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アーティストの長坂真護氏を中心とした「月の塔プロジェクト2025-2030」が始動、大阪・万博記念公園にて太陽の塔と並び立つ

2024.10.26

アーティストの長坂真護氏が代表を務める月の塔プロジェクト実行委員会から、大型アートモニュメント「月の塔」を通じて、国境を越え、世界平和への道標を示す長期アートプロジェクト「月の塔プロジェクト 2025-2030」の始動が発表された。

発表内容によれば、2022年に小豆島で発表した「月の塔」が、大阪・万博記念公園 EXPO’70sパビリオン横に期間限定でやってくる。そして、さらなる発展として、自然エネルギーの循環を表現した新作が、横浜で開催される「2027年国際園芸博覧会(以下、「GREEN×EXPO 2027」)」にて発表される予定だ(花・緑出展に内定)。

月の塔プロジェクト実行委員会は、大阪・横浜でのプロジェクト実現に向けた活動を皮切りに、市民・企業が一体となり、国境を越えて経済・文化・環境の3つの好循環を生み出し、2030年、世界共通目標である「SDGs(持続可能な開発目標)」達成へと導くシンボルとなることを目指す、とアナウンスしている。


GREENxEXPO 2027参加プロジェクトキービジュアル

プロジェクト概要

〈PROJECT 1〉 月の塔 2025 in Expo’70 Commemorative Park(仮称)

・開催期間/2025年春(予定)
・場所/万博記念公園 EXPO’70 パビリオン ピロティ(大阪府吹田市千里万博公園)
・主催/月の塔プロジェクト実行委員会
※ギャラリーにて長坂真護作品展を併催予定

〈PROJECT 2〉 月の塔 in GREEN×EXPO 2027(仮称)

※GREEN×EXPO 2027 花・緑出展に内定
・展示期間/2027年3月19日~ 2027年9月26日(予定)
・場所/GREEN×EXPO 2027(神奈川県横浜市旭区・瀬谷区「旧上瀬谷通信施設」内)
・出展者名/月の塔プロジェクト実行委員会 ※設立準備中

<GREEN×EEXPO 2027に向けた新作について>
2024年夏、アーティスト長坂真護氏がGREEN×EXPO 2027出展を検討するため訪れた上瀬谷の地は、かつてのアメリカ軍基地の姿を残しつつ、未来の持続可能な社会を実現するための新たな舞台として生まれ変わろうとしている。

長坂氏は、この場所が歴史と未来をつなぎこれからの持続可能な社会を表現する博覧会の会場となることに共鳴して、一枚の絵を完成させた。今回の長坂真護展では、本作品を初披露するとともに、旧基地の名残りである廃看板を用いた新作を発表。

この廃看板は、旧基地施設の解体撤去の際に処分されたもので、過去の象徴としてだけでなく、未来の持続可能な社会への架け橋として、2027年にこの場所で発表する「月の塔」につながる重要な役割を果すことだろう。

「長坂真護展~Still A BLACK STAR~」

阪急うめだ本店で開催される本展覧会における長坂真護氏の活動紹介で、本プロジェクトを取り上げる。

・「長坂真護展~Still A BLACK STAR~」 (主催:阪急うめだ本店)
・期間/2024年10月23日(水)~11月4日(月) ※最終日は午後5時終了
・場所/阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー・アートステージ
・特設サイト/https://website.hankyu-dept.co.jp/honten/h/gallery_nagasakamago/

■「月の塔」 について

平和を祈るモニュメント「Moon Tower / 月の塔」の原型は、2015年に「みんなで太陽の塔展」にて発表した陶芸作品 《月の塔》。敬愛する岡本太郎氏が、長坂氏の故郷・福井にて陶芸作品 《月の顔》 を残したことから、《太陽の塔》からのメッセージに対する返信は、対極に位置する「月」と解釈。同じく 《月の塔》 を越前市で制作した。

2019年、ガーナのスラム街・アグボグブロシースラムの人々と廃棄ペットボトルを集め、市民共創型のアート・モニュメント「Moon Tower」を制作。以降毎年ガーナで「Moon Festival」を継続的に開催している。

2022年、大学、民間企業と技術連携し、3Dプリンター技術、植物由来のバイオフィラメント、廃ペットボトルの再利用、ソーラーパネル発電を利用した《月の塔》を小豆島で発表した。

「GREEN×EXPO 2027」 (正式名称「2027年国際園芸博覧会」)について

「GREEN×EXPO 2027」は、A1クラス(最大規模)の国際園芸博覧会で、AIPH(国際園芸家協会)が承認し、同時にBIE(博覧会国際事務局)の認定を必要とする国際条約に基づく「国際博覧会」だ。

「幸せを創る明日の風景」というテーマのもと、自然・人・社会が共に持続するための最適解を発信し、持続可能な地域・経済の創造や社会的な課題解決に貢献する新たな博覧会を目指すもので、2027年3月19日(金)~ 2027年9月26日(日)に神奈川県横浜市旧上瀬谷通信施設にて開催される。

「月の塔プロジェクト」は、本博覧会に花・緑出展での参加を予定している。

■プロデューサー / 美術家 長坂 真護(Nagasaka Mago)氏

1984年生まれ。MAGO CREATION 株式会社 代表取締役 美術家。

2009年、路上の絵描きとなり世界を放浪後、2017年に世界最大級の電子機器の墓場と呼ばれるガーナのスラム街・ アグボクブロシーへ向かう。

それ以降、スラムの人権と環境保全を改善するため廃棄物で作品を制作し、その売上から生まれた資金で、現地にアートギャラリー、リサイクル 工場建設、オーガニック農業や EV の事業を展開。経済・文化・環境の3軸が好循環する新しい資本主義の仕組み「サステナブル・キャピタリズム」を提唱し、2030年までにガーナ人1万名の雇用創出を目指す。

スラム街をサステナブルタウンへ変貌させるため、日々精力的に活動を続けている。2022年上野の森美術館にて自身初となる美術館個展を開催。同年の展示会総動員数は10万人。 第51回ベストドレッサー賞(学術・文化部門)受賞。

ガーナに「MAGO MOTORS LTD」を設立し、現在ガーナ人62名の雇用を創出。(2024年9月時点)

■共同プロデューサー / 大阪公立大学特別教授 橋爪 紳也(Hashizume Shinya)氏

1960年生まれ。大阪公立大学研究推進機構特別教授、橋爪総合研究所代表 建築史家、都市計画家、工学博士。

創造都市や都市文化施設、商業空間に関わる総合的な研究を行うとともに、各地で都市計画や観光政策の立案、市民参加型のまちづくり、地域ブランディング、イベントプロデュースを実践している。経済・文化・環境の循環による人間中心の都市デザインを考えるなかで、長坂真護氏が提唱する「サステナブル・キャピタリズム」の思想に深く共鳴、

共創による新たな地域社会の象徴である「月の塔プロジェクト」のグローバルな展開をともに目指す。公益社団法人商業施設技術団体連合会会長、一般社団法人生きた建築ミュージアム大阪理事長、イベント学会副会長、IRゲーミング学会副会長ほか兼職多数。『倶楽部と日本人』 『集客都市』 『飛行機と想像力』 『にっぽん電化史』 『大大阪モダン建築』 『瀬戸内海モダニズム周遊』 『大京都モダニズム観光』 ほか著書は100冊以上。

ディスプレイデザイン研究大賞、大阪活力グランプリ特別賞、日本観光研究学会賞、日本建築学会賞、日本都市計画学会石川賞など受賞。

関連情報
https://magogallery.online

構成/清水眞希

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