iPhoneでパスワード・パスコードを忘れた場合の確認方法や再設定の手順を紹介。さらに、パスワードの安全な管理方法も解説。万が一に備えよう。
目次
iPhoneので各種パスワードやパスコードを忘れた場合、焦ってしまうかもしれない。
しかし、iPhoneにはパスワードの確認や再設定できる機能が搭載されており、忘れても対処することができる。
そこで本記事では、iPhoneのiOSのバージョンごとのパスワードの確認方法や、パスワードを安全に管理するための方法を紹介する。iPhoneのパスコードの再設定方法も解説するので、この機会にぜひ参考にしてほしい。
iPhoneでパスワードを確認する方法
まずは、iPhoneでパスワードを確認する方法を解説する。iOSのバージョンによってやり方が異なるため、iPhoneユーザーはぜひ押さえておこう。
■iOS18以降の場合
iOS18以降のiPhoneには、パスワード管理専用のアプリが標準搭載されている。このアプリを使用することで簡単にパスワードやパスキーを確認できる。まず、アプリを起動後、FaceIDやTouchID、もしくはパスコードを入力してロックを解除する。
その後、パスワードやパスキーを確認したいカテゴリや「共有グループ」を選び、該当するWebサイトやアプリを選択するだけで、必要な情報が表示される。編集や削除も簡単で、画面上の指示に従い「編集」から行うことができる。
■iOS17以前の場合
iOS17以前の場合、iPhoneでパスワードを確認するには「設定」アプリから操作を行う。まず、「設定」を開き、画面を下にスクロールして「パスワード」を選ぶ。その後、FaceIDやTouchID、またはパスコードを入力して認証を完了させる。
認証が成功すると、保存されているパスワードやパスキーが表示される。表示するパスワードは、Webサイトやアプリごとに選択する必要があるため注意しよう。
さらに、パスワードを変更したい場合は「編集」をタップし、削除する場合は「パスワードを削除」または「パスキーを削除」をタップする。
■Siriを使う場合
Siriを使ってiPhoneのパスワードを確認することも可能だ。Siriを起動した後、「パスワードを表示して」と声をかけるだけで、保存されているパスワードにアクセスできる。
特定のWebサイトやアプリのパスワードを探す際には、「私の◯◯(サービスやアプリの名前)のパスワードは?」といった具体的なリクエストを行おう。操作がシンプルなため、手動での検索よりもスムーズに確認できるのがポイントだ。
■72時間以内のパスワード変更であれば古いパスワードでサインインしてみよう
iOS17以降のiPhoneでパスワードを変更してから72時間以内であれば、古いパスワードを使ってサインインできる場合がある。
まず、デバイスのロック画面でパスコードを何度か入力し、ロックされるまで試す。その後、画面の右下に「パスコードをお忘れですか?」というメッセージが表示されるので、それをタップする。
古いパスコードを入力してサインインが成功したら、新しいパスワードをすぐに設定する必要がある。
【参考】Apple|iPhone で保存済みのパスワードやパスキーを調べる
Apple Acountのパスワードを再設定する方法
Apple Accountのパスワードを忘れた場合、信頼済みデバイスやWebで再設定できる。信頼済みのAppleデバイスがあれば、iPhoneやiPadの「設定」から簡単にリセット可能だ。
また、信頼済みのデバイスがない場合でも、Webブラウザからリセットできる。
■iPhoneでApple Account のパスワードを再設定する方法
iPhoneでApple Accountのパスワードをリセットするには、まず「設定」を開き、自分の名前をタップし、「サインインとセキュリティ」へ進む。「パスワードの変更」を選び、画面の指示に従って新しいパスワードを設定する。
これがもっとも簡単なリセット方法で、信頼済みのデバイスであれば即座に本人確認が完了するため、スムーズに再設定ができる。
■WebでApple Account のパスワードをリセットする方法
信頼済みデバイスが手元にない場合、WebブラウザからApple Accountのパスワードをリセットできる。Appleの公式サイトでApple Apple Accountにアクセス後、「Apple Accountのパスワードをお忘れですか?」を選択し、メールアドレスまたは電話番号を入力してリセット手続きを進める。
ただし、信頼済みデバイスを利用できない場合、復旧には多少時間がかかることがあることを覚えておこう。
【参考】Apple|Apple Account のパスワードを忘れた場合
iPhoneのパスコードを忘れた場合にiPhoneを初期化する方法
パスコードを忘れて画面ロックが解除できなくなった場合は、デバイスをリセットした上で、再設定が可能だ。
■iPhone初期化のために準備する物
Windowsの場合、iTunesまたはAppleデバイスアプリをインストールする必要があるため、事前にMicrosoft Storeからダウンロードしておくとスムーズに作業が可能だ。
また、iPhoneを接続するためのケーブルと、インターネット接続も忘れずに準備しよう。操作にかかる時間は最大で60分ほどを見込んでおくと安心だ。また、リセットによってiPhone上のデータが消去されるため、事前にバックアップを取っておこう。
■Macの場合
Macを使ってiPhoneのパスコードを再設定する場合、まずiPhoneの電源を切っておこう。FaceID搭載のモデルでは、サイドボタンと音量を下げるボタンを同時に長押しし、電源オフのスライダが表示されたら、スライダを動かして電源を切る。
次に、サイドボタンを押し続けながらケーブルでMacとiPhoneを接続する。Appleロゴが表示されてもサイドボタンを離さず、コンピュータとケーブルの画像が表示されるまで待つ。
その後、MacのFinderを開き、サイドバーの「場所」からiPhoneを探す。「この[デバイス]を信頼する」と表れた場合はその表示を選ぼう。その後、「復元」か「アップデート」の選択肢が表示されるため、「復元」オプションを選べば、画面の案内に従い復元作業が完了する。
復元が終わると、iPhoneは「こんにちは」画面に切り替わり、パスコードの設定画面が表示される。
■WindowsPCの場合
WindowsPCを使う場合も、Macの場合と同様に、iPhoneの電源をオフにしよう。
その後、サイドボタンを押しながらiPhoneをWindowsPCに接続し、Appleロゴが表示されてもボタンを押し続ける。画面にコンピュータとケーブルのアイコンが表示されたら、ボタンを離す。
次に、WindowsPC上でAppleデバイスアプリを開き、サイドバーでiPhoneを選択する。接続が初めての場合は「このデバイスを信頼する」を選ぶ必要がある。「一般」から「バックアップを復元」するか、「[デバイス]を復元」を選択し、画面の指示に従って操作を進めよう。
復元プロセスが完了すると、iPhoneに「こんにちは」画面が表示されるので、PCとの接続を解除し、初期設定を行うことでパスコードの再設定が可能だ。
【参考】Apple|iPhoneのパスコードを忘れた場合、またはiPhoneを使用できない場合
安全にiPhoneのパスワード管理をする方法
おわりに、安全にiPhoneのパスワード管理をする方法を解説する。iPhoneのパスワードをきちんと管理したい人は、適切な管理方法をチェックしておこう。
■紙に書いておく
iPhoneのパスワードを紙に書いておく方法は、デジタルな手段とは異なり、シンプルで手軽な管理方法だ。ただし、メモ用紙などの小さな紙片は紛失しやすいため、ノートや手帳などしっかりとしたものに記録しておこう。
また、名刺サイズのカードにパスワードを書き、それをカードホルダーに整理して保管する方法もおすすめだ。この方法は必要に応じてカードを取り出したり、不要になったものを簡単に破棄できたりするため、管理の手間が減る。
紙に記録する際は、安全な場所に保管して第三者の手に渡らないよう注意しよう。
■パスワード管理アプリを利用する
アプリを利用してパスワード管理するのは、複数のパスワードを効率的に管理するための有効な手段の一つだ。一般的なパスワード管理アプリはすべて全てのパスワードを暗号化し、保存できるため、紙に書く方法よりも紛失や盗難のリスクが低い。
パスワードの自動生成機能や自動入力機能も備えているため、強固なパスワードを簡単に作成できるだけでなく、手入力の手間も省ける。
また、パスワード管理アプリはiPhone、Mac、Windowsなど複数のデバイスで同期できるものが多いため、どこからでもアクセスが可能だ。
■Apple純正のパスワードアプリを利用する
iOS18に搭載されたアプリ「パスワード」は、従来の「iCloudキーチェーン」を独立させた形式で提供され、より使いやすくなっている。アプリやWebサイト、Wi-Fiなどのパスワードも自動入力機能で簡単に入力できるため、ユーザーがパスワードを覚える必要はない。
また、Appleデバイス間で iCloudを経由してパスワードを同期でき、どのデバイスでも同じパスワード管理が可能になる。Windows PCユーザーもiTunesアプリを通じて使用できるため、さ利用が広利用が広がることが予想される。
さらに、2024年12月現在、iPhoneではパスワードの自動生成機能を備えており、新しいサービスを利用する際に複雑なパスワードを簡単に作成できる点も特徴だ。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部