子どもの頃は、学校の体育という半強制的に身体を動かす機会があった。しかし、大人に体育の授業はもちろん、球技大会もマラソン大会もない。そのため自発的に運動の機会を設けなければならず、中には仕事が忙しいなどの理由から運動不足に陥っている人も多いのではないだろうか?
フジ医療器はこのほど、20歳以上の男女1,735名を対象に「第3回 運動に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
58%が普段から運動をしていると回答
回答者全員へ「普段から運動をしていますか?」と質問したところ、58.3%の人が月に1回以上の運動を行っている結果となった。その頻度については多かった順に「週1日~3日」(40.5%)、「毎日」(27.8%)、「週4日以上」(21.8%)、「月1日以上」(9.9%)と、普段から運動をしている人は頻度が高いことがわかった。
年代別に見ると、普段から運動している人が最も多いのは70代以上で74.1%、反対に最も少ないのは30代の45.5%で、その差は28.6ポイントとなった。
また、普段運動をしている人に「1回に運動する時間はどのくらいですか?」と質問したところ、「30分程度」が30.9%、「30分~1時間」が37.7%、「1時間以上」が31.3%という結果で、割合に大きな偏りはなかった。
性別で比較すると「1時間以上」と回答した人は男性が9.6ポイント多く、1回により長い時間運動する人は男性に多く、女性は30分程度の運動をしている人が多い傾向がある。運動習慣の有無や運動への取り組み方は、性別・年代によって異なることがわかった。
主に取り組んでいる運動の第1位は「散歩・ウォーキング」
普段運動をしている人に「どんな運動をしていますか?(複数選択可)」と質問したところ、「散歩・ウォーキング」と回答した人が最も多く、その割合は60.1%となった。「散歩・ウォーキング」は、過去3回の調査で毎回1位となっている。日常生活の中に取り入れることで、運動を習慣化できている人が多いと推察される。
約9割が健康維持のために運動を実施している
普段運動をしている人への、「運動する目的は何ですか?(複数選択可)」という質問では、「健康維持」と回答した人が87.1%で、最も多い結果となった。続いて「ダイエット」(33.0%)、「ストレス解消」(29.2%)、「若さを保つため」(23.0%)、「趣味」(20.9%)、「仲間とのコミュニケーション」(10.8%)という順番となった。
約4割が運動後にケア・クールダウンを行っている。最も多いケア方法は「水分を摂る」
普段から運動をしている人への「運動後、体のケア・クールダウンは行っていますか?」という質問では、44.9%の人が「行っている」と回答した。
また、「体のケア・クールダウンを行っている」と答えた人にどのようなケア・クールダウンをしているか質問したところ、「水分を摂る」が最も多く、その割合は68.3%となった。次いで「入浴・シャワー」(62.8%)、「ストレッチ」(58.4%)という結果となった。
ほとんど運動しない理由は「面倒」、「忙しく時間がない」
「普段から運動をしていますか?」という質問に対し「ほとんど運動をしていない」と回答した人へ運動をしていない理由を聞いたところ、主な理由として「面倒」(39.1%)、「忙しく時間がない」(36.8%)、「身体を動かすことが苦手・嫌い」(36.8%)という結果になった。
年代別で見ると、「忙しく時間がない」という回答は低い年代になるにつれて多く、反対に「病気やケガ」という回答は年代が高くなるにつれて増える傾向があるようだ。