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ただ電動化しただけではない!?軽商用EV「N-VAN e: FUN」に込めたられたホンダのこだわり

2024.10.28

1.6Lガソリンエンジン並みのトルク

さて、そんなN-VAN e: FUNを走らせれば、駐車場から歩道を経て道路に降りる際の段差では足元がややグラグラしたものの、そこからは実に快適に走ってくれた。車重は同じ64psを発揮するN VAN FUNターボの970kgに対してこちらは1140kgと、大容量バッテリーの積載で170kg重くなるものの、トルクはN VAN FUNターボの10.6kg-mに対して16.5kg-m。つまり1.6Lガソリンエンジン並みのトルクを備えているため、スタートから静かに、そして力強くトルキーな加速をシームレスに開始する(FUNのみLEDヘッドライト完備)。

乗り心地は想像以上に快適だった。段差の乗り越えをしなやかにいなし、一般道、高速道路ともにフラット感あるライドフィールを味わせてくれたのでだから驚きだ。開発陣に聞けば、N VAN比170kgの車重増を乗り心地のメリットに生かす開発がなされたというのだ。

そして電気自動車はエンジンを積んでいないため、パワーユニットからのノイズは皆無に等しいものの、そのぶん、13インチのヨコハマ・ブルーアースVANタイヤのロードノイズや高速走行時の風切り音が目立ってしまう。が、そもそもN-VAN e: FUNがれっきとした軽商用車であることを思い出せば!?車内の多少のうるささなどどうということはないではないか。N-VAN e:には先進運転支援機能のホンダセンシングが標準装備され、ACC(アダプティブクルーズコントロール/渋滞追従機能はなし)まで備わるのだから、高速走行も楽々だった。

意外だったのは乗り心地だけでなく、カーブでのマナーだった。例えば高速80km/hのレーンチェンジでは、かなりアップライトな見下ろし感あるドライビングポジションながら、適切にステアリング操作をすれば、ほぼ水平感覚でレーンチェンジをこなしてくれたし、例えば登りのカーブでは1.6Lガソリンエンジン並みのトルクでグイグイと余裕で登っていくだけでなく、ステアリングを切り込んでも車体のロールは最小限に”感じる”。これは、車体の基本的な安定感に加え、運転席のサイドサポートが適切で、上半々が左右にグラグラしないため、実際には車体が少々傾いていても、そう感じさせない安心感、安定感を与えてくれるのである。これも、床下にバッテリーを敷き詰めた、ホンダ得意の低重心パッケージのさらに上をいく低重心化の恩恵だろう。合わせて、積載力に合わせたブレーキのフィールについても実に頼りがいのあるものだった(2名乗車時=140kg)。

つまり、便利に使えて積めて、軽商用車の域を超えた快適性を備えているだけでなく、走りの安心感もまた、とび抜けているということであり、働くクルマとして使う場合のドライバーさんの運転疲労低減に直結。レジャーユース、アウトドアカーとして使った場合のフィールドへのロングドライブでも疲れにくいと思えたほどである。

そして電気自動車としての使い勝手、安心感として嬉しかったのが、フルデジタルメーターの表示。大きなスピードメーターのすぐ下の運転中でも見やすい位置に航続可能距離が表示され、その横にはエアコンオフでの+航続距離も示されるのである。

電気自動車にはEV専用のアプリも不可欠。N-VAN e:にはホンダアクセスのEV専用ナビに加え、2025年冬から提供開始とされるEVカーナビby NAVI TIMEが用意される。充電スタンド検索はもちろん、合わせてその周辺情報まで案内してくれるのだから、充電の待ち時間も充実するはず。また、目的地を設定した際、勾配、一般道、高速道路を考慮した充電を自動でも設定可能。スマホで行えるため、出発前に自宅やオフィスでの設定が行えるから安心、万全だ。

さらにホンダアクセスから各種純正アクセサリーも登場。EVライフに不可欠な充電ケーブルを用意するほか、100Vでも充電できるアダプター、N-VAN e:が家庭の電源になり、停電時に役立つAC外部給電機、雨の日も安心なポートリッドカバーなど、EV専用アクセサリーも充実。

N VANにも用意されたアウトドアにぴったりのアクセサリーも多数あり、本来の働くクルマとしてだけでなく、移動カフェ、一般ユーザーのレジャーユース、アウトドアユース、車中泊にも大活躍してくれること必至。N-VAN e:のEVライフを一段と楽しく充実させてくれること間違いなしである。快適な試乗を終えたあとは、働く電気自動車としてはもちろん、一般ユーザーのマルチに使える入門電気自動車としても「これはいい」と思わせてくれたのも本当だ。なお、N-VAN e: FUNの価格は291・94万円(e:L4は269・94万円)。補助金によって購入価格が圧縮されることはもちろんである。

文・写真/青山尚暉

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