あなたが「感じがいい」と思うのは、どんな人でしょうか?
いつも率先して元気に挨拶をしてくれる職場の部下。相づちのバリエーションが豊富で、聞き上手な同僚。仕事のプロセスから正当な評価をしてくれる上司は感じがいいと思うのではないでしょうか?一方で、仕事の指示が曖昧なのに、突然「まだ?」と自分の都合で催促してくる上司や、ネガティブワードや余計なひと言が多い部下、人が話している最中に何かと自分の話をかぶせてくるような同僚は、決して感じはよくないと思います。
こうしたちょっとした場面で始まる「感じがいい・悪い」の印象づけは、ビジネスシーンにおいても大きな影響を及ぼします。組織の中で働いている以上、人との関わりをなくすことはできません。せっかく縁があって知り合ったわけですから、気持ちよく付き合える関係を築き上げたいものです。本記事では50万部を突破した『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』シリーズの著者で産業カウンセラーの大野萌子さんの著書『「感じがいい人」の行動図鑑』の一部を抜粋し、再構成して気持ちよく働くためのヒントを紹介します。
急ぎの用件のみLINEかメッセンジャーで、通常の連絡はPCメールにお願いします
PC&スマホメール、SNS、チャット、オンライン会議ツールなど、昨今のコミュニケーションツールの進化と多様化には目を見張るものがあります。その中にあって、いまだ苦手意識を持つ人も少なくありません。とはいえ、ビジネスにおいて「できない」「やらない」はご法度。コロナ禍前は敷居が高いと思われていたWEB会議も今や誰もが普通に参加する時代、やらずじまいは卒業して、様々なツールを使いこなすべく、チャレンジできる前向きな人はビジネスでも重用されます。
企業によってはセキュリティーなどの観点から、使用ツールが決められている場合もあります。ただ取引先と連絡をとる場合は、あくまで相手優先で。WEB会議であれば、希望のツールをあらかじめ確認しておき、使ったことがない場合は、その旨を伝えた上で、事前にテストをしておくと安心です。
最近はチャットやSNSを仕事の連絡用に使うケースも増えています。テレワークでの対話不足を埋める意味では有効ですが、「時間に関係なく連絡がくる」「仕事なのにノリが軽すぎる」といった話も聞かれます。コミュニケーションは双方向で成り立つため、相手のことを考えたツール選びや使い方をしたいもの。私は添付資料などがある基本的な連絡はメール、すぐに確認してほしいことなど即時性重視の連絡はチャットツールか電話と決めていて、相手にも伝えています。どんな時にどのツールで連絡を取るか摺り合わせておくと、ストレスなく仕事が進められます。
《ポイント》
コミュニケーションは双方向で成り立つもの。相手に合わせてツールを使い分けよう
職場、取引先、親族、近所付き合いなど、様々な人と関わる中で「感じがいい人」は、絶妙なコミュニケーションの術を無意識のうちに、あるいは意識的に身につけています。そんな「感じがいい人」がさりげなくやっている行動や言動の事例を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?ちょっとした話し方や言葉遣い、意識の向け方を変えるだけで、相手に与える印象は必ず好転します。「感じがいい人」の行動図鑑』の中で紹介している65のアクションをヒントに仕事も、人間関係も、うまくいく幸せ習慣を手に入れてください。
「感じがいい人」の行動図鑑
著者/大野萌子(おおの・もえこ)さん
公認心理師。産業カウンセラー。2級キャリアコンサルティング技能士。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ(R)資格認定機関)代表理事。著書の『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』はシリーズ累計50万部を突破。