「洋服はほぼ通販で買うけれど、靴だけはリアル店舗で履き心地を試してから買いたい」という人は多いだろう。特に日々成長している子どもは靴のサイズが変わりやすいので、通販で買うと「入ると思っていたサイズが入らなかった」ということが起こりやすい。かといって遊びたい盛りの子どもをシューズショップに連れていき、おとなしく座らせて試着させるのは至難の技…。
通販での子どもの靴購入も安心!
「通販ではサイズが不安」「リアル店舗は試着が大変」そんな子どもの靴購入をめぐる悩みを解消してくれそうなツールが、ファッションEC「ZOZOTOWN」から登場した。株式会社ZOZO(以下「ZOZO」)は、子どもの足を簡単に3D計測できるマット「ZOZOMAT for Kids(ゾゾマット フォー キッズ)」を開発。マット全体に施されたドットマーカーと子ども供の足をスマートフォンのカメラで360度撮影することで、自宅にいながら簡単に高精度で足の3D計測ができるツールで、2024年8月29日から、ZOZOTOWN特設ページで計測用マットの無料提供の申込受付を開始した。
ZOZOMAT for Kidsは2020年2月に提供を開始した足の3D計測用マット「ZOZOMAT」の技術を活用し開発したものだという。だがZOZOMATのシューズのサイズレコメンドは男性15歳以上、女性13歳以上が対象であり、子ども靴は対象外だったはず。「子どもは、日々足のサイズが変化するので、計測時と購入希望時でもサイズが変わっていることがある」という難題をどのように解決したのか。ZOZOに取材した。
2024年8月29日より無料配布の申込受付を開始したZOZOMAT for Kidsは、4歳以上の計測者へのサイズレコメンドが可能。価格は送料含め無料で、「ZOZOMAT for Kids」特設ページから注文でき、注文日から約5日~8日後を目途に発送される
計測は約1分で終了。「じっとしていられない子ども」もOK
「ZOZOMAT for Kids」の使い方はマットに両足を乗せ、音声案内に従い、マットの周りをスマートフォンで約1分間、撮影するだけ。足長・足幅・足囲などの複数箇所の計測ができ、ZOZOTOWN上ではその計測結果をもとに、対応シューズが展開する各サイズから相性度の高いおすすめサイズがレコメンドされるという。だが本当に子どもでも簡単に計測できるのか。スタッフのお子さん(4歳の男児)にご協力いただき、実際に計測してもらった。
靴下は脱ぎ、裸足で計測することと、足首がしっかりと見えるようにするのがポイント
緑色の足のマークの上に立ってもらう。足のマーク内であれば、どこでも大丈夫。
足を真上から1枚、次に左上の赤色からスタートして反時計回りで移動しながら、黄色、ピンク、青、紫、緑の順に撮影し、最後にもう一度真上から1枚撮影。スキャンが完了すると都度音が鳴るので、チュートリアル動画の指示に従い、画面に表示された色の方向から周囲を1周スキャンする
床に対して45度・足の中心から50cmの距離となるよう、スマートフォンをマットに向けるのがコツ。距離や角度が適切でない場合は、音声で距離を近づける等の案内が流れる
「従来のZOZOMATは、片足ずつ2回に分けて計測する方法でしたが、お子さんはじっとしていられる時間が短いため、短時間で済むように両足一度に計測できる設計にしました」(ZOZO 新事業創造本部 計測サービス企画部 ディレクターの藤井裕樹氏)
足のサイズだけでなく、足長・足幅・足囲などの複数箇所がミリ単位で表示される