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意外と間違えやすい「以上」と「以下」の意味と正しい言葉の使い方

2025.02.26

ビジネスシーンでは、『以上』や『以下』の使い方を間違えると大きなトラブルに発展する場合があります。本記事では、以上・以下の意味や正しい使い方を具体例とともに解説します。『超える』や『未満』との違いも確認しましょう。

以上・以下の基本

以上・以下は、日常生活やビジネスシーンで頻繁に使用される表現です。意味は何となく分かっていても、『基準となる数を含むのかどうか』で迷うことはないでしょうか?正しい意味と使い方をおさらいしましょう。

■以上の意味と使い方

『以上』とは、数量を表す際に、基準となる数とその上の範囲を指す言葉です。『〇〇以上』と記載されていた場合は、〇〇に入る数字もその範囲内に含みます。

例えば、『18歳以上は入場可』であれば、19歳や20歳はもちろん、18歳も入場が可能です。『売上高が1億円以上の会社』には、売上高が1億円ぴったりの会社も含まれます。

数の大小関係を表すときに使用する記号は、不等号と呼ばれます。以上の不等号は、『≧(大なりイコール)』で表されることも覚えておきましょう。A≧5は、『Aは5より大きいか、または5(Aは5以上)』という意味です。

■以下の意味と使い方

『以下』とは、基準となる数とその下の範囲を指す言葉です。『〇〇以下』と表現される場合は、〇〇に入る数字もその範囲内に含みます。

『5歳以下は無料』の場合、3歳や4歳だけでなく、5歳も無料の対象です。『体重60kg以下の人』であれば、体重が60kgちょうどの人も含まれます。

不等号では『≦(小なりイコール)』で表します。A≦100の意味は、『Aは100よりも小さいか、または100(Aは100以下)』です。

■程度や優劣を表すときにも使う

以上・以下は、程度や優劣を表すときにも使います。以下のような表現は日常的によく見聞きするのではないでしょうか?

期待以上の結果
英語力は上級以上
Aさん以上の実力
友達以上恋人未満
銀メダル以上の可能性

例えば、『Bさんは、Aさん以上の実力だ』という文脈の場合、BさんはAさんと同等か、より優れていることを意味します。『銀メダル以上の可能性』は、準優勝または優勝の可能性があるときに使う表現です。

抽象的な表現は、文脈や状況に応じて適切に解釈することが求められます。誤解を避けるために、ビジネスシーンではできるだけ具体的な説明を加えるのが望ましいでしょう。

以上・以下と混同しやすい表現

上と下

(出典) pixta.jp

数量を表すときによく使われるのが、『超える(超過・超)』や『未満』です。以上・以下の言い換え表現と思われがちですが、基準となる数を含まないのが特徴です。意味と使い方をチェックしましょう。

■超える

以上と混同されやすいのが、『超える』です。以上は、基準となる数を含みますが、超えるはその数値を含みません。

例えば、5以上は、5を含む5より大きい数全てを指すのに対し、5を超えるは、5を含まない5より大きい数を意味します。『75点を超えたら合格』と記載があった場合、75点は不合格となり、76点からが合格です。

超えるは、基準の数を含まないため、『>(大なり)』という不等号で表されます。例えば、Aが10を超える場合は、A>10と表記します。

■未満

以下と未満は似ているようで異なる概念です。以下は基準となる数を含みますが、未満はその数を含みません。5以下は、5を含む5より小さい数全てを指し、5未満は、5を含まない5より小さい数を指します。

以下と未満の違いは、試験の合格ラインや年齢制限など、多くの場面で重要です。例えば、『20歳未満の入店はNG』とあれば、20歳は入店できますが、19歳は入店できません。『100円超300円未満』には、101~299円が該当します。

未満の不等号は、『<(小なり)』です。Aが10未満であれば、A<10と表します。

英語での表現方法もチェック

上と下

(出典) pixta.jp

以上・以下・超える・未満は、英語でもよく使われる表現です。日本語と違い、いくつかのバリエーションがあります。場面や状況に応じて使い分けましょう。

■以上・以下の英語表現

以上の英語表現は、『~かそれより大きい数』の意味を表す『~or more』です。5以上は『5 or more』、20人以上の人は『20 or more people』と表します。

『~or over』や『~or above』を使って、『5 or over』『5 or above』としてもよいでしょう。これらは主に、年齢・温度・速度を表すときに使います。18歳以上であれば、『age 18 or over』です。

以下の場合、『~かそれより小さい数』の意味を表す『~or less』を使います。年齢・温度・速度には、『~or below』や『~or under』を使うケースもあります。

■超える・未満の英語表現

数量や人数が超えるときは、『more than~』を使います。5を超える場合は、『more than 5』です。年齢・温度・速度が超える場合は、『over~』または『above~』を使いましょう。

thanは、文中二つの対象を比較するために使われる接続詞・前置詞で、『〜よりも』『〜と比べて』の意味を持ちます。

未満は、英語で『less than~』です。年齢・温度・速度を表すときは、『under~』や『below~』を使うことが多いでしょう。5歳未満であれば、『under 5 years old』と表現します。

以上・以下の使い分けは正確に

統計のイメージ

(出典) pixta.jp

契約書の作成や統計データの分析など、ビジネスシーンでは数字を使う場面が多くあります。数字自体は正確でも、以上・以下・超える・未満の使い方を誤れば、意味合いが大きく変わってしまいます。

また、『実力以下』や『期待以上』など、日本語の文脈では数字を伴わない曖昧な表現も用いられます。ビジネスパーソンは、それぞれの意味と使い方をよく理解し、相手に分かりやすく伝えることが大切です。

構成/編集部

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