大都市の最新宿泊スポットの楽しみ方を、ホテル評論家・瀧澤信秋さんが解説する。
ホテル評論家 瀧澤信秋さん
ホテル評論家、旅行作家。年間300泊以上のホテル泊を実践し、ホテル批評を行なう。『辛口評論家、星野リゾートに泊まってみた』(光文社新書)など著書多数。
KYOTO | フォションホテル京都 2021年3月open
美食ブランド、フォションが贈るフレンチと華やかな客室に心躍る
東山を一望できる最上階のレストランで、オーセンティックなフレンチを堪能。
美食ブランドが手がける世界2軒目のホテル
世界的な美食ブランド「フォション」が、パリに続いて世界で2番目にオープンしたのが『フォションホテル京都』。そんな同ホテルを瀧澤さんは「〝ときめき心〟を刺激されるホテル」だと評す。
「インテリアの色使いがカラフルで、デザインもすばらしい。写真映えするだけでなく、素材の質感にもこだわりを感じられるのは、ラグジュアリーホテルならでは。高級美食ブランドが運営しているだけあり、フレンチはもちろん、カフェメニューが充実しているのもポイント。パートナーを連れてきたら喜ばれそうです」
グルメ家、スイーツ好きには必訪のホテルだ。
ゲストルームでスイーツとシャンパンを楽しむ
室内に設置されたグルメバーの中には、クッキーやケーキなどフォションのスイーツが紅茶と共に並び、滞在中、いつでも楽しめる。写真の客室は、「デラックス」(7万3000円~)。
こだわりの紅茶をエレガントな空間で
10階のティーサロン『サロン ド テ フォション』では、フォションブランドの紅茶と共に、季節ごとの特製アフタヌーンティーやセイボリーを楽しめる。
極上のスイーツで旅の疲れを癒やす
人気のミニパルフェは、フランスのロレーヌ地方の伝統的な焼き菓子「ババ」に洋酒が染み込んだ、しっとりとした大人の味わい。メニューは季節に応じて変わる。
[Souvenir]帰りの新幹線で楽しみたい特製サンドイッチボックス
サンドイッチとローストビーフなどのオードブルが詰まったサンドイッチボックス(3500円)は、テイクアウト可。前日までの要予約。
所在地/京都府京都市下京区難波町406 電話番号/075・751・7711 アクセス/京阪本線清水五条駅より徒歩6分、阪急京都線京都河原町駅より徒歩7分 客室数/59 料金/1泊1部屋6万円~ プール/× フィットネスジム/○ エステ/〇 サウナ/×
TOKYO | ホテル虎ノ門ヒルズ 2023年12月open
休息と仕事を叶える、ミニマルでスタイリッシュな空間
客室インテリアは北欧の「スペース・コペンハーゲン」によるもの。「タワービュー キング」(8万円~)。
〝食〟に力を入れた最先端の都市型ホテル
東京の新ランドマーク、虎ノ門ヒルズに登場したのが、東京初進出となるハイアットのブランド「アンバウンド コレクション」によるスタイリッシュな都市型ホテル。
「都市型の高級ホテルの中でも、特にレストランに力を入れている印象です。立地的にも食通が多いでしょうから、料理を目的に訪れても、十分楽しめるはず」
同ホテルで、瀧澤さんが絶賛するのが設備の機能性の高さ。
「ラグジュアリーホテルはデザインを重視しがちですが、このホテルはミニマルでシンプルかつおしゃれなデザインながら、電源やスイッチなども使いやすい。ビジネスユースでも重宝しますね」
欧州スターシェフ監修のレストラン&カフェ
ミシュランシェフであるセルジオ・ハーマン氏が監修したレストラン&カフェ『ル・プリスティン東京』。ベルギー本店に続くアジア初出店で、日本中の食通たちからも注目を浴びている。
新感覚の〝没入型ガストロノミー〟
『ル・プリスティン東京』で提供されるのは、オランダのゼーラント地方や日本の厳選食材を使った「ニュー・イタリアン」と称する〝没入型ガストロノミー〟。新感覚をぜひ味わいたい。
[Souvenir]カフェの人気メニューをテイクアウト
カジュアルに楽しめる『ル・プリスティン カフェ 東京』のパスタやピッツェッテ、ドリンク類はテイクアウト可。チェックアウト後の軽食にも。
所在地/東京都港区虎ノ門2-6-4 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 電話番号/03・6834・5678 アクセス/東京メトロ虎ノ門ヒルズ駅直結、東京メトロ虎ノ門駅より徒歩5分 客室数/205 料金/1泊1部屋7万5000円~ プール/× フィットネスジム/○ エステ/× サウナ/×
取材・文/藤村はるな ※料金は税・サービス料込み。
※本記事内に掲載のサービスや料金は、2024年9月未時点のもので変更になる場合があります。
DIME1月号は新たな思考やアイデアを生む最新ホテルの大特集
ホテルといえばビジネスや日常の疲れをとる場で、心身の癒しを求める人も少なくないだろう。だが今、新たな思考やアイデアが生まれる場所としてホテルが注目されている。環境を変えれば必然的に意識は変わるもの。ホテルで受ける非日常の刺激をきっかけに、新たな思考やアイデアが生まれることもある。今回の特集ではそんな感性を磨き、五感に刺激を与えてくれるホテルを厳選して紹介します。外資系ホテルの進出が相次ぎ、選択肢が豊富になった今、個性豊かなビジネスホテルから心躍るラグジュアリーホテルまで、どれもホテルそのものを思い切り楽しめる施設ばかり。週末のプチ贅沢やご褒美ステイにおすすめのホテルにぜひご注目ください!