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夏に酷使したエアコンが不快なニオイの温床に!冬に入る前にやっておきたいエアコンの点検とお掃除の方法

2024.11.02

暖房使用時の不具合1位「不快なニオイ」の原因と対処方法

エアコンから発せられる不快なニオイの原因は、エアコン内部や吹き出し口付近、熱交換器などで繁殖した「カビ」の可能性がある。

秋、エアコン内部にカビが繁殖してしまう理由は、「真夏のエアコン使用」と「秋の気候・エアコンを使用しない状況」により、エアコン内部がカビにとって最適な環境となるため。

●カビ菌が繁殖する4つの条件
1. 温度:20~40℃程度の暖かい環境で繁殖しやすい
2. 湿度:60~70%以上でカビ菌の活動が活発になる
3. 栄養:ほこり、ゴミ、皮脂、髪の毛などが栄養源となる
4. 酸素:非常に低い酸素濃度で生育できる

特にカビが発生しやすい場所は、風の通り道にあるエアコン内部、熱交換器、ファン、通風路、フラップ。それぞれの掃除方法を紹介しよう。

■エアコン内部(熱交換器、ファン、通風路)の掃除⇒ 自分で実施 NG

エアコン内部の熱交換器やファン等の掃除は、プロによるエアコンクリーニングが必要。自分で行うと、誤った洗浄方法により内部部品の破損による水漏れや電気部品の故障などを引き起こすことがある。

また、むやみにエアコン内部を濡らすと、予期せぬ故障や事故につながる可能性があり、最悪の場合は発火のリスクがあるため控えること。

■フラップの掃除⇒ 自分で実施 OK

STEP 1電源プラグをコンセントから抜く
掃除中の感電や誤作動を防ぐために、必ずエアコンの電源を落とすこと。リモコンでエアコンの電源をオフにしただけでは通電した状態になっているので、エアコン自体の電源プラグをコンセントから抜く。

STEP 2前面パネル・フラップに付着した汚れを拭き取る
台所用中性洗剤を使用量の目安までぬるま湯で溶かし、雑巾等に染み込ませ、しっかり絞ってから軽く拭き取る。拭き取った後は、乾いた雑巾でしっかりと水分を拭き取り、乾燥させる。

エアコンのカビ掃除をする際に、市販の洗浄スプレー等を使用することは控えること。スプレー使用時に、誤ってエアコンの基板部分に液体をかけてしまうと、エアコンがショートして故障したり、最悪の場合発火のリスクがある。

日常的に実施できるエアコンのカビ予防

前提として、フィルターや吹き出し口、フラップ等の手の届く範囲のパーツを定期的に拭き掃除し、清潔に保つことが重要だ。その上で、簡単にできてカビ予防につながる対策を紹介しよう。

●適度な換気の実施
換気は、室内の空気に混ざっている汚れを屋外に出すことができるため、エアコン内部に取り込まれる汚れが減少し、カビが繁殖しにくい状態を作ることができる。

●冷房使用後、送風運転の実施・内部クリーン機能の活用
夏場、エアコン冷房を使用すると、エアコン内部に結露水が溜まり、多湿な状態となる。しかし、エアコン冷房使用後に送風運転を3~4時間実施すると、内部の水分が乾燥し、湿度を下げることができる。

その結果、カビの発生を抑制することにつながる。また、内部クリーン機能の活用も有効。

暖房使用時の不具合2位「暖房の効きが悪い・温度が上がらない」原因と対処方法

そもそもエアコン暖房の設定が間違っていることが原因で、部屋が暖まりづらくなることがある。まずは、「運転モードは、”暖房”になっているか」をしっかり確認すること。

また、「風向は、”自動”または”下向き”になっているか」の確認も重要だ。暖かい空気は部屋の上部にたまりやすいため、風向が上向きだと温風が足元に届きにくくなってしまう。それ以外に、暖房の効きが悪くなる原因として次の可能性がある。

●室内機・室外機の吹出口、吸入口をふさいでしまっている

室内機の真下に大きいタンスなどの家具を置いている、または室外機の前面に物を置いている場合、風の流れをさえぎり正常な運転の妨げになる。

室内機の下には背の高いタンスなどは置かないように。室外機の周りを整理整頓し、風をさえぎる物を置かないようにすること。

●フィルターが汚れている

エアコンのフィルターが汚れていると、室内機からの温風が効果的に広がらず、暖房効果が低下する。フィルター掃除を2週間に一度のするのがおすすめ。

※フィルター掃除の注意事項
・自動フィルター掃除機能を搭載した機種はフィルターが薄い場合がある。洗浄の際には変形や損傷に注意。
・電気部品を外しての掃除は故障の原因になるため控えること。

●「霜取り」により一時的に温風が出ない状態になっている
暖房運転時、フラップが開いたまま温風が止まってしまい、室内の温度が下がった経験がある人もいると思う。これは、「霜取り」の作動により、一時的に暖房運転が止まってしまうために起こる。

「霜取り」とは、室外機についた霜を取り除く運転のことで、暖房効率を保つために、定期的に霜を溶かしている。「霜取り」後は、一定時間が過ぎると暖房運転を再開する。特に何もせず、「霜取り」が終わるのを待つ。少し時間をおくと、通常運転を再開する。

●上記のチェックポイントを確認した上で、暖房が使えない・効きが悪い場合

エアコンの部品である「四方弁」が故障している可能性がある。「四方弁」が故障すると片方の機能(冷房のみまたは暖房のみ)しか使用できない状態となり、「暖房・冷房の切り替えができない」「暖房にしているのに冷風が出る」「冷房にしているのに温風が出る」といったことが発生する。

四方弁の故障の可能性がある場合は、専門業者に修理を依頼 しよう。

調査概要
グラフ1~3、5~6・表1
調査対象者:30~50代の男女600名(東京・大阪在住)
調査方法:インターネット
調査期間:10月4日(金)~10月6日(日)
グラフ4:三菱電機調べ

関連情報
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kirigamine/special/oshiete/

構成/Ara

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