気象庁によると、今夏、全国の平均気温は昨年と並び、統計開始以降最も高くなった※1。三菱電機 霧ヶ峰の利用データによると、今夏のエアコンの平均稼働時間は昨年に次いで過去2番目、平均消費電力量は過去最高となった。
夏にエアコンを使用するほどエアコン内部に汚れが溜まり、そのままの状態で秋のエアコンを使用しない時期に入ると、エアコン内部にカビが繁殖して「不快なニオイ」の原因になるなど、冬に不具合が発生しやすくなる可能性がある。
快適に暖房を使用するために、冬を迎える前に夏場に酷使したエアコンの点検と掃除をしておきたいところ。
そこで三菱電機 霧ヶ峰 PR事務局が、本格的な冬を迎える前にやっておきたい「エアコンの冬支度」として、エアコンの点検方法と掃除方法を公開したので、詳細をお伝えしよう。
「冬前のエアコン点検」を毎年実施していない人は63.8%。暖房使用時に不具合を感じたことがある人は50%以上で、「不快なニオイがした」がトップ
調査によると、「冬前のエアコン点検」を毎年行っていない人は63.8%にのぼった(グラフ1)。実施しない理由は「面倒だから」が最も多く56.1%、次いで「やり方がわからないから」が27.9%、「必要性を感じないから」が12.8%という結果に(表1)。
一方、暖房使用時に不具合を経験したことがある人は約半数の50.3%おり(グラフ2)、不具合の中で最も多かったのが「不快なニオイがした」で89.4%、次いで「暖房の効きが悪い・温度が上がらないと感じた」が59.6%となった(グラフ3)。
「冬前のエアコン点検」で本格的な暖房使用シーズンに向けて準備を!三菱電機の「エアコンのプロ」が解説
比較的室温・外気温ともに穏やかな時期にエアコンの点検を実施することで、エアコンへの急激な負荷を減らし、故障のリスクを減らすことができる。そのため、冬前にエアコン点検を実施するのがおすすめだ。
■「冬前のエアコン点検」の方法
●実施前のチェックポイント
・室外機の周囲には物を置いていないか
・電源プラグやコンセントに「変色」「がたつき」「ゆるみ」はないか
・電源コードに傷はないか
・電源プラグにほこりが付着していないか
・リモコンは動くか、液晶画面の表示は薄くなっていないか
・フィルターや熱交換器等、エアコン内部にほこり、カビがついていないか
※異音や異臭などの異常があった場合はメーカー、販売店に連絡すること。
●実施手順
1.運転モードを「暖房」にして、設定温度を「設定できる最高温度」にし、温風になってから10 分運転。温風がきちんと出ているか、異常を示すランプがついていないか、チェックする。
2.さらに 30 分程度運転。異音や異臭がないか、水漏れが発生していないか、チェックする。