ファーウェイ・ジャパンは2024年10月2日に「2024年下半期フラッグシップ新製品発表会及び戦略発表会」を開催。ゴルフ機能などを進化させた『HUAWEI WATCH GT 5 Pro』をはじめ、同シリーズの『HUAWEI WATCH GT 5』、最上位のフラッグシップモデル『HUAWEI WATCH Ultimate』の新色など、スマートウォッチ3製品を発表した。いずれも10月9日より発売を開始する。
発表された新製品。(上段左より)「GT 5」46mm ブラウン3万6080円、ブラック3万3880円、ブルー3万6080円、41mm ブルー3万3880円、ホワイト3万6080円。(下段左より)「Ultimate」グリーン14万1680円、「GT 5 Pro」46mm チタニウム 6万5780円、ブラック4万8180円、42mm セラミック8万7780円、ホワイト6万5780円(いずれも市場想定価格)。
ゴルフやフリーダイビングなどスポーツ機能が進化した『GT 5 Pro』
昨年の秋、ファーウェイはウェアラブル領域の製品に対して、「Fashion Forward」という新たなスローガンを発表した。新規事業開発部の王子田氏は、「ファッショナブルなデザインで身に付ける喜びを感じ、直感的で使いやすく、ユーザーの健康的な生活をサポートするウォッチを目指しました」という。
発表会に登壇したファーウェイ デバイス 日本・新規事業開発部 本部長の王子田敬一氏。
その成果もあってか、ファーウェイは2024年上半期のウェアラブル出荷台数で世界第1位となり、過去1年でグローバルユーザー数は4億5000万人から5億2000万人へと増加した。そんな世界をリードするスマートウェアラブルブランドとなったファーウェイが自信を持って発表するのが、今回の『GT 5 Pro』だ。
高硬度のチタ二ウム(46mm)とセラミック(42mm)のボディで強度と耐久性が向上。ディスプレイには傷に強い高級サファイヤガラスを使用する。発表会では『GT 5 Pro』のディスプレイを電気ドリルで削っても影響がない動画を流し、見ている人を驚かせた。この動画によってディスプレイの強靱さが証明された。
『GT 5 Pro』の46mmモデル(左)と42mmモデル(右)。
『GT 5 Pro』は100を超える専門的なワークアウトモードを搭載する。その中でも前モデルの『GT 4』から大きく進化したのがゴルフ機能だ。国内2300以上のゴルフ場の3Dコースマップに対応し、イギリスやシンガポール、タイなど、グローバル10ヵ国以上のゴルフ場にも対応する。
ピンだけでなく、新たにグリーンのフロント、センター、バックエッジまでの距離、池やバンカーなどのハザードまでの距離が測定できるようになった。しかも5つの衛星測位方式に対応する高精度GPSの搭載で、その距離を正確に計測。グリーンの方向、グリーンの傾斜などもウォッチ画面で確認でき、より戦略的にピンが狙えるように進化した。
ゲストとして登場したプロゴルフコーチの菅原氏は、「前モデルでもピンまでの距離はわかりましたが、『GT 5 Pro』では、その精度の高さを体感することができました。実際のラウンドで1ヤード移動した時に、ナビゲーションの距離にも1ヤードの変化があったんです。3Dのコースマップは池やバンカーが窪んで見えるのでわかりやすく、日中の太陽光の中でも見やすかったですね。個人的にはグリーン攻略の機能がたくさん搭載されたのが良かったです」と、実際に使用した感想を語った。
プロゴルフコーチの菅原大地氏。教えた生徒が1万人を超える人気コーチ。
ランニングモードでは、ランニング時の左右の着地のバランス、接地時間、垂直振動などを検知することで、フォームを分析できるようになった。これはファーウェイのウォッチとして初めての機能だ。
プロランナーの神野氏がゲストとして登場し、「ウォッチをスクロールすると、走りながら左右のバランスを確認することができます。最初は50-50でも、疲れてきた時には49-51と数値が変わっていたりするので、フォームを意識するきっかけになりました。正しいフォームで走ることはケガの予防につながるので、それをチェックできるのは魅力だと思います」と、ランニングフォーム分析機能の利点について語った。
プロランナーの神野大地氏。箱根駅伝では“三代目山の神”と称される。
『GT 5 Pro』は5ATMと新たにIP69K認証の防水機能を搭載し、水深40mのフリーダイビングにも対応。また、ワークアウト時の表示がフルカラーマップになり、グローバル対応の等高線マップを表示できるようにもなった。これらプロレベルのワークアウトモードを搭載するだけでなく、最先端の健康管理機能も備える。それが「HUAWEI TrueSense」システムだ。
健康とフィットネス技術の新しい「HUAWEI TrueSense」システム。
これまではバイタルサインや運動機能など、それぞれ個々にモニタリングしてきたが、これらの機能を全て多次元センシングシステムに統合。血圧、血中酸素、心拍数、呼吸、体温、ストレスなど、測定項目を60以上に拡大することで、測定精度や測定速度を向上させた。メンタル的な指標も測定可能となったことで、新たに情緒測定が加わったところも利点だ。
快適・普通・不快の3段階で情緒を記録できる情緒モニタリング。
前モデル『GT 4』から大きく6つの点で進化した『GT 5』
続いて紹介されたのが、『GT 4』のゴルフ機能をアップグレードした形で搭載し、高度なランニング機能、高い耐摩耗性を実現した『GT 5』だ。
『GT 5』の46mmモデル(左)と41mmモデル(右)。ファーウェイ デバイス 日本・プロダクトマネージャーの橋野 翼氏が登壇する。
「『GT 4』からアップグレードしたポイントは大きく6つあります」とプロダクトマネージャーの橋野氏。デザインはさらに薄くなり、特殊な表面加工により対摩耗性は2倍に。バッテリーの持ちもGPS使用時の場合、約20時間から約25時間に。常時点灯時も約4日から約5日に延長された(いずれも46mmモデルの場合)。
『GT 5 Pro』と同様に健康や運動のモニタリングに新しい「TrueSense」システムを搭載。ワークアウト時のフルカラーマップ表示やランニングフォーム分析も備える。一方、ゴルフ機能は国内2200以上のゴルフ場に対応。ゴルフマップのダウンロード速度が大幅に速くなったことで、利便性が高まった(iOS使用時)。
『GT 4』から大きく6つのアップグレードを行なった『GT 5』。