現在、ほとんどの小中学生にタブレット・パソコンが貸与され、学校での利用も広がっている。それでは、貸与された機器は家庭において、どのくらい利用されているのだろうか?
NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所はこのほど、関東1都6県の小学生及び中学生とその親を対象に「学校から貸与された情報機器の家庭での利用に関する意識調査」を実施し、600の回答を得た。
1. 約7割が貸与された情報機器を家庭で利用
小中学生を対象に貸与された情報機器の家庭における利用率を調べたところ、約7割が利用していることがわかった。中でも、小4~小6の利用率が76%と最も高いことが判明した。
図1. 【小中学生】貸与された情報機器の家庭での利用率
2. 貸与された機器を利用し、約6割が宿題を実施
貸与された情報機器の家庭での利用内容について調べたところ、宿題での利用が約6割と最も高いことがわかった。以下、学校のオンライン授業が約3割と続いた。
図2. 【小中学生】貸与された情報機器の家庭での利用内容
3. 宿題での利用は上昇傾向
最後に図2で示した内容を経年変化で見ていく。宿題での利用は上昇傾向にあった。一方、コロナ禍の影響が大きかった「オンライン授業」は減少傾向にあった。なお、健康観察・出欠の報告は家庭で所有している情報機器での利用が多くなっていた。
図3. 【小中学生】貸与された情報機器の家庭での利用内容(経年変化)
図4. 【小中学生】家庭が所有する情報機器の利用
<調査概要 ―「2023年親と子の調査」―>
調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・小学生及び中学生とその親
回答数 600
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2023年11月
出典元:NTTドコモ モバイル社会研究所
構成/こじへい