豆苗の再生栽培で3回収穫! うまい育て方
ところで、豆苗は購入するだけでなく、自分で育てることもできる。種から栽培することもできるが、それより手軽なのが、料理に使った後の豆苗の残った根を利用する方法なのだという。
「料理に使った後に残った根を水に浸けておくだけで、簡単に再生栽培ができ、1週間~10日ほどで再収穫することができます。上手に育てるためには、ポイントが3つあります」
1.切る位置に注意する
「豆苗の根元の近くを見ると、小さな芽が2つあります。これは『脇芽(わきめ)』と呼び、ここから新しい芽が成長していくので、2つとも残してカットすることが重要です」
2.水は適切な量を
「根っこの高さの半分くらいを目安に水道水を入れてください。水が少なすぎるとすぐに乾いてしまいますが、逆に多すぎて豆が水に浸かると傷みやすくなるので注意です。また、夏場は1日2回、その他の季節は1日1回、水を入れ替えて、清潔に保ってあげてください」
3.置く場所を選ぶ
「室内の日当たりの良い場所で育てましょう。植物の成長には光が必要なので、日当たりの良い場所だと緑色が濃くなり、元気に伸びてくれます。屋外だと暑すぎたり寒すぎたりして上手く育たない可能性があり、また虫もつきやすいので室内がおすすめです」
つっぱり棒メーカーとコラボ!「無限豆苗生活」が実現!?
ところで先日、つっぱり棒のメーカー平安伸銅工業が発売した「tatecco(タテッコ)」という組み合わせ自由な縦つっぱり収納に特化したブランドの製品が、豆苗の栽培に適していることが紹介された。
同ブランドのアクセサリー商品「縦つっぱり棒用ボックス」に、豆苗がシンデレラフィットするというのだ。つまり収納用品を使って豆苗が育てられるということ。
tatecco「縦つっぱり棒用ボックス」に豆苗を設置した様子(画像提供:村上農園)
さらにボックスを複数個取り付ければ、一つのボックスの豆苗を食べながらも次のボックスの豆苗がすくすくと育っていくため、まさに“無限豆苗”が楽しめるという。
平安伸銅工業によれば、一般的には豆苗はキッチンや窓際に容器を置いて栽培されるケースが多いが、スペースが狭くなったり、他のものが置けなくなったりして不便なことも。tateccoの縦つっぱり棒であれば、約3cmの隙間があれば設置できるため、省スペースで豆苗を栽培することができるという。
村上農園の石田氏は、今回のコラボについて次のように感想を述べた。
「当社でも、牛乳パックやペットボトルなど、いろいろな容器を使った再生栽培を試してきましたが、まさかつっぱり棒で育てられるとは思いませんでした! 狭いキッチンや窓辺でも省スペースで育てられるだけでなく、縦に並んだ豆苗のビジュアルの可愛さもお気に入りです。
tateccoを利用して実現する“無限豆苗生活”は、野菜の価格が高騰しているまさに今のような時期におすすめ。毎日少しずつ成長する豆苗に癒されながら、楽しく美味しく節約生活をしていただけるでしょう。生でサラダに、炒め料理に、あえ物に、スープに、と日々いろいろな料理で豆苗を楽しんでください」
意外と知られていない豆苗の存在。再生栽培、そして縦つっぱり棒用ボックスを活用しながら、この厳しいご時世を乗り切ってみるのもいいのではないだろうか。
文/石原亜香利