Appleは2024年11月8日より、超薄型のデザインにパワフルなM4チップとApple Intelligenceを搭載した新型iMacを発売すると発表した。すでに予約が開始されており、メモリは16GBから、価格は19万8800円(税込)より。
本体サイズは幅547×奥行き147×高さ461mm、質量は4.42~4.44kg。本体カラーはグリーン、イエロー、オレンジ、ピンク、パープル、ブルー、シルバーをラインアップしている。
M4の驚異的なパワー
M4搭載のiMacでは世界最速のCPUコアにより、SafariとExcelなど、アプリ間のマルチタスクを驚くような速さで実行できる。
M4チップはiMacのパフォーマンスを大幅に向上させる。実際、世界最速のCPUコアを備えた、さらに高性能なCPUを搭載する新しいiMacは、M1搭載のiMacよりも最大1.7倍高速だ。
M4のパワーと先進的なGPUにより、iMacでは待望の「シヴィライゼーション VII」のようなタイトルで驚くほどなめらかなゲームプレイが実現。
Appleの最も先進的なグラフィックスアーキテクチャを備えた極めてパワフルなGPUの機能により、M4搭載のiMacでは写真の編集やゲームなど、より負荷の高い作業がM1搭載のiMacよりも最大2.1倍高速に実行できる。
また、今後リリースされる「シヴィライゼーション VII」などのゲームタイトルで、よりなめらかなゲームプレイも体験も実現する。
新しいiMacは標準で16GBのより高速なユニファイドメモリを搭載しており、最大32GBまでの構成が可能。M4のNeural Engineは、M1搭載のiMacと比べて3倍以上高速なので、iMacはAIのための世界最高のオールインワンになり、ユーザーが様々なタスクをこなす速度を加速させる。
■MacにおけるApple Intelligenceの新しい時代
Apple Intelligenceのパワーを活用した、システム全体で使える作文ツールにより、ユーザーは、KeynoteのようなApple製アプリからCraftやBearのような他社製アプリまで、ほとんどすべての文章を書く場面で、書き直し、校正、要約ができる。
Apple Intelligenceは、macOS Sequoia 15.1で提供され、英語(米国)で利用できる。システム全体で使える作文ツールにより、ユーザーは、ほとんどすべての文章を書く場面で、書き直し、校正、要約を通じて、言葉づかいに磨きをかけることが可能だ。
新しく再設計されたSiriを使うと、ユーザーはリクエストの方法を声とテキストの間でスムーズに移行でき、一日を通してタスクをより速くこなせるようになる。また、SiriはMacやその他のApple製品に関する何千もの質問に回答できる。
Apple Intelligenceは、M1以降を搭載したMac向けに無料のソフトウェアアップデートとして提供され、デバイスとSiriの言語を英語(米国)に設定した場合、世界中の多くの地域でアクセスできる。初期機能は、macOS Sequoia 15.1でベータ版が提供され、さらに多くの機能が今後数か月の間に提供開始される。
Apple Intelligenceは、迅速に対応言語を増やしており、2024年12月に、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ、英国で英語のローカライズに追加対応。
そして2025年4月には、日本語にも対応する予定だ。
■美しい新色がラインアップ
iMacの背面は、際立つようにデザインされた大胆なカラーを採用。一方、前面はユーザーが最高の仕事をするために集中できるよう、新しいカラーを柔らかくした色合いになっている。
新しいiMacは7つの鮮やかなカラー、すなわちでシルバーに加えて、グリーン、イエロー、オレンジ、ピンク、パープル、ブルーで登場する。
iMacの背面は、際立つようにデザインされた大胆なカラーを採用しており、前面は、ユーザーが最高の仕事をするために集中できるよう、新しいカラーを柔らかくした色合いになっている。
すべてのiMacに、ボディとおそろいのカラーリングのMagic KeyboardとMagic MouseまたはオプションのMagic Trackpadが付属しており、そのすべてにUSB-Cポートが搭載されたので、ユーザーは1本のケーブルでお気に入りのデバイスを充電できる。
左から右へ: (1) iMacには、ボディとおそろいのカラーリングのキーボードとマウスが付属する。マウスの代わりにトラックパッドも選べる。 (2) これらのアクセサリはUSB-Cポートが搭載するようになるため、お気に入りのデバイスをたった1本のケーブルですべて充電できる。
■12MPセンターフレームカメラでビデオ通話が向上
iMacの広々とした24インチ4.5K Retinaディスプレイは、iMacの最も評価の高い機能であり、今回初めて、美しい画質を維持したまま、反射や映り込みを大幅に減らす、Nano-textureガラスのオプションが提供される。
そしてデスクビューに対応した新しい12MPセンターフレームカメラにより、ビデオ通話がさらに魅力的になった。センターフレームにより、ビデオ通話中に全員が完璧にビデオの中央に収まるようになるので、FaceTimeを使って家族が集まるのに最適と言える。
デスクビューは、広角レンズを使って、ユーザーと、デスクを上から見た映像を同時に表示するので、教育者が生徒に授業の内容を示したり、クリエイターが最新のDIYプロジェクトを見せたりするのにも有効だ。
比類のないオーディオとビデオの体験を締めくくるのは、ビームフォーミングを備えた人気のスタジオ品質の3マイクアレイと、臨場感あふれる6スピーカーサウンドシステムだ。
新しい12MPセンターフレームカメラにより、ビデオ通話がさらに魅力的になる。ユーザーや周囲の人々を完璧にビデオの中央に収めることができ、動き回っても問題ない。
■より良い環境のために
M4を搭載した新しいiMacは、環境に配慮して設計されており、スタンドに100パーセント再生アルミニウム、複数のプリント基板のメッキに100パーセント再生金、はんだ付けに100パーセント再生スズ、100パーセント再生銅を使用している。
iMacはエネルギー効率に関するAppleの高い基準を満たしており、水銀、臭素系難燃剤、PVCを使用していない。2024年は新たにiMacのパッケージがすべてファイバー素材となり、2025年までにパッケージからプラスチックを取り除くというAppleの目標に一歩近づいたと言える。
新型iMacのラインアップと価格
※価格は税込
8コアCPU・8コアGPU・16GBユニファイドメモリ・256GBストレージモデルが19万8800円、10コアCPU・10コアGPU・16GBユニファイドメモリ・256GBストレージモデルが23万4800円、10コアCPU・10コアGPU・16GBユニファイドメモリ・512GBストレージモデルが26万4800円、10コアCPU・10コアGPU・24GBユニファイドメモリ・512GBストレージが29万4800円。
8コアCPU・8コアGPU搭載モデルは16GBのユニファイドメモリを最大24GBに、256GB SSDを最大1TBに変更可能。10コアCPU・10コアGPU搭載モデルは16GBのユニファイドメモリを最大32GBに、256GB SSDを最大2TBに変更可能。
構成/清水眞希