最高峰のウォッチシリーズ『Ultimate』に新色が登場
最後に紹介されたのが、プレミアムフラグシップモデルの『Ultimate』だ。これまでにブルーとブラックのラインナップがあり、今回、新色のグリーンを発表。ボディに超高硬度のジルコニウム、ディスプレイはサファイヤガラスを採用する。
ファーウェイ最上位のゴルフ機能を搭載した新色の『Ultimate』は、『GT 5 Pro』の機能に加えて、グリーンの傾きに応じた傾斜補正、おすすめのクラブを提案してくれる「パーソナル AI キャディ」などの機能が追加された。
『GT 5』、『GT 5 Pro』、『Ultimate』のゴルフ機能比較表。
『Ultimate』は100mのダイビングにも対応するスマートウォッチ。9月27日~29日に鹿児島県の錦江湾沖で行なわれたフリーダイビング国際大会「ボルケーノカップ2024」にファーウェイが協賛し、大会の公式ウォッチとして使用された。
「ボルケーノカップ」は鹿児島県で開催された初の国際的なフリーダイビングの大会で、多くの新記録が樹立。CWT(コンスタントウェイトアプネアウィズフィン)という種目では、廣瀬花子選手が深度111mという日本新記録を受立した。
大会のオーガナイザーである寺嶋氏は、「『Ultimate』のダイビングウォッチとしての性能には驚かされました。例えば、大会中は毎朝、深度を測るロープの長さを確認するため、複数の時計を海中に沈めてテストします。『Ultimate』3台を沈めたのですが、全てのウォッチが同じ深度を示していて、その正確性に驚かされました」と語った。
発表会に登壇した(左から)フリーダイビング国際大会オーガナイザーの寺嶋拓哉氏とフリーダイビング選手 現役日本男子・最深記録保持者の原 哲雄氏。
すでに1年半、『Ultimate』を使用するフリーダイビング選手の原 哲雄氏は、「昨年7月のバハマで開催された国際大会では自己記録97mを達成。今年8月のフィリピンで開催された国際大会では、自己記録を110mまで伸ばすことができました。今回のボルケーノカップにも出場し、男子2位に。深度、潜行や浮上のスピード、水温などのリアルタイムのデータが記録できるので、これらのデータを自分のパフォーマンス向上に役立てています」と、今では『Ultimate』が欠かせないウォッチであることを語った。
今回、発表されたスマートウォッチ3製品は、ゴルフ機能はもちろん、様々なプロスポーツで活用できる機能を搭載。最後に登壇したファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントのハ・レイ氏は、「日本のゴルフ人口は1000万人以上とも言われています。一方でゴルフモードに対応するハイエンドスマートウォッチはほとんどありません。今回、スマートウォッチ+ゴルフという新しいジャンルを切り開きました。ゴルフウォッチからゴルフスマートウォッチへの進化は、今後のトレンドになると考えています」と期待を寄せつつ、今回の発表会を締め括った。これら3製品の今後の動向に注目したい。
今回、登壇した(左から)プロゴルフコーチの菅原大地氏、プロランナーの神野大地氏、ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントのハ・レイ氏、フリーダイビング国際大会オーガナイザーの寺嶋拓哉氏、フリーダイビング選手の原 哲雄氏。
取材・文/綿谷禎子