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ウォーターサーバー利用者の6割が「水道水を飲むことに抵抗がある」

2024.11.05

自宅でいつでも美味しい水を飲みたい……そんな理由から、ウォーターサーバーを契約している人は多いことだろう。

では、ウォーターサーバー利用者は、サーバー自体の衛生面についてどのような意識を持っているのか?

ナックの宅配水サービス「クリクラ」はこのほど、自社のサービス利用者だけでなく、他社のウォーターサーバー利用者も含めた幅広い消費者を対象に「水の安全性と衛生管理に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。

本調査は、一般消費者215,060名の中から、ウォーターサーバー利用中の3,279名を選出して意識調査を実施。そのうち1,100名から回答を得ることができた。

水道水を飲むことに抵抗がある人は約6割

ウォーターサーバー利用者の中で、過半数以上の約6割の人が水道水を飲むことに抵抗があるという結果が出ている。近年、全国でPFASの検出が相次ぎ、政府も対応策として「水の安全確保」への実態把握と対応策をかかげていることもあり、今後も消費者の意識は変異していくのではないかと予想できる。

内部の衛生面に不安を感じている利用者は約7割

ウォーターサーバー利用者の約7割が内部の衛生面に不安を持っているという調査結果は、業界にとっても重要な課題を提示しているといえる。ウォーターサーバーの水を安心して利用してもらうためには、各メーカーから、サーバー内部の衛生面についての正しい情報を発信していく必要があると考えられる。

自身でウォーターサーバーの手入れをしたことがある人は約8割

大半の利用者が自身でウォーターサーバーの手入れをしていることは、消費者の衛生意識の高さを示している。しかし、自分で手入れしたことがあると回答した人でも、自身でお掃除できる箇所は、ウォーターサーバー本体の外部に留まっている人が多く、ここにサーバーのメンテナンス(衛生管理)に対する課題があると考えられる。

ウォーターサーバー内部の定期的な手入れが必要だと思う人は約8割

ウォーターサーバー利用者の約8割が「内部の定期的な手入れは必要だ」と思っていることから、自身で目視することが難しく、手入れするのが困難なタンクや配管などへの衛生意識の高さが読み取れる。

しかし、ウォーターサーバーの構造上、専門知識がなければ内部を手入れすることは困難なため、各メーカーには、メーカー側で清掃や交換をするか、サーバー本体の構造を変えるなどの対策が求められる。

ウォーターサーバー本体の交換をしたことがある人は約6割

衛生面が気になって交換もしくは乗り換えた人が5割弱であることから、ウォーターサーバー利用者の中で一定数の人が、利用を続ける中でサーバーの衛生面が気になりだしていることが読み取れる。また、交換や乗り換えを伴っていることから、前の設問での傾向を踏まえると、ウォーターサーバー内部の衛生面を気にして交換・乗り越えを行っていることが予想される。

利用者の約9割が、ウォーターサーバー内部の洗浄・メンテナンスのために、定期的にメーカー側でサーバー交換をしてもらえると安心すると回答

ウォーターサーバー利用者の約9割が、メーカーによる定期的なサーバー交換を望んでいる結果となった。

しかし、ウォーターサーバー業界の実態としては、まだまだメーカー主体でのメンテナンス・交換が徹底されていないのが実情であり、今後の業界全体の健全化のためにも、メーカー各社が、内部の衛生面を保証できるだけのメンテナンスサービス等を徹底し、販売後にもウォーターサーバーの衛生管理に取り組んでいくことが求められる。

<調査概要>
調査期間:2024年9月27日~10月4日
調査方法:大手リサーチ会社によるインターネット調査
調査地域:全国
調査対象:20代以上の男女215,060名から、ウォーターサーバー利用中の方を選出して本調査を実施

出典:株式会社ナック調べ

構成/こじへい

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