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スタンフォードでAIを学ぶ医師がアドバイス!子どもの理数センスを伸ばす勉強法

2024.10.24

2025年1月から大学入学共通テストに追加される新科目「情報」にどう対処する?

安野 もうひとつ、保護者世代で気になるのはプログラミングですよね。今年度から大学入学共通テストの科目に「情報Ⅰ」が加わります。国立系の難関大学を目指す上で避けて通れない知識になり、プログラミング熱も高まっているわけですが、家庭でできる活動やアドバイスを教えていただきたいです。

岩波 先日「情報Ⅱ」という高校向けの教科書にサラッと目を通したのですが、めちゃめちゃ難しいんですね! まるでプロのデータサイエンティストを育てるような専門的な内容で、マスターできればとても役に立つのは間違いないですが、どうしても本だけで勉強していると集中力が続かなくなることもありますよね。

やはり一番大事なのは、インタラクティブに学べる環境だと思います。私は「Codecademy」という老舗のプログラム学習サイトを活用しましたが、このサイトが良かったのは、実際にコードを打って試せることなんですね。「Codecademy」は英語版ですが、ネット上にはプログラミング初心者向けに開放している日本語版サイトもあります。家庭学習するのであれば、そういった試しながら学べるサービスを選ぶことをおすすめしたいです。

安野 算数や数学の力が求められるようになるということでしたが、英語についてはいかがでしょうか?

岩波 私の勝手なイメージですけど、算数や数学を3倍とすれば、英語は今よりも2倍くらい重要視されていくと感じます。中国語という意見もあると思いますが、スタンフォードを例に挙げれば、学生の9割はアメリカ人なんですよ。スタンフォード近郊のシリコンバレーを眺めてもそう思います。国外の人が入り込む余地がない。そういう意味でも、やはり英語は絶対に習得すべきだと感じますね。

岩波 記述テストと違って、私は今でも英語を話すのが苦手です。クラスメイトとチームで取り組む課題は、毎回胃が痛くなりながら話していたくらいです(笑)。でも、周りを見渡すと、テストは苦手だけど、話すのはペラペラな留学生はたくさんいます。それっておそらく子供の頃の環境の差なんでしょうね。幼い頃から英語に触れておくことは、とても大事。とにかく音ですね。英語の発音に耳を慣らしておくことで、英語力の差は大きく変わるように感じます。

安野 ありがとうございます。それでは保護者の皆さまからのご質問にお答えいただけますか?

質問1)家庭学習のサポートで悩んでいます。算数であれば公式は公式として教えればいいのか。もう少し本質的な内容に踏み込んで指導すべきなのか。そのバランスが難しいなと思っています。

岩波 先ほどの授業でも子供たちから「どうして『あゆみ算』で答えが出るの?」という声が挙がりましたよね。そうやって本人が興味を示すのであれば、ぜひ教えてあげてください。公式はあくまで道具。あるものすべてを理解するとなると、おっしゃるように時間はいくらあっても足りませんよね。とはいえ、全部暗記で済ませてしまうと、応用力は育ちません。

できれば、基本的なところは仕組みから教え、本質に対する理解を深める。発展問題でいろいろな方式を組み合わせる練習をすると、本人も達成感もあるし、ちょうどいいバランスなのではないかと思います。

質問2)先生が今回の参加者(小学4年生、5年生)と同じ年齢の時に夢中になってやっていたこと、習慣がありましたら、教えてください。

岩波 私はゲーム大好きっ子でしたね。もうゲームが好きすぎて、当時はゲームボーイの『ポケットモンスター』に夢中で、寝る時間も布団をかぶってこっそりとやっていました。両親からは「捨てたからね」「燃やしたからね」と、毎日のように注意されましたけれど、どうしても諦め切れなくて、中学時代はお小遣いを貯めて、こっそり『プレーステーション』を買って遊んでいました。好きなことはもう好きなだけやる。でも、勉強時間はしっかりと確保する。先ほどもバランスの話になりましたが、どういった環境を提示すればいいかは、子どもたち次第だと思います。

■取材協力
日能研関東

取材・文/渡辺和博

 医療用の生成AIを開発したいと思っています。例えば、医療画像を生成するAIです。X線写真を学習させた画像生成AIがあれば診療、研究、教育など多分野で活用できるようになるでしょう。自閉症の人たちをサポートする対話型AIの開発も考えています。ジョブインタビュー(就職面接)の練習やアドバイスをしてくれるAIがあれば、自閉症の方々の生活を大きく助けることができるでしょうし、そういった医師という仕事に直結する生成AIの開発ができればと、精進しています。

理数センスが身につく!夏休みにおすすめの暗算ドリル

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『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』では、この本で初出となる「あゆみ算」を扱っている。「あゆみ算」とは、最先端のAIを学ぶ現役スタンフォード生でもある岩波邦明医師が独自に考案した画期的な暗算法のこと。東京大学医学部在学中に開発・出版し、累計発行部数66万部のベストセラーを誇る『岩波メソッド ゴースト暗算』から、およそ12年の歳月を経て開発した最新メソッド。

最新メソッド「あゆみ算」では、脳のワーキングメモリに着目している。計算する際に頭の中で扱う数字の数を減らすことで、2ケタ×2ケタの暗算を簡便化。筆算よりも速くかつ正確に2ケタ同士のかけ算が暗算できるだけでなく、「最短の工程で暗算できるから、誰でも簡単にマスターできる」「問題を解くたびに情報処理能力(プログラミング脳)がグングン育つ」など、さまざまなメリットがあるという。『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』では、2ケタ同士のかけ算全8100パターンに対応する新しい暗算法「あゆみ算」ほか、6つの暗算法「ラッキーあゆみ算」を収録している。

 

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