物価高騰、記録的猛暑による不作など、野菜全般も値段が高い現状、あるお助け野菜に注目してみるのも良いのでは。それは、えんどう豆の若菜である「豆苗(とうみょう)」である。植物工場で生産されるため一年中価格が安定している上に、再収穫すれば数回食べられる。家庭でも育てられるので、毎日の食事にも手軽に取り入れられるのが魅力だ。
そこで今回は、豆苗を含めた植物工場を運営する村上農園に、豆苗の魅力や育て方、レシピを聞いた。
豆苗の魅力とは?
村上農園は、広島県広島市に本社を置く、植物工場を運営する施設野菜メーカーで、豆苗のほか、かいわれ大根やブロッコリースプラウトなど、スプラウト野菜を生産している。
同社の広報マーケティング室 副主任の石田奈々子氏に、まずは豆苗の魅力について聞いた。
1.一年中価格が安定
「豆苗は植物工場で作っていることから天候に左右されることがないため、一年中、高品質で価格が安定しています。さらに、再生栽培をすれば合計3回ほど食べることができます。1株100円前後で購入できるので、1回あたり約30円というコスパの良さ。野菜が高騰している今のような時期に大活躍してくれます」
2.栄養価が高い
「えんどう豆の若菜なので、タンパク質やビタミンB群などの豆に多い栄養素と、ビタミンCやβ-カロテンなどの葉物野菜に多い栄養素、どちらも併せ持っています」
3,調理が簡単
「アク抜きせず生で食べられ、加熱する場合も火の通りが早いので調理がとっても簡単。また、和洋中どんな料理とも相性がよく、幅広く使えます」
豆苗のシンプルな食べ方
3つの魅力から、今すぐにでも取り入れたくなる豆苗。最もシンプルな食べ方としておすすめは?
「豆苗は、ごま油との相性が抜群です。ごま油とにんにく、鶏がらスープの素でサッと炒める豆苗炒めや、ごま油を使ったあえ物やナムルなどは定番ですね。もちろん、シンプルにサラダとして食べることもできますよ。ドレッシングはシーザードレッシングがおすすめです」
豆苗のおすすめレシピ2選
同社では、公式サイト上で豆苗レシピを多数公開している。その中から、特に美味しい2つのレシピを教えてもらった。
1.「豆苗ともやしの豚バラ巻き」
「電子レンジで作れる超簡単レシピなのに、見栄えも味もばっちりです」
【材料】(2人分)
豆苗 1パック
もやし 100g
豚バラ肉 150g
塩・こしょう 少々
白ごま 適量
【A】
ポン酢しょうゆ 大さじ2
ごま油 小さじ1
【作り方】
1.豆苗は根元を落として洗う。
2.豚バラ肉を広げ、塩・こしょうをふり、豆苗ともやしを乗せて巻く。
3.耐熱皿に乗せ、ラップをして電子レンジで加熱(600W・5分)する。
4.【A】を混ぜ合わせ、3にかけ、白ごまを振りかける。
出典:村上農園のレシピサイト|村上農園でつくる「豆苗ともやしの豚バラ巻き」
2.「豆苗と韓国のりのサラダ」
「相性抜群のごま油を使ったサラダ。生の豆苗を初めて食べる方にもおすすめのレシピです」
【材料】(4人分)
豆苗 1パック
韓国のり 小1パック(5g程度)
しょうゆ 大さじ2/3
ごま油 大さじ1/2
松の実 (煎り) 適量
※ 松の実はなければ入れなくてもよい
【作り方】
1.豆苗は根元を落として洗い、水気をしっかりときり、食べやすい大きさに切る。
2.ボウルに豆苗を入れごま油を全体に絡める。
3.2にしょうゆを回しかけ、適当な大きさにちぎった韓国のりをまぶす。
4.松の実をトッピングする。
出典:村上農園のレシピサイト|村上農園でつくる「豆苗と韓国のりのサラダ」