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「予め」の読み方は?覚えておきたい言葉の意味と正しい使い方

2025.02.25

「予め(あらかじめ)ご承知おきください」というフレーズを、ビジネスで使ったことや言われたことはありませんか? 「ご」や「ください」などの丁寧な言葉を使った表現ですが、よくよく考えると命令しているような威圧的な感じがあるかもしれません。 実際のところ、失礼な表現なのかわかりやすく解説します。また、「予め」「あらかじめ」のどちらで書くべきかについても常用漢字表から説明するので、ぜひ参考にしてください。

予めの読み方と意味をご紹介

雨の準備のイメージ

「予め」は「あらかじめ」と読みます。物事が始まる前に、あることをしておく様子を意味する言葉です。また、「前もって」と言い換えられることがあります。

・まだ雨は降っていませんが、予めレインシューズを履いてきました。
・まだ雨は降っていませんが、前もってレインシューズを履いてきました。

「予め」は計画的に行動するときに使われる言葉のため、ビジネスシーンでも頻繁に耳にします。よくあるフレーズをご紹介します。

参考:デジタル大辞泉

■ビジネスフレーズ1.「予めご理解ください」

これから起こり得る事柄を前もって伝えておくときに、「予めご理解ください」と伝えられます。事前に理解を求めることで、トラブルに発展するのを避けられるかもしれません。

・雨天時はイベントを中止いたします。予めご理解ください。
・担当者の急病につき、本日のブログはわたしが執筆いたしました。読みにくいかもしれませんが、予めご理解ください。

■ビジネスフレーズ2.「予めご了承ください」

「了承」とは、事情をくんで納得することや承知することです。こちら側の事情を前もって理解し、納得してもらいたいときは、「予めご了承ください」と伝えられます。

・事故発生によりダイヤが乱れております。ご不便をおかけしますが、予めご了承ください。
・カラー交換は承っておりません。予めご了承ください。

■ビジネスフレーズ3.「予め断っておきますが」

クレームになりそうな事柄を前もって伝えておくことで、トラブルを回避しやすくなります。相手から指摘されそうな事柄について、「予め断っておきますが……」と伝えておきましょう。

・予め断っておきますが、ご返信までに時間がかかります。
・朝から体調が悪く横になっております。予め断っておきますが、本日の仕事はクオリティが低くなるかもしれません。

「予めご理解ください」「予めご了承ください」は失礼?

案内人のイメージ

「予めご理解ください」や「予めご了承ください」は丁寧な表現です。しかし、「ください」はそもそも命令形のため、丁寧ではあるものの「理解しろ」「了承しろ」と命令していることになってしまう可能性があります。できれば目上の方には使わないほうが良いでしょう。

目上の方に前もって理解を求めたいときは、「ください」を使わずに表現するほうが良いと考えられます。次のように、「ご理解いただけませんか」や「ご理解いただけますと幸いです」のように表現するのも一つの方法です。

・担当者の事情により、お返事が遅くなります。申し訳ないのですが、ご理解いただけませんか。
・返品交換にはご対応しかねます。ご理解いただけますと幸いです。

参考:デジタル大辞泉

予めの言い換え表現の使い方を例文でご紹介

閉店のイメージ

「予め」は、次の言葉で言い換えられることがあります。

・予て、兼ねて(かねて)
・以前、已然(いぜん)
・先に、前に、曩に(さきに)

言い換えの表現を覚えておくと、同じ言葉の繰り返しを避けられます。「予め」の言い換えに使える表現の使い方をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

■予て、兼ねて(かねて)

「予て(かねて)」とは、「以前から」や「前もって」「かねがね」の意味で使われる言葉です。「兼ねて」と表記することもあります。

・予てよりお伝えしてきましたが、明日をもって閉店いたします。
・彼女は予てからの望みである留学を実現し、充実した日々を送っている。

「予て」は、「以前に」や「前に」の意味で使われることもあります。

・ここは予て父親と来たことがある店だ。
・彼女は予て会ったことがあると言うが、わたしは覚えていない。

参考:デジタル大辞泉

■以前、已前(いぜん)

「以前(いぜん)」とは、「その時点よりも前」や「今より前の時点」を意味する言葉です。「已前」と表記することもあります。

・午後5時以前に到着する予定です。
・以前と違って今は現金を持ち歩かない人が増えている。

また、「ある状態に達する前の段階」を意味するときにも使われます。

・結婚以前は、この町に住んでいた。
・彼は基本的な礼儀がなっていない。能力以前の問題だ。

参考:デジタル大辞泉

■先に、前に、曩に(さきに)

「先に(さきに)」とは、「今よりも前に」や「以前に」を意味する言葉です。「前に」や「曩に」と表記することもあります。

・先に述べた通り、今回のお話はなかったことにしてください。
・先に行われた大会では、彼女が棒高跳びの高校生部門で優勝した。

参考:デジタル大辞泉

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