ペットのニオイなどに対して高い脱臭効果を発揮する次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」を展開するパナソニック空質空調社では、全国の犬または猫を飼っている人で最近1年以内に動物病院を訪れた20歳~69歳の男女を対象に、「動物病院のニオイに関する意識・実態調査2024」を実施。回答結果をグラフにまとめて発表した。
「こんな動物病院は利用したくない」と思う病院の衛生面の特徴
はじめに、全回答者(1000名)に、“こんな動物病院は利用したくない”と思う病院の衛生面の特徴を聞いたところ、「イス・ソファが汚れている」(52.6%)が最も高くなり、次いで、「待合室がにおう」(51.6%)、「診察室・処置室がにおう」(46.9%)となった。
『におう(計)』は59.4%となり、目に見える汚れはもちろん、不快なニオイに対して利用をためらうペットオーナーも多く、動物病院の印象を大きく左右することが推察できる。
病院内の環境を快適に保ち、ペットオーナーに心地よく利用してもらうためには、清掃やニオイ対策の徹底が不可欠であるといえるだろう。
■53%が「動物病院でニオイが気になったことがある」
全回答者(1000名)に、動物病院でニオイが気になったことがあるか聞いたところ、「気になったことがある」は52.6%となり、動物病院利用経験者の多くが、不快なニオイを経験していることがわかった。
犬や猫などさまざまな種類のペットが受診する動物病院では、ニオイの発生が避けられない。多くの動物病院では、日々病院内の清掃や消毒・除菌に注力していると思われるが、発生し続けるニオイや染みついたニオイを完全に除去することは難しく、また、獣医師やスタッフがニオイに慣れて気づきにくくなっていることもあり、ニオイ対策が十分に行き届いていないケースがあるのかもしれない。
■動物病院で気になったことがあるニオイ 1位「ペット臭」
動物病院でニオイが気になったことがある人(526名)に、気になったことがあるニオイを聞いたところ、「ペット臭」(62.0%)が最も高くなり、「排泄物臭(尿臭・糞臭)」(47.0%)、「消毒液臭」(37.5%)が続いた。
ペットの体臭や排泄物のニオイ、病院内で頻繁に使用される消毒液のニオイを不快に感じた人が多いことがわかる。
病院内の衛生対策・ニオイ対策として消毒液を用いることで、独特の消毒液臭が強くなってしまうというジレンマに陥っているケースがあるのかもしれない。これらのニオイは必然的に発生するものであり、動物病院のニオイ対策の困難さが見えてくる。
■動物病院で診察待ちを我慢できる時間、ニオイ対策が全くされていない動物病院では平均18分
全回答者(1,000名)に、ニオイ対策の状況別に、動物病院での診察の待ち時間は何分まで我慢できるか聞いたところ、ニオイ対策が全くされていない動物病院では「5分未満」(21.4%)や「5分~10分未満」(23.7%)、「10分~20分未満」(22.2%)に多くの回答が集まり、平均は18.2分だった。
他方、ニオイ対策がしっかりされている動物病院では「20分~30分未満」(25.5%)や「30分~40分未満」(20.2%)に多くの回答が集まり、平均は37.2分となった。
ニオイ対策がしっかりされ不快なニオイが漂っていない動物病院であれば、待ち時間が長くても我慢できると感じるペットオーナーが多いようだ。
79%が「動物病院のニオイは病院選びに影響する」
全回答者(1000名)に、動物病院のニオイは病院選びにどのくらい影響するか聞いたところ、「非常に影響する」が30.8%、「やや影響する」が48.0%で、合計した『影響する(計)』は78.8%となった。
なお、「あまり影響しない」は16.7%、「全く影響しない」は4.5%と、影響しないと考えている人は少数派だった。ペットオーナーの大多数が、病院選びの際に“ニオイ”を厳しくチェックしていることがわかる結果と言える。
また、動物病院のニオイを理由に、利用する動物病院を変えたいと思ったことはあるか聞いたところ、「変えたいと思ったことがあり、変えたことがある」は18.6%、「変えたいと思ったことはあるが、変えていない(または変えられていない)」は22.6%で、合計した『変えたいと思ったことがある(計)』は41.2%となった。
ペットオーナーの満足度を高め、リピーターになってもらうためには、ニオイの課題にしっかりと取り組む必要があるのでは。
■46%が「ペットが動物病院のニオイを嫌がる」
全回答者(1,000名)に、自身のペットは動物病院のニオイ(他のペットのニオイや消毒液のニオイなど)を嫌がるか聞いたところ、「非常に嫌がる」が14.5%、「やや嫌がる」が31.2%で、合計した『嫌がる(計)』は45.7%という結果になった。
動物病院のニオイに拒否反応を示すペットは少なくないようだ。犬や猫といった動物は人間と比べて嗅覚が鋭いため、他のペットの体臭や排泄物臭、消毒液臭といったニオイに、人間以上に神経質になることがあるのかもしれない。
ここで、動物病院のニオイに対するペットの反応別に、動物病院のニオイと病院選びとの関係についてみると、【動物病院のニオイは病院選びにどのくらい影響するか】では、『影響する(計)』と回答した人の割合は、ペットが動物病院のニオイを嫌がる人では92.8%と、嫌がらない人(67.0%)と比べて25.8ポイント高くなった。
また、【動物病院のニオイを理由に、利用する動物病院を変えたいと思ったことはあるか】では、『思ったことがある(計)』と回答した人の割合は、ペットが動物病院のニオイを嫌がる人では65.9%と、嫌がらない人(20.4%)と比べて45.5ポイント高い。
ニオイ対策を徹底することで、ペットの通院時のストレスを軽減でき、受診したい病院、リピートしたい病院として、ペットオーナーから支持されるのではないか。
ニオイ対策がしっかりされている動物病院の獣医師が似合う芸能人
全回答者(1000名)に、ニオイ対策がしっかりされている動物病院の獣医師が似合う芸能人を聞いたところ、1位「相葉 雅紀さん」(49名)、2位「坂上 忍さん」(33名)、3位「福山 雅治さん」(22名)となった。
■ニオイ対策がしっかりされている動物病院の動物看護師が似合う芸能人
ニオイ対策がしっかりされている動物病院の動物看護師が似合う芸能人を聞いたところ、1位「綾瀬 はるかさん」(31名)、2位「橋本 環奈さん」(30名)、3位「石原 さとみさん」(15名)となった。
■ニオイ対策がしっかりされている動物病院の院長が似合うアニメ・漫画のキャラクター
ニオイ対策がしっかりされている動物病院の院長が似合うアニメ・漫画のキャラクターを聞いたところ、「ドラえもん(ドラえもん)」(39名)が他を大きく引き離しての1位となり、以下2位「ブラック・ジャック(ブラック・ジャック)」(18名)、3位「江戸川 コナン(名探偵コナン)」(16名)と続いた。
関連情報
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構成/清水眞希