PayPayで連絡先を知らない人から送金してもらう具体的な方法や注意点を解説。利用時のリスクもあるので、併せてチェックしてほしい。
目次
PayPayを利用して知らない人から送金してもらう場合、まずは基本的な仕組みや方法を理解しておくことが必要だ。PayPayにはQRコードを使ったり、電話番号やPayPay IDを利用したりする送金方法が用意されており、どれも簡単に利用できる。具体的な手順を把握して、スムーズに受け取れるようにしておこう。
本記事では、PayPayを使って知らない人から送金してもらう具体的な方法や注意点を解説する。PayPayで知らない人から送金してもらう場合のリスクも、併せて覚えておこう。
PayPayで知らない人から送金してもらうには?
まず、PayPayで知らない人から送金してもらう方法(手順と受け取り方法)を確認していこう。PayPayを日常的に利用している人は、この手段を覚えておくと便利だ。
作成したQRコードまたは画像を相手に見せる
PayPayでは、連絡先を知らない人からの送金も受け取ることができる。手段としては、QRコードを発行する方法が便利。送金を求める際に、個人情報を共有することなく、安全かつ迅速に操作が完了するためおすすめだ。
この方法は、例えば友人とのランチの精算時などにも役立つ。従来の煩雑な端数計算は不要で、QRコードを相手に見せるだけで送金依頼が可能。さらに「リクエスト金額を追加」機能を使って、正確な金額を指定できる。発行したQRコードはスクリーンショットでも有効だ。ただし、QRコードのスクリーンショットには有効期限があるため、相手に送金を求める際はその点も留意しよう。
携帯電話番号やPayPayIDを相手に伝える
携帯電話番号やPayPayIDを相手に伝えることで、連絡先を知らない人同士でも送金ができる。送金者は検索バーに入力するだけで相手を特定できるため、操作も簡単だ。例えば、初めて会う複数人でランチをした際、どの支払い方法が良いか迷ったら、この方法も試してみてほしい。別会計の手間やレジ前での待ち時間が発生しないのもメリットの一つ。グループや大人数での会計の支払いが必要な場面は、この方法がおすすめだ。
LINEアプリから請求する
PayPayアプリではなく、LINEアプリからでもpayPayに送金してもらうことができる。1対1はもちろん、グループチャットでも利用可能だ。手順は、LINE内のトークルームで「+」を選択し、「請求」をタップする。
PayPayアプリが起動するので、金額を入力し「LINEの友だちにリンクをシェアするを選択。
再度LINEが開くので、確認した上で「シェア」を押せば完了だ。
グループトークの場合にも、「請求」を選び、指定された金額を入力しリンクを作成することができる。リンクをシェアすることで、相手は簡単にそのリンクを開いて指定された金額を送金する流れだ。ただし、この方法を使うには、LINEアプリのバージョンが14.16.0以上、PayPayアプリのバージョンが4.64.0以上であることが条件となる。
SNSの連絡先・ポチ袋経由で作成したリンクを送る
SNSやメールの連絡先を知っている相手からなら、PayPayを利用して、相手からリンクを送ってもらうことで送金してもらうことが可能だ。送金者は、LINEやInstagramなどのSNS、またはメールを通じて送金リンクを生成し、相手に送る。この方法では「ポチ袋機能」も活用でき、デザインされた背景付きのリンクで送金することも可能だ。
リンクを受け取った側は、そのリンクをクリックし、指示に従って操作を進めれば受け取りが完了する。ただし、セキュリティを強化するためにパスコードが設定されることもあるため、その場合は送金者から別途パスコードを教えてもらい入力しよう。
パスコードのやり取りが追加の手間となるが、第三者による不正送金のリスクを減らすことができるため、できれば利用することをおすすめしたい。なお、パスコードが設定されたポチ袋機能を使う場合でも、送金の受け取り手順は同じだ。送られたリンクを開き、必要な情報を入力することで、安全に送金を受け取れる。
PayPayアプリで知らない人から送金してもらう際の受け取りリンクの作成・確認方法
次に、PayPayで知らない人から送金してもらう際の「受け取りリンク」の作成・確認方法を紹介する。PayPayで送金や受け取りのやりとりをすることがある人は、受け取りリンクの作成・確認方法もチェックしておこう。
PayPay経由でリンクを発行し相手に請求する
PayPayには、相手に正確な金額を指定して請求をリクエストできるやり方が存在する。例えば、イベント参加費や共同購入の代金など、決まった金額を送ってほしい時に便利だ。
手順は、まずPayPayアプリを開き、右下のアカウントをタップ。「マイコード」 を選択したら、「リスクエスト金額を追加」をタップし、金額を入力する。「受け取りリンクをコピーする」をタップし、相手にリンクを共有しよう。
相手はそのリンクを開き、指定された金額を確認するだけで送金は完了。この方法なら、相手が金額を入力する手間が省け、送金ミスのリスクも減らせる。請求する側としても、複数人からの支払いを管理しやすくなるため、精算がよりスムーズになる。
PayPayの送金受け取りリンクの作成方法
PayPayで送金を受け取るためのリンクは、簡単に作成できる。作成すると、SNSやメールでリンクを相手に送れるため便利だ。まず、ホーム画面から「送る」をタップし、次に「送る・受け取る」画面の下部にある「請求」を選択する。次に、「PayPay IDや電話番号で請求」「LINEの友だちに請求する」「マイコードで残高を受け取る」の3つから、請求方法を選択。あとは、請求金額を入力し、画面の指示に従って操作をすれば、相手にリンクを共有できる。
PayPayで作成した送金リンクの確認方法
PayPayで作成した送金リンクを確認するには、ホーム画面で「送る」をタップする。
その後、確認したい送金履歴をタップすることで、リンクのURLや有効期限が表示される。なお、作成した送金リンクの有効期限は48時間で、期限が切れると自動的に送金者の残高に戻る仕組みだ。また、受け取り側がパスコードを3回間違えると「受け取り辞退」となり、PayPay残高が送金する側に戻るため注意しよう。
PayPayで作成した送金リンクのキャンセル方法
PayPayで作成した送金リンクは、送金相手が残高を受け取る前であればキャンセルできる。まず、ホーム画面の「送る」をタップする。
キャンセルしたい送金履歴をタップし、「受け取りリンクをキャンセル」を選択する。その後、表示される画面で「今すぐキャンセルする」をタップすると、リンクは無効化される。ただし、リンクのキャンセル機能はバージョン4.34.0以降のアプリでのみ使用可能で、相手がすでに残高を受け取っている場合はキャンセルできない。もし受け取りが完了している場合は、相手に連絡し、残高を返送してもらう必要がある。
PayPayで知らない人から送金してもらう場合のリスクとは
次に、PayPayで知らない人から送金してもらう場合のリスクを紹介する。知らない人から送金してもらうことがある場合は、それぞれのリスクを押さえておこう。
知らない人からPayPayで送金してもらう場合のリスク
PayPayの送金は匿名性が高く、送金を受けても個人情報が漏れる心配は少ない。ただし、この匿名性を悪用した詐欺行為が存在するため、知らない人からの送金には慎重に判断する必要がある。特に、送金の背景や目的が不明な場合は、そのお金を受け取ることで不正なトラブルに巻き込まれる可能性がある。詐欺や犯罪に利用されるケースも考えられるため、送金額が不自然に高額である場合や、理由が曖昧な場合は受け取りを拒否するのが安全だ。
知らない人からPayPayで送金され、誤って受け取った場合の対処法
PayPayの利用時、知らない人から誤って送金される可能性がある。主な原因は、送金者が携帯電話番号やPayPay IDを間違えて入力することが考えられる。誤って送金を受け取った場合は、すぐに相手にその旨を伝え、受け取った金額を全額返金しよう。返金を行うことで相手も安心し、トラブルを避けられる。
知らない人からメッセージや請求リクエストが届いた場合の対処法
PayPayを使用していると、心当たりのない相手からメッセージや請求リクエストが届くことがある。この場合、相手が携帯電話番号やPayPay IDを誤って入力した可能性があるため、安易に対応せず慎重に判断する必要がある。特に知らない相手からのメッセージや請求には、対応せずにブロックすることを検討しよう。
メッセージが届いた場合、ブロック機能を活用するとトラブルを回避できる。また、請求リクエストが届いた際は「辞退する」ボタンを押して支払いを拒否するのが安全だ。PayPayでは、見知らぬ相手との残高のやり取りは推奨されていないため、慎重な対応を心がけよう。
PayPayで知らない人から送金してもらう場合の注意点
最後に、PayPayで知らない人から送金してもらう場合の注意点を紹介する。PayPayで知らない人から送金してもらうことがある人は、ぜひ覚えておこう。
PayPayIDには本名で登録しない
PayPay IDを登録する際、本名を使用せず、個人情報に関連しない名前を設定するのも一つの方法だ。送金自体で個人情報が漏れることはないが、PayPay IDは公開される。そのため、PayPay IDを本名で登録すると、他人に個人情報が知られてしまう可能性がある。プライバシー保護の観点からも、身元が特定されにくいIDを選んで登録しておこう。
PayPayのアプリをお互いインストールしておく
PayPayを使った送金をスムーズに行うためには、あらかじめ相手にもPayPayアプリをスマートフォンにダウンロードしてもらう必要がある。送金リンクを送っても、相手がアプリをインストールしていない場合、送金画面が表示されないことがある。そのため、送金前に相手にPayPayアプリをスマートフォンにインストールしてもらい、ログインまで完了してもらっておこう。
PayPayで送金された場合は48時間以内に受け取る
PayPayで送金を受けた際には、48時間以内に受け取りを完了する必要がある。期限を過ぎると、送金された金額は自動的に送金者に返金されてしまう。また、受け取りを忘れた場合には、受け取り画面に「受け取り期限が切れました」というメッセージが表示されるため、早めに受け取りを完了しておこう。期限内に受け取らないと、再度送金の依頼をする必要がある。
PayPayで本人確認を完了させておく
PayPayでは、本人確認を完了していなくても送金の受け取りが可能だ。しかし、本人確認をしていない場合、受け取ったお金を銀行口座に出金できないため、PayPayアプリ内での利用に限られる。お店での支払いに使ったり、他のPayPayユーザーに送金したりすることは可能だが、銀行口座への出金が必要なケースでは本人確認が必須だ。そのため、大きな金額の取引を行う予定がある場合は、本人確認を早めに完了させておこう。
チャージ方法が限定的・他の支払い方法とは併用できない場合がある
PayPayのチャージ方法は限られており、他の支払い方法との併用もできない場合がある。利用者は銀行口座やセブン銀行ATM、ヤフーオークションやPayPayフリマの売上金、ヤフーカードなどを使ってチャージが可能だが、クレジットカードでのチャージはヤフーカードのみ対応している。また、銀行口座からのチャージも可能だが、事前にチャージ用口座の登録が必要だ。
さらに、PayPay残高と他の支払い方法を併用することができないため、残高が支払い金額に満たない場合、PayPayを使用しての決済は不可能だ。例えば、PayPay残高が3,000円であっても、4,000円の支払いを行う際に残りの1,000円をクレジットカードなどで補うことはできない。この点は不便だが、事前に残高の確認やチャージを済ませておこう。PayPayを利用する際はこうしたルールを理解し、スムーズに決済できるよう準備をしておこう。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部