2024年は円高や物価高など、消費抑制のトレンドが続いている一方、新NISAがはじまりお金に関する意識が高まっている。では、どのような金融資産が多く保有され、どんな投資スタイルが人気となっているのだろう。
ハルメク 生きかた上手研究所は、20~79歳の男女1,200名を対象に「お金に関する意識・実態調査」をWEBアンケートにて実施した。
60代の金融資産は2,000万円超。3年前と比べ資産が増加・変わらないのは約7割
金融資産の平均金額は全体で1,452万円。男女とも60代が最も高く、2,000万円を超えている。3年前と比べた金融資産の変化は「増えた」16%、「変わらない」54%で、合計すると71%。「減った」は29%で、70代は39%と全体よりも高い結果に。
金融資産が増えた理由として多かったのは、「収入の増加」「貯蓄総額の増加」など。20~30代では「収入増加」が圧倒的に多いが、60代では「配当や金利収入」が30%だった。
1か月に使える平均金額は3.3万円。60代は男女で1.8万円の差
自分のために1か月に使える平均金額は3.3万円。最も高いのは男性60代4.5万円で、最も低いのは女性40代2.4万円という結果に。
各年代の男女差を見ると、未婚が多い20代では差がない一方、30代から60代までは男性の金額が高く、60代は1.8万円の性差があった。
お金の使い方の満足度は全体で36%。最も高いのは女性70代49%だった。最も低いのは女性40代26%で、1か月に使えるお金の少なさと連動している。
現在投資をしている人は41%!30代は額を増やしたい意向が高く、女性60代の7割以上は今の額を維持・継続したい
現在投資をしている人の全体平均は41%。男性30代・男性60代では約半数と高い結果に。現在投資をしている人の今後の意向を見ると、「額を増やしたい」34%、「額を維持・継続したい」56%だった。
男女30代で「額を増やしたい」が半数前後を占めるほか、女性60代は「額を維持・継続したい」が74%と最も高かった。女性70代では「額を減らしたい」「やめたい、売却したい」が約3割を占める。
自由回答では、60~70代で株や投資の配当に関する声のほか、幅広い年代で金融知識の不足を挙げる声が目立った。
投資に関する自由回答抜粋
<株や投資の配当>
・株の配当が増えた(男性61歳)
・国内株で配当中心に買い、ぼろ儲けではないが銀行預金よりは有利に運用できている(男性68歳)
・物価高騰で円の価値が減っていくのでその分株式で対応している(女性72歳)
・趣味などは年金内でできていて、投資信託の利息で増やしていけている(女性73歳)
<金融知識の不足>
・株などの資産運用のことはよくわからず、とりあえず行っているがそれほど増えていない(男性45歳)
・運用の仕方をわかっていないし、時間がない(女性60歳)
・金融知識がなさすぎて物価上昇分をカバーできていない気がします(男性64歳)
調査概要
調査方法:WEBアンケート
調査対象・有効回答者数:20~79歳の男女 1,200名
調査実施日:2024年6月7日(金)~10日(月)
調査主体:株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所
※調査結果のパーセンテージは、小数点以下第2位を四捨五入したため、総数と内訳の合計が一致しないことがある。
※出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」
関連情報
https://biz.halmek.co.jp/column/investigation/240917-moneysurvey.html
構成/Ara