Appleの上級副社長であるグレッグ・ジョズウィアック氏が、自身のXで「月曜日の朝から、エキサイティングな発表が続く1週間が待っています。お楽しみに…」とポストしているとおり、10月の最終週はAppleファンにとって忙しいものになりそうだ。
Apple公式の“整備済製品”購入のススメ
Appleの新製品発表は、基本的にその発表タイミングまで内容が明かされないことが多い。しかし今回の場合、そのポストに添付された動画が、MacのFinderのアイコンをモチーフにしていたことから、Macの新製品が出ることはほぼ間違いないと見られるとされていたが、実際に新製品が28日に発表になった。
Mac (😉) your calendars! We have an exciting week of announcements ahead, starting on Monday morning. Stay tuned… pic.twitter.com/YnoCYkZq6c
— Greg Joswiak (@gregjoz) October 24, 2024
ジョズウィアック氏のポスト(https://x.com/gregjoz/status/1849484363165213148)。
…と、そんな楽しみなニュースがあると、どうしても新製品が欲しくなる。しかし昨今の円安のせいもあって、日本人にとってのApple製品は非常に高価なものとなっている(もともと安いものではないが、余計にという意味で)。実際、筆者はAppleの専門誌で副編集長を務めておきながら、今年のiPhoneの買い替えは見送ってしまった。値段だけでなく、iPhone 15 Proをべらぼうに気に入っているというのもあるのだが。
さて、冷静になって考えてみよう。読者の皆さんの“やりたいこと”に、最新スペックのマシンは必要だろうか。昨今はテクノロジーの進歩が目覚ましく、数年前にリリースされたマシンでも十分以上の性能を備えている。
本記事では、この問いに「確かに!」と膝を叩いた方に向けて、Apple公式が提供するお得な「認定整備済製品」について解説していく。
Mac、iPhone、iPadの“ほぼ新品”が最大15%オフ! AppleCareも入れるぞ
「認定整備済製品」とは、読んで文字のとおりAppleが公式に認めている整備済みの製品だ。初期不良などで返品された製品に対し、メンテナンス、必要に応じてパーツの交換、徹底的なクリーニングを行ったうえで再販売する仕組みである。いわば“ほぼ新品”なのだが、なんと最大15%も割引される。
しかも、新品を購入したときと同じく1年間のハードウェア製品限定保証がつき、AppleCareへの加入も可能だ。
「認定整備済製品」の解説ページ。中古、新古品と混同されがちだが、それとはまた別ジャンルの扱いである。
ちなみにAppleCareとは、専任スペシャリストによるサポートと修理サービスを受けられるApple公式の保証のこと。内容はMac、iPhone、iPadなどのデバイスによって異なるが、過失や事故による損傷に挺しても修理を割安で受けられる。
Mac、iPhone、iPad、Apple Watchだけでなく、Vision ProやAirPodsシリーズ、Apple TVシリーズ、HomePodシリーズにもAppleCareがそれぞれ用意されている(https://www.apple.com/jp/support/products/)。
さらに注目は、バッテリの保持要領が80%未満になった場合、バッテリを無料で交換してもらえるサービスだ。昨今のデジタル製品は、性能の向上もあって買い替えサイクルが長期化する傾向にある。そんな中、足を引っ張るのがバッテリのヘタリだ。AppleCareはそこを的確にカバーしてくれる。なお、AppleCareの費用はデバイスによって異なるので、それぞれプランを確認いただきたい。
たとえば、Macの場合は1年で5800円から。iPhoneの場合は月々580円からと金額も期間も異なる。
人気モデルは早い者勝ち。欲しいモデルがある場合は、こまめにサイトをチェックしよう
認定整備済製品は、上記のとおり製品の“入荷”が返品などに依存するため、常にあらゆるモデルが販売されているわけではない。また、モデルだけでなく、CPUの構成やストレージ、メモリの容量などにも注意が必要だろう。
筆者は昨年、13インチのM2搭載MacBook Airを認定整備済製品で購入したが、希望のカラーやスペックが販売するまで、何度も何度もサイトを訪れた。
原稿執筆時点のMacの認定済製品の在庫をチェックしたところ、Mac mini、iMac、MacBook Air、MacBook Proとシリーズもモデルも豊富だった。
筆者が購入した13インチのM2搭載MacBook Airは13万9800円。当時、13インチのM2搭載MacBook Airは16万4800円だったため、2万5000円もお得に買えたことになる。なお、現在の同モデルは14万8800円。認定整備済製品は12万5800円である。
購入の流れは、オンラインのApple Storeで新品の製品を買うときと同じだ。認定整備済製品のページから製品の詳細ページにアクセスし、[バッグへ追加]→[注文手続きへ]と進んで行けばいい。
認定整備済製品の購入履歴。新品の購入時と変わらないスムースな体験だった。
筆者は、認定整備済製品のMacを使い始めてから約1年が経過しようとしている。自身のMac人生で初となる認定整備済製品だが、そうであることを忘れるほど、使用感や体験に違いはない。
唯一の違いは化粧箱のデザインだ。製品の写真などがプリントされている新品の箱とは異なり、モデル名と「Apple Certified Reafurbished」のみが印字された箱に梱包されて届けれられる。
Apple製品を売却する場合、箱や付属品がすべて揃っていると買取価格が上がることがままある。筆者個人的な考えでは、認定整備済製品を“買わない理由”はそこにしかない。もし欲しいモデルが販売されていたのなら、迷いなしで“買い”だ。
文/関口大起(https://x.com/t_sekiguchi_)