GfK/NIQ Japanは、全国の有力家電・IT量販店、携帯電話専門店の販売実績データ等を基に、製品別の販売実績を集計している。今回は、国内スマートフォン市場における端末機能動向をまとめた(※)。本稿では同社リリースを元に、その概要をお伝えする。
※全国の家電・IT製品取扱店約1万店(量販店、専門店等)の販売実績に基づく国内市場規模データ GfKジャパン調べ
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スマートフォンの2024年販売動向
2024年上半期(1-6月)のスマートフォン(ファブレット含む)市場は数量前年比16%減の1080万台となった。市場縮小の背景には、原材料価格の高騰や円安の影響による端末価格の上昇と、それに伴う買い替えサイクルの長期化が挙げられる。
24年上半期の税抜き販売端末価格は前年から6%上昇の9万1000円で、引き続き高価格化が進んでいる。
■数字でみるスマートフォン端末の機能進化
端末価格が上昇する一方で、スマートフォンの機能もそれに見合った進化を遂げている。各機能の販売数量構成比をまとめた(図1)。
2年前と比較して、高画素カメラを搭載する端末が増えて、きめ細やかな写真撮影を可能にしている他、有機ELディスプレイや、6インチ以上の大画面、リフレッシュレート90Hz以上といった、より動画やゲームを楽しめる端末も伸長した。
大量の写真や動画を保存するための内蔵ストレージにおいても大容量化の傾向が見られた。物理的なSIMカードが不要なeSIMに対応する端末も既に9割に達している。
関連情報
https://nielseniq.com/global/jp/news-center/2024/1017-mi/
構成/清水眞希