カプコンは2025年2月28日発売予定の『モンスターハンターワイルズ』のオープンβテストを開始した。
まずはPS Plus加入者限定のPS5版先行プレイは、2024年10月29日12時~10月31日11時59分まで、PS5/Xbox Series X|S/Steamは11月1日12時~11月4日11時59分まで実施される。
ところで、オープンβテストと体験版の違いを知っているだろうか。
今回のオープンβテストも、SNSで「モンハンワイルズ体験版」と表現している人も多い。
本記事では、体験版とオープンβテストの違いを解説したいと思う。
『モンハンワイルズ』のオープンβテストの参加者は製品版で受取可能な「チャーム」や「アイテムパック」が配布される
体験版とオープンβテストの違い
体験版とオープンβテストはそれぞれ次のような目的、特徴がある。
1. 体験版(デモ版)
体験版は「完成したゲームの一部をプレイヤーに体験してもらう」ことを主な目的として配布される。
基本的にバグ修正や最終的な調整が済んだ状態で提供され、ゲーム全体の品質をプレイヤーに体験してもらうことが目的で、グラフィックス、音楽、操作感などはリリース版とほぼ同じレベルで仕上がっているというのが一般的だ。
多くの体験版が、チュートリアルや最初の数ステージなどゲームの導入部分を体験できるようになっており、その後、製品版にデータを引き継ぐことができることも多い。
ユーザーはゲームのボリュームや進行を確認できるだけでなく、ゲームの雰囲気をしっかり感じることができる。
そのため、ゲーム会社にとって、体験版はユーザーが購入する判断材料として重要な役割を果たしていると位置付けており、発売前だけでなく、発売後も配布されることが多い。
2. オープンβテスト
オープンβテストは「正式リリース前の不具合修正、バランス調整、サーバーの負荷テスト」などの目的で行われる。
体験版と違って、オープンβテストは製品版リリース前のテスト段階であり、ゲームが完全には仕上がっていないことが多い。つまり、バグが残っている可能性があり、プレイ中に予期せぬ不具合やバランス調整の不足が発生することもあるが、そういったフィードバックを集めることで、製品版では改善するのが目的。
また、体験版がゲームの導入部分を体験できるのと違い、オープンβテストでは、通常は特定のマップ、ステージのみが提供される。
MMORPGや対戦ゲームのオープンβでは、ゲームの核となる要素やシステムが動作しているかどうかの確認が目的とされるケースもある。特にオンラインゲームでは、多数のプレイヤーが同時にアクセスするサーバー負荷を確認することも大きな目的でのひとつで、サーバーのパフォーマンスや接続の安定性をチェックするため、期間限定で大勢のプレイヤーを集めてテストが行なわれるのが通例。
ゲーム会社にとっては、オープンβテストを通じてプレイヤーから直接フィードバックをもらい、バランス調整やバグ修正の材料にする。例えば「このキャラクターが強すぎる」「UIが分かりにくい」などの意見が集まると、開発チームは改善を施して正式版に反映させる。
また、配信期間にも差がありオープンβテストは、基本的に数日から数週間程度の限定期間で行なわれる。
まとめ
体験版は、購入意欲を高めるために、ほぼ完成版のクオリティで一部を体験させるもので、基本的には製品版に近い完成度、オープンβテストは、リリース前の最終調整やテストが目的で、プレイヤーからのフィードバックを基に改善を行うための段階的なプレイ体験をそれぞれ提供する。
体験版が「製品版のプロモーション」としての役割を持つ一方で、オープンβテストは「製品の仕上げ」にプレイヤーが参加するような役割を担っている。
©CAPCOM
※画面は開発中のものです。
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文/DIME編集部