メッセージアプリ上で、一度送ってしまったメッセージを取り消す「送信取り消し」をしたら、その通知は相手に届く? 今回の記事ではLINEや他アプリの送信取り消し機能の使い方や注意点を紹介する。
目次
メッセージアプリ上で、メッセージを誤送信し、焦りを感じた経験を持つ人が多いのではないだろうか。そんな時に便利なのが、一度送ってしまったメッセージを取り消す「送信取り消し」機能だ。この機能を使えば、誤った情報を送ってしまった場合や、送信相手を間違ってしまった場合でも、ある程度は対処できる。
しかし、送信取り消し機能を使用した際に気になるのが、送信取り消しをした通知が相手に届くかどうかだろう。今回の記事では、送信取り消しの概要を解説した上で、送信取り消し通知について紹介する。特に、多くの人が利用するLINEの送信取り消し機能における、利用の仕方や注意点を紹介する。
「送信取り消し通知」とは?
まずは、送信取り消し通知の概要や、同機能が使えるプラットフォームなどを確認しよう。また送信取り消しと混同しやすい、「削除」との違いも解説する。
■機能やメリット
「送信取り消し」機能は、一度送ってしまったメッセージを一定時間内に取り消せる機能。日常生活ではもちろん、ビジネスシーンでは、誤送信によるトラブルを防ぎ、円滑なコミュニケーションを促進するために活用できる。
同機能を使えば、誤った情報を送ってしまった場合や、機密情報を誤って公開してしまうリスクを軽減できる。なお、送信取り消しの通知は、メッセージを取り消したことを受信相手に知らせる仕組みを指す。
■「送信取り消し」と「削除」の違い
「送信取り消し」と「削除」は、どちらもメッセージを消す機能だが、働きが大きく異なることがある。プラットフォームによって「送信取り消し」と「削除」の両方があることもあれば、片方のみの機能が利用可能な場合もある。
例えば、LINEでは、送信取り消しと削除の両方が使える。送信取り消しは、誤って送ってしまったメッセージを、相手にも自分にも表示されないよう、完全に取り消す機能だ。一方、削除は、自分の画面からのみメッセージを消す機能であり、相手の画面にはメッセージが残る。
送信取り消しは、誤送信や、相手に知られたくないメッセージを消す場合に利用すると良い。一方で削除は、トーク履歴を整理したい場合や、不要なメッセージを消したい場合に活用できる。それぞれ特徴が異なるため、機能を使い分けると良いだろう。
ビジネスシーンでの活用例としては、送信取り消しは、顧客に誤った情報を送ってしまった場合などに利用できる。一方で削除は、古いトーク履歴を削除して必要な情報にすばやくアクセスしたい場合などに利用できるだろう。状況に応じて使い分けることで、より効果的にメッセージアプリを活用しよう。
■送信取り消し機能が使えるプラットフォーム
送信取り消し機能が搭載されている代表的なプラットフォームとしては、LINEやiPhoneのメッセージアプリ、Instagramのダイレクトメッセージ(DM)などが挙げられる。
それぞれに送信取り消し可能な時間、取り消せるメッセージの種類、メッセージが取り消されたことが相手に通知されるかどうかなどが異なるため、利用する際は必ず確認するようにしよう。
例えば、iPhoneのメッセージアプリでは、送信から2分以内であれば取り消しが可能。また、相手に対してメッセージが取り消された旨の通知がされる。Instagramのダイレクトメッセージでは、送信取り消しに時間制限はなく、同様に相手へ通知される。
今回は、多くの人が頻繁に利用しているLINEの送信取り消し機能について、詳しく解説する。
LINEでの送信取り消し方法
LINEのトークページでは、メッセージやスタンプを誤送信してしまった場合に、既読・未読にかかわらず「送信取消機能」が使用できる。ここでは、送信取り消し方法を確認していこう。
■メッセージを長押し
トークルームで送信を取り消したいメッセージを長押しする。
■「送信取消」を選択
メッセージを長押しすると、メニューのポップアップが表示されるため、「送信取消」を選択する。
■「送信取消」を完了する
「送信取消」ボタンを押すと、上記の画像の通りダイアログが表示される。受信相手の状況によってはメッセージの取り消しができない場合がある旨の内容を確認し、「送信取消」を選択すれば、取り消し完了となる。
LINEの送信取り消し通知は相手にどう表示される?
送信取り消しをした際に気になるのは「相手にバレているのか?」という点だろう。結論から述べると、LINEでは送信取り消しの事実が相手に通知される。実際にどのように通知されるのかを見ていこう。
■トークルーム
送信相手のトークルームには、「〇〇がメッセージの送信を取り消しました」との通知が表示される。ちなみに、自分のトークルームからは「メッセージの送信を取り消しました」の表示を長押しすることで削除可能。
■メッセージ通知
LINEのメッセージ通知設定によっては、LINEアプリを開いていない時でもメッセージ内容が表示される。その場合、メッセージ内容に「〇〇がメッセージの送信を取り消しました」と表示される。
■トークリストや通知バッジ
iPhone上のLINEアプリアイコンにはメッセージが届くと通知バッジが表示される。送信取り消しをしても受信相手の通知バッジは消えない。画像の通り、二つのメッセージを送信した場合、一つのメッセージを送信取り消ししても、通知バッジは2のままだ。
一方、メッセージの受信側は、通知バッジが2の表示にもかかわらず、LINEアプリを開くと、トークリストにはメッセージが1件のみの表示になる。つまり、トークリストに送信取り消しの通知は表示されない。トークルームを開くと送信取り消し通知が確認できる。
LINEの送信取り消しの注意点
これまでの解説で、LINEでメッセージの送信取り消しをする際は、相手に通知されることを前提として行わなければならないことがわかった。もう一点注意しなければならないのは、送信取り消しができない場合もあることだ。最後に送信取り消しが不可能な状況を確認しておこう。
■送信から24時間以上経過すると取り消しできない
LINEの送信取り消しには時間制限があり、24時間を経過してしまうと、メッセージを取り消すことができなくなる。そのため、大切なメッセージを送信する際は、誤字脱字がないか、相手に失礼な表現になっていないかなど、十分に確認してから送信することを心がけよう。また、送信した直後にも、内容の問題がないかの確認を行うことで、迅速にミスに気づける。
■送信取り消しの対象が決まっている
LINEで送信取り消しができるメッセージの種類は、以下の通り。
- スタンプ
- 画像
- 動画
- ボイスメッセージ
- LINE MUSIC
- URL
- 連絡先
- 位置情報
- ファイル
上記を誤って送ってしまった場合、迅速に修正が可能だ。さらに、アルバムやノートを作成・追加編集した際に送信される通知も、送信取り消しができる。
一方で、日程調整や投票、LINEギフト、LINE PayやPay Payの送金などは送信取り消しができないため、注意しよう。
■送信取り消しの通知は消せない
メッセージの送信取り消しを実行した相手には「〇〇さんがメッセージの送信を取り消しました」と必ず通知されるため、誤送信した事実が完全に消えるわけではないことも念頭に置いておこう。
送信取り消しだけを行って、追加のメッセージをしない場合、相手は「どんなメッセージが送られていたんだろう」と気になってしまうだろう。相手に良い印象を与える行為ではないため、送信取り消しは慎重に行うようにしよう。
■メッセージは削除したら取り消せない
繰り返しになるが、LINEには「削除」と「送信取消」の二つの機能がある。トークルームから一度削除したメッセージは、復元できず、送信取り消しができなくなる。また、削除したメッセージは自分のトークルームには表示されないが、相手のトークルームには残っているため、気をつけよう。
ただし、これには裏技がある。LINEの「削除」は実行した端末でのみ適用となる。例えばiPhoneで削除をした場合にはiPhone端末内のLINEアプリからは該当メッセージが削除されるが、PCやタブレットなど別端末に入っている同一アカウントのLINEアプリでは削除されていない。誤って削除してしまったメッセージの送信取り消しをしたい場合は、端末を変えて送信取り消しを実行しよう。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部